元レスリング選手・吉田沙保里さんが自身のX(旧・ツイッター)やインスタグラムを更新し、レスリング指導者の兄・吉田栄利さん(よしだ・ひでとし 43歳)が6歳の子供に体罰を行った問題に対して謝罪コメントを発表しました。
吉田沙保里さんはXとインスタグラムのストーリーズ(24時間限定公開機能)に文書を投稿し、「この度は、私の家族による報道でお騒がせをして誠に申し訳ございません。兄の愚行により、傷を負われたご本人とご家族の方々に深くお詫び申し上げます。」
と謝罪しました。
続けて、「いかなる理由があっても暴力行為は決して許されるものではなく、兄に対しても今回の処分は当然のことと重く受け止め、指導者として真摯に反省することを強く申し伝えております。今後は二度とこのようなことがないよう私自身もしっかり注視しながら、今まで以上に誠心誠意努力して頑張っていく所存ですので、これからもご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします」
と綴っています。
<↓の画像が、吉田沙保里さんが投稿した謝罪文の写真>
吉田栄利さんの体罰問題は27日発売の週刊誌『週刊現代』が報じ、実家が経営する『一志ジュニアレスリング教室』で指導にあたる栄利さんは2015年11月に、レスリング初心者だった当時6歳の男の子が道場で泣いていたところ、無言で近づいていき平手で3発ビンタしたといい、子供は1発目のビンタで体が吹き飛び、床に頭を打ち付けて気を失っていたにも関わらず、追い打ちをかけたとのことです。
<↓の画像は、吉田沙保里さんの兄・吉田栄利さんの写真>
道場で当時コーチをしていた子供の父親によれば、現場に駆け付けた時にはすでに子供は意識が朦朧(もうろう)とした状態で頬が内出血していたほか、壁にぶつかったことで負傷してこめかみから出血するなど、顔に複数のケガを負っていたと語っています。
<↓の画像が、吉田栄利さんから体罰を受けた子供の写真>
その後、三重大学病院で検査を受けたところ脳などに異常は無かったものの、医師からは脳しんとうを起こした可能性を指摘され、病院から帰宅後も嘔吐を繰り返したり、高熱を出すなどの症状がみられたといいます。
子供にこうしたケガを負わせながら、吉田栄利さんから謝罪や子供の体調を気遣う言葉はなく、逆に後日行われた道場の保護者会では栄利さんの母・幸代さんから「アンタ、まだグジグジ言うとんの?」と言われ、栄利さんは「指導中に手を上げたことは何回もあるが、悪いとは思っていないし勝つためなら何でもする。そんなに言うなら責任をとって監督辞めるわ」と言い放ったそうです。
2人からこう詰め寄られた父親は、伝統と実績がある道場の名を汚してはいけない、翌年には吉田沙保里さんが出場のリオデジャネイロ五輪が控えていることで大事には出来ないと考え、子供と一緒に道場を離れることを決断したといい、警察にも被害の相談はしなかったとのことです。
しかし、中学生になった子供が「栄利先生は他の子のことも叩いて怖かった」「小学校に入った頃から片方の目が見えづらくなった」などとこぼすようになり、視力検査をしたところ右目0.8に対して左目0.3で、ビンタによる影響なのではないか、あれは指導の範疇を超えた虐待行為、暴力だったのではないかと考え、今年に入って告発を決意したといいます。
そして、通報を受けた『日本レスリング協会(JWF)』は調査の末、吉田栄利さんの行為は倫理規定違反にあたるとして、2年間の指導者資格停止処分を下しました。
週刊現代の取材に対して吉田栄利さんは、父親の告発内容は大筋で事実と認め、地元の三重県津市の『津レスリング協会』の会長と、一志ジュニアレスリング教室の監督を辞任しており、テレビの取材に対して「今思えば僕がやったことは間違っていたという認識です」などと語っています。
そして、吉田沙保里さんも謝罪コメントを発表し、これを受けてネット上では、
- 愚行も愚行ありえない
- 母親が息子をかばうような発言で批判されたから、ここは空気を読んだコメントをしてきたね 第三者の監修を受けた文章のような感じ
- 知ってただろうにバレないうちはだんまりでバレたら謝罪か なんだかな
- 知ってたはずだよね。この人も。実家のことだし、自分だってチャンピオンとして指導に少なからずあたってたはずだし。
体罰とおりこして傷害だし、精神的なトラウマは一生残るよ。それなのに2年間の指導停止って甘いよ。染みついた体質って変わらないと思うよ。 - 父親と母親と兄は体罰肯定派、ここの道場出身で兄や親の指導見てきて、Twitterで兄が暴力振るってすいませんでしたーで終わる事件ではないと思いますけどね。
- サオリーナの施設名称も返上したら?何がサオリーナだよ 知らぬ存ぜぬで逃げ切ろうとしてたクセに
この事件で取材受けた後も例の既婚者とのインスタ投稿しれっと続けてたよね - 沙保里本人も苦手だが母親が目立ちたがり屋で苦手。地元なんだけど、三重テレビでレギュラー出演、夢を掴むとかって中高生に講演会、聖火ランナーとやりたい放題。徹子の部屋も母娘出演してたし。この機会に引っ込んでほしい。
- 被害児童のあの写真を見ちゃうとな…私も子供の頃は親が暴力的で、何度も殴られて痛かったけど、あんなことにはならなかった
それでも本当に痛くて今でも思い出すと怖いのに、あれほどの変色して腫れる程殴るって異常だし逮捕されてないなんて許せない
などの声が上がっています。
2014年に亡くなった元指導者の父親・栄勝さんもスパルタ指導で有名で、「長男は3度、死なせてしまったと思った。教育委員会から指導が来たよ」と明かしていたこともあります。
そうした父親の元で育った影響か、吉田栄利さんも厳しい指導で有名だったようで、吉田沙保里さんも以前から生徒へのスパルタ指導を把握しながら、体罰などを黙認していたのではないかとの憶測が飛び交い、ネット上では吉田さんにも多くの批判が寄せられていました。
これにより吉田沙保里さんの仕事にも影響が及ぶことが懸念されていたので、兄の行為を“愚行”と非難した上で謝罪コメントを出したのではないかと思いますが、週刊現代が非常に痛々しい子供の虐待痕も公開し大きな波紋を広げているだけに、あくまでも兄が起こした問題ではあるものの、今後しばらくバラエティ番組等への起用は減少するかもしれないですね。