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吉田沙保里に三重県警津南警察署が忖度? 吉田栄利が幼児暴行トラブルも揉み消し、週刊現代が問題言動報じ炎上

吉田沙保里の兄・吉田栄利の虐待問題を三重県警察が隠蔽、被害者親子が告発。子供を暴行しケガも事件化させず…

元レスリング選手の“霊長類最強女子”こと吉田沙保里さん(41)の2番目の兄で、『一志ジュニアレスリング教室』(三重県津市)の監督や、『津レスリング協会』の会長を務めていたレスリング指導者・吉田栄利さん(よしだ・ひでとし 43歳)が8年前に、当時6歳の教え子に対して体罰、暴行を加えてケガを負わせていたことを週刊誌『週刊現代』が報じ、大きな波紋を広げています。

週刊現代は6日発売号でも吉田栄利さんの暴力問題を報じ、三重県警察がこのトラブルを隠蔽しようとしていた問題も詳報し、ネット上で批判が噴出しています。

週刊現代は前号で、吉田栄利さんが2015年11月に当時6歳の男の子・菅原雄太さん(仮名)を平手で3回ビンタし、顔に複数のケガを負わせ、脳しんとうのような状態となり、嘔吐や高熱症状なども引き起こしていたことを明らかにしました。

<↓の画像が、吉田栄利さんから暴行を受けた直後の写真>

また、この行為に対して吉田栄利さんは謝罪すること無く、その後行われた保護者会では栄利さんと母親・吉田幸代さんが、教室でコーチを務める雄太さんの父親・孝之さん(仮名)に詰め寄り、「アンタ、まだグジグジ言うとんの?」「指導中に手を上げたことは何回もあるが、悪いとは思っていないし勝つためなら何もする。そんなに言うなら責任をとって監督辞めるわ」と言い放ったとしています。

こうした言動に父親は大きなショックを受けつつも、翌年には吉田沙保里さんの4連覇がかかったリオデジャネイロ五輪が控えており、父親曰く地元では「吉田家に逆らうなんて考えられないこと」で、とにかく五輪出場に悪影響は与えたくないとの思いから、当時は息子よりも吉田家を庇うことを優先し、親子揃って教室を辞める決断を下したそうです。

それから7年以上経ち、今年に入って雄太さんが「栄利先生は他の子のことも叩いて怖かった」「小学校に入った頃から片方の目が見えづらくなった」などとこぼし、実際にケガが酷かった左目の視力が右目に比べて低く、指導の範疇を超えた虐待、暴力行為だったのではないかと父親は考えるようになり、今年7・8月に三重県警津南警察署に被害を相談し、事情聴取も受けたとのことでした。

しかし、警察からは「体罰があると知って子供を入れたんでしょ」「あなたも指導で他の子を殴っていたはず」「裁判には金と時間がかかり、子供にも良くない影響が及ぶ」などと脅されたほか、別室に連れて行かれた雄太さんは「この件はもう訴えない」という趣旨の念書を書かされ、暴行事件として扱ってくれなかったと父親が告白していました。

この報道は大きな波紋を広げ、『日本レスリング協会(JWF)』は問題が表沙汰になったことを受けて、倫理規定違反により吉田栄利さんに2年間の指導者資格停止処分を9月中旬に下していたことを公表、栄利さんもメディアの取材に「今思えば僕がやったことは間違っていたという認識です」と非を認め、「被害者・ご家族の皆さまに深くおわび申し上げます。大変申し訳ありませんでした」と謝罪しました。

記事が出たことで謝罪した吉田栄利さんの動画

吉田沙保里さんもX(旧・ツイッター)を更新し、「兄の愚行により、傷を負われたご本人とご家族の方々に深くお詫び申し上げます」「いかなる理由があっても暴力行為は決して許されるものではなく、兄に対しても今回の処分は当然のことと重く受け止め、指導者として真摯に反省することを強く申し伝えております」との謝罪コメントを発表しました。

