バラエティ番組や『ACジャパン』のCMなどにも出演の人気ラッパー・呂布カルマさん(りょふ・かるま 本名=三嶋裕也 41歳)が、X(旧ツイッター)で「何だこの駅…気持ちわりぃ…」と綴り、鳥取・智頭急行智頭線の恋山形駅ホームの写真を投稿し、ネット上で炎上騒動に発展しています。
呂布カルマさんは21日に、鳥取市青谷町で開催された音楽イベント『青谷音楽祭』に出演し、その翌日にXで“気持ち悪い駅”として、ピンク色の壁に『鉄道むすめ』と智弁急行のコラボキャラ「宮本えりお」のイラストなどが描かれた恋山形駅ホームの写真を投稿しました。
<↓の画像が、呂布カルマさんのX投稿写真>
山間の無人駅・恋山形駅がある智頭(ちづ)町は人口約6,200人の小さな町で、駅の1日あたりの平均利用者数はたったの2人となっており、2013年に“恋”が付く駅(恋山形駅・母恋駅・恋し浜駅・恋ヶ窪駅)の合同企画「恋駅プロジェクト」の一環で、駅全体をピンク色に変更しました。
<↓の画像は、改装前の恋山形駅の写真>
また、『タカラトミー』の子会社『トミーテック』が展開するキャラクターシリーズ『鉄道むすめ』と智弁急行がコラボしたり、恋ポストや恋ロードを設けるなどして非常にインパクトのある駅にしたことによってテレビなどでも取り上げられ、その後も駅の利用者数自体は増えていないものの、週末には多くの観光客が訪れるようになったといいます。
<↓の画像が、駅全体をピンク色に改装後の恋山形駅の写真>
そうした駅を呂布カルマさんは「気持ちわりぃ」とバッサリと斬り捨て、これに対してネット上では、
- 気持ち悪いと思うのはいいけど、多くの人の目に触れる場所で、この駅の建設に携わった方等に対してリスペクトないの辞めた方がいい
- 自らの芸術にケチを付けられたらどんな気持ちかね? これを創造するのにどれだけ大変だったことか。
他人の芸術を受け入れる度量もない芸術家の表現など、評価に値しない - 呂布カルマ好きだったけどなんか嫌いになったわ 駅のデザインした方やキャラクターが産まれた過程 そこに込められた想いとか考えたら 心に想う事はあってもSNSで気軽にキモいとか私には言えん。
- 酷い発言。町おこし村おこしで考えた結果かも知れないのに影響力あるアーティストがばっさり切る。どうなんだろうね。
有名人なら発言って気にした方がええんちゃうかな フワの発言と対して変わらんと思う
などの批判が殺到し、炎上状態となっています。
それでも呂布カルマさんは批判に屈することなく、「誰向けだとしてもあのドピンクとキャラクターのセットは悪趣味だろ。そう思わない奴は感覚死んでるだけだから御愁傷様です」「弁(わきま)えないオタク文化を批判したら弱者叩きとか言われるんだけどお前ら弱者の自覚あるならコソコソしとけよ。そしたらこっちも何も言わねーから。」「俺の感想に顔真っ赤にして反論してくる気持ち悪いアニメアイコンみてーのがいっぱい来る様になったとこで何なんだ? 俺が暮らしてる街の駅だったら使いたくないけどな普通に。」「優れたアニメも沢山あるけど、ただの二次元ロリコン趣味のアニメまで調子こいて世界に誇る日本の文化面してんのがキツいし、他の産業が弱った地方が藁(わら)にもすがる思いでオタク相手にロリコン営業やってんのもマジで辛い。」「ただでさえ人が減ってるところにそんなんで映えとか聖地とかほざいて一時的にオタクの豚が集まったとこで一般人の足は余計遠のくだけだ。努力したとか関係無い。もっと頭使え。」
などと反論しています。
また、呂布カルマさんは2022~2023年放送のACジャパンのCM「寛容ラップ」編に出演し、このCMは「攻撃し合うのではなく、相手を尊重し認め合うことの大切さ、そこから生まれる交流」を伝える内容だったため、呂布さんに対して「寛容の気持ちはどこにいった?」とのコメントも寄せられているのですが、これに対しても「ダサいものにはダサいと言わないとダサいままじゃん。」と反論しています。
呂布カルマさん自身、かねてからXで“アニメオタク”を敵対視して批判的な発言を繰り返すなど、他者へのリスペクトが感じられない言動などによって炎上することも多く、寛容ラップで大きな反響を呼んでいた当時もインタビューで、「CMだけ見て俺のパーソナリティがああだと思われることもあって、怖くなっちゃいますよね。」「すごくいい人ではないです」
などと語っていました。
そして、今回新たに恋山形駅を気持ち悪いと斬り捨てたことで炎上しているのですが、あくまでも個人的な感想を言ったまでで、そこまで叩くほどのことなのかと思う部分も正直あります。
ただ、呂布カルマさんはラッパーとして活動しながらバラエティ番組以外にも、情報ワイドショー番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)、『ゴゴスマ -GO GO!Smile!-』(TBS系)などにも出演し、ラッパーの中でも比較的世間の知名度が高く大きな影響力を持っています。
そんな呂布カルマさんが、「恋が叶うパワースポット」としても有名という恋山形駅に加えて、アニメ文化やオタクをSNSでストレートにdisったからには、批判が殺到するのも仕方がないと思いますし、今後もテレビで活動していきたいのであれば、SNSでの言動にも注意を払った方がいいでしょうね。