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一志ジュニアレスリング教室で問題行為、吉田栄利が生徒の子供に暴力で活動停止。吉田沙保里もコメント

吉田沙保里の兄・吉田栄利が幼稚園児に体罰で指導者資格停止処分。レスリング道場で虐待行為、事件の揉み消し疑いも…

五輪3連覇も含めて世界大会で16連覇を達成し、“霊長類最強女子”の異名を取った元レスリング選手・吉田沙保里さん(41)の実家が経営の『一志ジュニアレスリング教室』(三重県津市)で、生徒への体罰が発覚して大きなトラブルになっていると27日発売の週刊誌『週刊現代』がスクープし、ネット上で大きな波紋を広げています。

『一志ジュニアレスリング教室』は、2014年に急死した吉田沙保里さんの父親で元レスリング選手・吉田栄勝さん(享年61)が1985年に設立した道場で、2016年のリオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得した土性沙羅さん(29)も道場のOGとして知られています。

2013年には吉田沙保里さんの次兄で、高校時代に日本一となった吉田栄利さん(よしだ・ひでとし 43歳)が道場を継ぎ子供たちの指導を行っており、今年のU-17世界選手権で優勝した栄利さんの娘・吉田千沙都選手も道場出身で、「日本最強のレスリング道場」と言われているそうですが、ここで6歳の児童への体罰が発覚したと週刊現代は伝えています。

<↓の画像が、吉田沙保里さんの兄・吉田栄利さんの写真>

体罰を受けたという児童の父親・菅原孝之さん(仮名)が週刊現代に被害を告発したといい、レスリング経験者の菅原さんは吉田家と付き合いがあり、道場の設立間もない頃からコーチを務め、自分の子供も道場に入れたところ酷い体罰を受けたといいます。

事件は2015年11月に発生し、「初心者だった息子の雄太(仮名 当時6歳)は、レスリングの基本である『構え』を他の子と一緒に、道場の壁際で練習していました。体が小さい雄太は泣き虫で、その時も大きな声で泣いていた。私も同じ練習場にいたのですが、少し離れたところで中学生の選手を指導していました。その瞬間を目撃していないのですが、後で周りにいた大人から聞いたところでは、練習場の隣の控室にいた栄利さんが、泣いている息子のところへ無言でスタスタと近づいたかと思うと、平手で3発ビンタを喰らわせたというのです」と、当時6歳だった子供が体罰を受けたと告白しています。

親子の証言や関係者の話を総合すると、子供は1発目のビンタの衝撃で体が吹き飛び、頭を壁に打ち付けて気を失い、床に倒れ込んだ後にさらに追い打ちをかけ、ビンタ2発を食らわせたそうです。

当時現場にいた父兄は取材に対して、「あれは、いくらなんでもひどかった。雄太くん、宙に浮いとったから」と語ったとしています。

父親が駆け付けた時には、すでに雄太さんは意識が朦朧とした状態で、1発目のビンタで壁にぶつかった際に負傷し、頬が内出血していたり、こめかみから出血するなど顔に複数のケガを負っていたそうで、帰宅後には「気持ちが悪い」といって嘔吐もしていたことから救急車を呼んで三重大学病院に搬送されたそうです。

<↓の画像が、吉田栄利さんから体罰を受けた子供の写真>

脳の検査をするも異常は見られなかったそうですが、医師からは脳しんとうを起こしている可能性を指摘されたといい、診察を終えて帰宅後も嘔吐を繰り返し、高熱も出したことで幼稚園もしばらく休むことになったといいます。

父親はそれから3日後に道場に復帰したそうですが、吉田栄利さんから謝罪や雄太くんの身体を気遣う言葉は一言も無かったとのことです。

吉田栄利さんは道場を受け継いだ直後に、「練習中にダラダラしている子には、喝を入れるために手を上げることもある」という趣旨の説明を行い、保護者に体罰込みの厳しい指導への理解を求めていたそうです。

しかし、子供を道場に通わせていた保護者によれば、吉田栄利さんは指導の一環で手を出すのではなく、ハッキリとした理由もなく手や足を出すこともあったといい、「どうしても指導者として栄勝さんと比較されるためか、焦って必要以上に厳しくしようとしてように見える」と語り、先代の栄勝さんも厳しい指導で知られていたものの、「栄勝さんと栄利さんの指導は、似ているようで全く違う」と道場関係者は口を揃えているとしています。

