コスメブランド『D-UP』を手掛ける化粧品会社『株式会社ディー・アップ』の女性社員(当時25歳)が、社長からのパワハラが原因でうつ病を発症し、自殺したとして遺族が同社らを相手取り損害賠償請求訴訟を起こしていることが明らかとなり、昨年3月からブランドのCMイメージキャラクターを務めている女優・吉岡里帆さん(32)が、とばっちりを食らっていると週刊誌『週刊女性』のWeb版『週刊女性PRIME』が報じています。
2日にディー・アップの元社員・里実さんの遺族と代理人弁護士が会見を行い、ディー・アップらを相手取り損害賠償請求訴訟を起こしていることを明らかにし、里実さんが亡くなった経緯、訴訟に至った理由などを説明しました。
<↓の画像は、記者会見した里実さんの姉の写真>
里実さんは2021年4月にディー・アップへ入社し、営業部へ配属された同10月ごろから、先輩社員が里実さんの悪口を他の社員に大声で言うなど、人間関係のトラブルが生じていたといい、同12月23日に里実さんはディー・アップの坂井満社長に呼び出され、先輩社員の言い分を鵜呑みにした状態で1時間近く叱責されたそうです。
社長からは、「おまえ、とぼけんな、そういう格好で。お前大人を舐めるなよ。会社を舐めるな」「終わり。おまえ、一回帰っていいよ。自宅待機」「世の中でいう野良犬っていうんだよ」
などと言われ、別の日にも人格を否定されるようなことを言われたといいます。
こうしたハラスメントが原因で2022年1月にうつ病を発症して休職し、その後は双方が弁護士を立てて交渉するも、ディー・アップ側は、「Aさんに度重なる非違行動および常軌を逸した反抗的な態度があったために、適切な業務指導を行ったものであり、パワハラではない」
と主張。
2022年7月には、ディー・アップ側が休職期間満了を理由にAさんの解雇を一方的に通知し、翌月には、「健康保険被保険者証を返納すること」「今後、保険証を使用すれば不正使用とみなし、詐欺罪として警察に相談する場合がある」
などと里実さん側に通告し、同8月に里実さんは自殺を図ったそうです。
里実さんは一命を取り留めるも意識は戻らず、2023年10月に亡くなり、家族は亡くなる前の同6月に労働基準監督署に労災を申請、翌月に損害賠償を求めて提訴しました。
労働基準監督署は昨年5月に労災を認定し、社長の言動はパワハラに該当するものと判断し、そしてうつ病発症と死亡の相当因果関係なども認められたとのことです。
遺族の弁護士によると、ディー・アップ側からは謝罪の言葉は一切ないほか、里実さんがうつ病を発症して亡くなった背景についても、「家族内に問題があったのでは」などと事実に基づかない主張も多数展開しているとし、加えてディー・アップはこのトラブルを巡り、社長を含めて処分が下されたとの情報もなく誠意ある対応が一切みられないため、損害賠償と謝罪を求めて徹底的に争っていくとしています。
こうしたトラブルが表沙汰になったディー・アップは、昨年3月から吉岡里帆さんを「ディーアップ マスカラ&アイライナー」シリーズのCMイメージキャラクターに起用し、『CM総合研究所』が3月に発表した「CM好感度レポート2025年2月度調査」の化粧品業類で、吉岡さんが出演のCMが1位を獲得したばかりでした。
そのため、社長によるパワハラ問題を受けてネット上では、吉岡里帆さんのファン等からはCMを降板した方がいいとの声が噴出しているといい、実際にネット上での反応を見てみると、
- 吉岡里帆はディーアップと関係を絶ってほしい
- パワハラを正当化する糞会社でした 吉岡里帆の事務所は早急に対応必須
- 吉岡里帆さんのファンクラブ脱退します。コミュも抜けます。
- 吉岡里帆って前に所属してた事務所が休業したり苦労してるな
- ディーアップ吐き気するほど酷いな。絶対に謝って済むことではないけど謝罪すらもしてないのか。
2度と買わないし見たくも無い。ディーアップの製品を置いてる店舗や吉岡里帆もハラスメントに賛同してると思う。 - 展開次第で吉岡里帆さんの所属事務所はD-UP(ディー・アップ)のイメージキャラクターの契約更新の見直しを検討した方がいい。
今後は、タレント及び事務所はCM契約企業の体質をこれまで以上に慎重に精査すべき - 吉岡里帆すきでディー・アップの商品も買ってたけど、これはもう不買するしかないかな
- ディーアップのマスカラ捨てた二度と買う事ない 会社のトップが社会人初心者に対して何時間も説教する暇あるなら、もっといい製品作る時間にあててほしいし、吉岡里帆も早くイメージキャラクター降板してほしい
- 吉岡里帆さんD-UP(ディーアップ)のCM辞めた方がいいんじゃないかな ああいう自殺とかパワハラ問題になっている企業のスポンサーは絶対に降りた方がいい
この1件で吉岡里帆さんのイメージキャラが崩壊してしまったし、色々言われそうで嫌だからさ
などの声が上がっており、吉岡さんもとばっちりを食らっています。
入社1年目の新入社員に社長が直接暴言を浴びせ、人格否定もした直後にうつ病を発症したにも関わらず、あくまでも“業務指導”としてパワハラを認めず、そして休職から半年後に一方的に解雇を通知し、加えて刑事告訴もチラつかせるというのはあまりにも酷い話です。
また、1年前に労働基準監督署がパワハラを認定、うつ病と死亡の相当因果関係を認めたにも関わらず、家庭内に問題があったのではないか等として、現在も謝罪の言葉が一切ないというのは非道ですね。
そして、遺族の会見を受けてネット上では大炎上し、それが原因なのかは不明ながら、ディー・アップの公式サイトやX(旧ツイッター)など各SNSからは、吉岡里帆さんの写真が削除されています。
ただ、現時点ではディー・アップと吉岡里帆さん側からコメントはなく、この問題を受けてCM契約を解除したのか、吉岡さんに対しても火の粉が降り掛かっていることを受けて、一時的に写真を取り下げたのかは不明ながら、いずれにしてもディー・アップ側の対応はあまりにも酷いもので、吉岡さんのイメージ悪化にも繋がっていることから、早急にCMを降板した方がいいでしょうね。