左手中指と薬指の血行障害で8日に手術を受け、復帰までに約3ヶ月の見込みと発表されていたプロ野球『福岡ソフトバンクホークス』の古谷優人投手(ふるや・ゆうと 22歳)が、球団内で窃盗行為をしていたことが明らかとなり、球団は来シーズンの契約締結をせず、保留権を放棄して自由契約選手公示の申請をすると発表しました。
球団の発表によると、選手からロッカー内に置いていた私物を盗まれたとの申し出を受けて、警察に相談して調査を進めた結果、古谷優人投手が窃盗していたことが判明し、本人に事情聴取をしたところ、事実だと認めたため、自由契約選手公示の申請を行ったとのことです。
球団の三笠杉彦ゼネラルマネージャーは24日に取材に応じ、「古谷投手に関しまして来季選手契約を締結せず、自由契約とする申請をNPBに行っております。」「調査を行ったところ、窃盗が判明しました。来季の選手契約を締結しがたい事案であるということで、今回の処置とさせていただいております。」
と説明した上で謝罪、再発防止や防犯対策の強化に努めるとしています。
古谷優人投手が窃盗行為をした時期については、「シーズン中に盗難被害の申し出があり、(古谷投手の関与が)判明したのは今月です」
としています。
被害金額や規模については「高価な私物というところであります」として明言を避け、警察への被害届については、「私物盗難被害ということで、我々が盗難の被害者ではないので。我々が出すことはない。盗難を受けた選手も現状は被害届を出す意向はないというところであります」
と語っています。
古谷優人投手から窃盗被害を受けた選手は1名とし、古谷投手は施錠されていないロッカー内に置かれていたモノを盗んだそうですが、盗んだモノはすでに本人の元へ戻っているといい、「(古谷投手は)『大変申し訳ないことをした』というコメントをしております」と明かしています。
<↓の画像は、窃盗を認め謝罪したという古谷優人投手の写真>
福岡ソフトバンクホークスでは、本拠地・福岡PayPayドームの清掃員だった23歳男性が昨年6月~今年8月にかけて、11球団78選手の野球用品を計824点(時価:約824万円)窃盗したとして逮捕、起訴され、6日に懲役2年・執行猶予3年の有罪判決が下されていますが、古谷優人投手の窃盗事件との関連性は無いとのことです。
立て続けに窃盗事件が発生し、三笠杉彦GMは今後の対策について、「防犯カメラの増設が考えられますが、ロッカーは着替えなどをする場所でもあり、プライバシーとの兼ね合いは選手たちとも話し合いながらですね。先日、清掃員の盗難もあったので。そちら2つに対して対策を行っていく。ロッカー内の金庫を準備しており、それを活用していきましょうという啓蒙、今後このようなことがないようにという啓蒙活動、選手教育になるかなと」
と説明しています。
そして、古谷優人投手による窃盗事件に対してネット上では、
- 同僚の物盗むって普通に引く
- そこそこ投げてたのにめっちゃアホやん
- 1回だけなら許すやろうから、何回もやってたんかな
- アメリカ行くしか無いやろな
- 160キロ投げられる才能あって、これやる心理が理解出来んわ
- 160キロを投げる豪腕から繰り出される窃盗術
- 今まで特段素行に問題ある話も聞いたことなかったし、とてもショック
- ガチで億稼げるスペックなのになんで盗難なんかしてんねん クセになってんか
- 何やってんだよマジで。家族が悲しむよ本当に。ドラフト特番の感動を返して欲しい。どんな理由があっても盗みはアウトだよ。
- ロッカーの仲間の私物盗んで平気な顔で試合に出てたと思うとゾッとするな。
野球選手としての素質はあったが…間が差したでは片付けられない - ドラフト特番に妹さん含め出ていたり、入団直後タマスタで丁寧にファンサービスしてくれたり、左腕でスピード出ていたり…
とても期待していたので本当に残念すぎる…
などの声が上がっています。
窃盗行為が判明した古谷優人投手は、2016年のドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスから2位指名され、契約金6,000万円、年俸700万円(金額は推定)で入団し、2019年の3軍戦では左投げの日本人投手としては最速の時速160kmをマークし、昨年7月に1軍の試合に初出場、同年12月の契約更改では年俸が20万円アップの720万円でサインしました。
<↓の画像は、福岡ソフトバンクホークス入団時の家族との写真>
今シーズンはプロ入り後最多の13試合に登板し、10月にはプロ初勝利をマークしており、今シーズンの成績は1勝1敗2ホールド、防御率2.03でした。
古谷優人投手はプロ入り後、首と胸の間を通る神経が圧迫されて起こる病気「胸郭出口症候群」の治療を受けながらプレーを続け、症状の悪化によって今月手術を受けました。
一方のプライベートでは2年前の2019年12月に、福岡出身の鶴田日菜さん(当時21歳)と結婚しており、「家庭的で野球に集中させてくれる女性」「養っていく責任感が芽生え、妥協もなくなる」などと語っていました。
<↓の画像は、古谷優人投手と妻・日菜さんの写真>
そして、今後のさらなる活躍に期待されていた中で、窃盗事件によって球団を離れることになり、今後については様々な予想が飛び交っていますが、逮捕こそされていないものの、チームメイトのモノを盗むというのは非常に印象が悪く、今後また同様の行為を繰り返す可能性は決してゼロではないため、獲得に名乗りを上げる球団は出てこないかもしれません。
もしプロ野球でプレーできなくなったとしも仕方がなく自業自得ですが、窃盗行為を深く反省し、心を入れ替えて再出発してほしいです。