人気お笑いコンビ『EXIT』の兼近大樹さん(31)が、高齢者たちから60億円以上を盗み取っていた特殊詐欺グループのリーダーで、「ルフィ」等の名前を使用し広域連続強盗事件を指示していたとみられる渡辺優樹容疑者(38)と過去に関係があり、10年以上前に揃って逮捕されていたことが判明し大炎上騒動に発展、仕事にも影響が及び始めています。
これに対して所属事務所『吉本興業』は、総動員でEXIT兼近大樹さんのバックアップを行っていると『東京スポーツ』(東スポ)が伝えています。
EXIT兼近大樹さんは芸人になる前の2012年に渡辺優樹容疑者らと共に、元ホストクラブ従業員の自宅マンションから現金1,000万円入りの金庫等を盗んだ疑いで逮捕され、10日間の勾留の末に不起訴処分となりました。
<↓の画像は、2012年の窃盗事件記事の写真>
これらの事件自体は2019年に週刊誌『週刊文春』に取り上げられ、当時も大騒動に発展しましたが、EXIT兼近大樹さんは素直に過去の行為を認めた上で活動を継続、吉本興業も兼近さんの活動をバックアップし、“黒歴史”が明らかになって以降も様々なテレビ番組などに出演、活躍の場を広げていました。
そうした中で渡辺優樹容疑者の事件が複数のメディアに報じられ、週刊誌『フラッシュ』等がEXIT兼近大樹さんとの過去の繋がりを報道、これによりネットでは大炎上状態になり、1日に出演予定だったイベントが中止となりました。
EXIT兼近大樹さんは自身のツイッターやYouTubeチャンネル等で、渡辺優樹容疑者と知り合いだったことを認めつつも、現在は全く繋がりが無いことを強調し、芸能活動を自粛することなく継続することを宣言しています。
EXIT兼近大樹さんの釈明を受けて、多くの吉本芸人たちはエールを送ったり擁護するなどしており、吉本興業の会長、社長と近い関係にあるダウンタウン・松本人志さんはツイッターで「兼近に頑張ってほしいなー」とツイートしたほか、5日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)でも、過去は過去として兼近さんを擁護していました。
<↓の画像は、松本人志さんのツイート写真>
また、明石家さんまさんはラジオ番組でEXIT兼近大樹さんの件に言及し、「これを乗り越えて頑張っていかなしゃあないし、自分の与えられた人生やしね」「『過去は付いてくるもんだ』と、(相方の)りんたろー。なんかは言ってますけど。過去は自分の歴史なんで、その歴史にあまり囚われない方がいいような気がしますね。過去は歴史。その歴史が僕を作り上げてくれてるんでね」
などと語っていました。
東スポによると、吉本興業は全力でEXIT兼近大樹さんを守っていく姿勢を見せていて、「吉本興業としても兼近を守ることはある種の“使命”と捉えている」とし、テレビ局関係者はその理由について、「吉本興業は昨年、創業110周年を迎えました。所属芸人は数千人規模。給料面では〝渋チン〟と言われますが、その分、フトコロが深く、ファミリー的な結束が強い。兼近さんのような特殊な環境で生まれ育った人でも引き受ける土壌があります。そのスタンスでやってきたのだから、吉本は今回絶対に見捨てるようなことはしません」
と語っています。
吉本興業は、2019年に週刊文春が過去の事件を大きく報じた際にも猛抗議した上で、プラバシー権や名誉権の重大な侵害行為として、法的措置も辞さない構えを示していました。
それから4年が経って再び大騒動になっていますが、メディアにも様々な働きかけを行っているようで、2日放送の情報番組『朝生ワイドす・またん!』(読売テレビ)は、吉本興業から報道の間違いを指摘されたことを明かし謝罪していたほか、兼近大樹さんと渡辺優樹容疑者の関係を報じた『日刊ゲンダイ』が記事を削除するといった動きもありました。
吉本興業が裏で動いて炎上騒動の収束を図っているようで、大きな影響力を持つ松本人志さん等の擁護などもあり、ネット上での批判も少しずつ減ってきているように感じます。
ただ、過去と言えども“極悪”な犯罪者と繋がっていたこと等は事実であるため、芸人としてはもう笑えなくなってしまったとの声もあり、これまでのように活動することは難しくなっていきそうな気もしますが、果たして今後どうなるでしょうかね。