この問題は保護者たちの間で波紋を広げ、2015年11月末に道場の保護者会が開かれ、その際に雄太さんの父親は吉田栄利さんと母親・吉田幸代さんから詰め寄られたといい、「アンタ、まだグジグジ言うとんの?」などと言われ、栄利さんは「指導中に手を上げたことは何回もあるが、悪いとは思っていないし勝つためなら何もする。そんなに言うなら責任をとって監督辞めるわ」と言い放ったそうです。

このように責め立てられた菅原さんは当時、伝統と実績があるこの道場の名が汚れるようなことがあってはならないと考え、親子揃って道場を辞めることを決断し、被害を警察にも相談しなかったようです。

それから7年以上経ち、今年に入ってから雄太さんが当時を振り返り「栄利先生は他の子のことも叩いて怖かった」などとこぼすようになり、両親も栄利さんの行為は指導域を超えた単なる暴力、虐待だったのではないかと考えるようになり、今回告発を決意したそうです。

週刊現代は真相を確かめるため、吉田栄利さんと母親・吉田幸代さんに直撃取材を行い、菅原さんの告発内容について大筋で事実と認め、「(雄太くんが)練習中に泣き止まなかったので、泣くなと言ってパチンと叩いた。この事を重く受け止めて今年9月15日付で『日本レスリング協会』から2年間の指導資格処分を受け、『津レスリング協会』の会長は辞任します」と語っています。

<↓の画像は、吉田沙保里さんの母親・吉田幸代さんの写真>

続けて、「あれ以降、僕は体罰などしていませんし、取り返しの付かないことをしてしまったと反省しています。8年前の事とはいえ、申し訳ないことをした。この件は沙保里も知っています」と全面的に非を認めています。

8年前は“グジグジ言うな”と菅原さんの言動を非難していた吉田幸代さんは、「正直な話、私は最初、(菅原さんが)どうしてそんなに言うんや、(体罰を含む厳しい指導は)あんたも経験してきたことやろ、って言いたくなったんです。でも今回、協会から処分を受けて栄利も本当に反省しているし、私からも『今は厳しい時代なんやから、きちんとしなさい』と言っています。ちょっとした気持ちの行き違いで、ここまでこじれてしまったんだと思います」と話しています。

また、吉田沙保里さんの所属事務所は取材に対して、「今回の処分は当然の事と受け止めており、指導者として真摯に反省してほしいとの旨を伝えた」と回答したとしています。

この報道を受けてネット上では、

などの声が上がっており、大きな波紋を広げています。

まだ幼稚園に通っている子供の顔を3回も引っ叩き、それも顔にここまで酷い跡が残るほど強く叩くというのは異常で、それも叩いた理由が練習中に泣き止まなかったからというのも指導者としてあり得ないですね。

また、週刊現代の報道を受けて日本レスリング協会は27日に、吉田栄利さんに対して倫理規定違反により2年間の指導者資格停止処分を下したとしているのですが、8年前のトラブルながら非常に深刻な問題なので、協会側から積極的に公表を行うべきだったのではとも思います。

そして、週刊現代によると菅原さん親子は三重県警津南警察署に被害を相談し、事情聴取を受けたことも明らかにしているのですが、警察からは「体罰があると知って子供を入れたんでしょ」「あなたも指導で他の子を殴っていたはず」「裁判には金と時間がかかり、子供にも良くない影響が及ぶ」などと脅されたほか、別室に連れて行かれた雄太さんは「この件はもう訴えない」という主旨の念書まで書かされたといい、こうして事件が闇に葬り去られようとしていたのが事実とすれば大問題です。

吉田沙保里さんは三重県津市の偉人で、市は吉田さんの名を冠したスポーツ施設『サオリーナ』を開業するなどしていて、自治体もグルになって吉田家の問題を隠蔽しようとしていたのかは定かではありませんが、吉田栄利さんは傷害などの罪に問われてもおかしくないレベルのことをしていたわけで、指導とは言えない単なる暴行の被害者は他にも複数いる可能性も高いですし、被害を訴える声が出ている以上はしっかりと捜査を行ってほしいものです。

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