<↓の画像が、吉田沙保里さんの謝罪コメント全文の写真>

週刊現代はその後を取材し、父親によれば第一報の翌日(10月28日)に、吉田栄利さん、吉田沙保里さん、吉田幸代さんの3人が関係者と自宅に謝罪に訪れ、栄利さんは「雄太くんのことは本当に申し訳ありませんでした」と頭を下げ、幸代さんも土下座して謝罪したそうです。

<↓の画像は、吉田沙保里さんと母・幸代さんの写真>

これに対して父親は、「息子や私に対する直接の謝罪はまだですし、8年も経ってから頭を下げられても、どのように受け止めたらいいのか……。なぜ長期間放っておいたのか、どうして殴ったのか、せめて正直に語ってほしいという思いです」と語っています。

父親はさらに三重県警の対応についても言及し、親子で警察に行くと別々の取調室に連れて行かれ、「レスリングの指導中に殴られたのなら、指導の範囲内だから違法性阻却事由(犯罪とみなされない理由)になる。ちょっと難しいな」「刑事事件にはできない」「裁判したら金も時間もかかる。息子さんにも悪い影響が出ますよ」などと脅されたと告白しています。

2度目の事情聴取では、「知り合いのレスリング経験者から聞いたんですが、あそこは体罰をするクラブらしいじゃないですか。知っていてお宅は息子さんを入れたんでしょ」と、子供を教室に入れた親が悪いかのような言い方をされたといい、これに対して父親が「顔をあざだらけにされて、救急車で運ばれた」等と反論したところ、「でも、死んでないんでしょ?」と衝撃的な言葉を言い放ったとしています。

聴取の最後には「これは事件にしません、と書いてください」と言って紙を差し出されたそうですが、父親は拒否して警察署を後にした一方で、雄太さんは刑事からの指示を断れず、僕の通っていたレスリング道場は厳しくて有名で、僕もレスリングがうまくなるなら殴られてもいいと思い、通っていたこともあるため、吉田先生に対して懲役や罰金などの処罰を望みませんという文章を書かされたそうです。

警察はさらに雄太さんに対して、「本当はお父さんに無理やり言わされとるんやろ」「お父さんにも殴られてるんやないの?」「(栄利さんと父親)どっちが加害者だか分からんよな」などと言っていたそうです。

週刊現代の取材に対して雄太さん本人も、「刑事さんに『先生(栄利さん)をどうしたいの?』と聞かれたので、僕は『監督を辞めてもらいたいです』と言いましたが、刑事さんの返事は『それはレスリング協会に言わなきゃダメだ』『これがニュースになったら、学校で嫌がらせをされるかもしれない』というものでした。あの文章は僕が考えて書いたものではなくて、刑事さんが書いたものです」と告白しています。

週刊現代は真相を確かめるため、津南警察署に事実関係と見解を聞いたところ、ご相談者に対し配慮に欠ける不適切な点がありました。真摯に反省し、お詫び致しました。個別の質問に対しては差し控えさせて頂きたく思いますと、非を認めたとしています。

これに対してネット上では、

などの声が上がっています。

吉田沙保里さんは現役時代に前人未到の世界大会16連覇、個人戦で206連勝という記録を残し、2012年には女子スポーツ選手では3人目となる国民栄誉賞を受賞、紫綬褒章は3度にわたって受章しています。

また、三重県と津市も吉田沙保里さんに県民・市民特別栄誉賞を授与し、五輪3連覇後には津市が総合スポーツ施設に「サオリーナ」との名称を付けるなど、地元ではスーパースター扱いされています。

そうしたことが背景にあり、警察も親子に対して圧を掛けて暴行問題を揉み消し、事件化しなかったというのは吉田栄利さんの虐待行為以上に深刻な問題だと感じ、週刊現代の取材に対して警察は「配慮に欠ける不適切な点があった」と認めていますが、親子が語ったようなやり取りが実際にあり、無理やり念書を書かせたのであれば取り消し、すぐにでも傷害事件として捜査をするべきなのではと思いますね。

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