新型コロナウイルスの影響で延期となっていたプロ野球が19日、3ヶ月遅れでようやく開幕となった中で、『読売ジャイアンツ(巨人)』の原辰徳監督(はら・たつのり 61歳)が、100万円単位の「賭けゴルフ」をしていた疑惑を25日発売の週刊誌『週刊新潮』が報じ、大きな騒動に発展しています。
週刊新潮の記事では、原辰徳監督と10年以上前からラウンドしてきたという50代の男性が、「私が知っていた飲食チェーンの社長が原監督とも懇意にしていて、その縁でプレーするようになりました」として、原監督の賭けゴルフを告発しています。
<↓の画像が、原辰徳監督との賭けゴルフを告発した50代男性の写真>
原辰徳監督は1995年に現役を引退し、1999年~2001年にかけて巨人のコーチを務め、2001年に1度目の監督就任、退任後の2004年には球団特別顧問に就任、2005年に2度目の監督就任し、2009年開催の『第2回 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の監督も務めました。
2015年に巨人の監督を退任後は再び球団特別顧問に就任、2019年シーズンから3度目となる監督就任をしており、これまでに巨人の監督として8度のリーグ優勝、3度の日本一、WBC日本代表を世界一にも導いている球界を代表する名将で、2018年に野球殿堂入りを果たしています。
そんな原辰徳監督は冗談で「野球より好きだ」というほどのゴルフ好きで、50歳の時にはアメリカに渡ってシニアツアーに参戦するなどしています。
週刊新潮の取材に応じた前出の知人男性によれば、原辰徳監督と賭けゴルフをしていたのは2度目の監督就任後(2005~2015年)のことで、秋季キャンプ後から1月末まで多い時には年2、3回は一緒にラウンドしていたそうです。
賭けゴルフで使用していたのは「5・10・2(ゴットーニ)」というルールだそうで、「ストローク1打につき5000円。18ホール回って、10打差がついていたら5万円の負けです。そしてホールごとの勝敗が1万円。全部負ければ18万円になり、あとはハーフの勝敗ごとに2万円というわけです」
と説明しています。
原辰徳監督は他にも、ペアを組んで行う「ラスベガス」というよりギャンブル性が高い賭けゴルフもしていたとし、「ゴットーニ」と合わせて約150万円ものお金が動くこともあったといい、「毎回、手元に100万円ほど用意してプレーに臨んでいましたね」
と男性が証言しています。
週刊新潮の取材によれば、原辰徳監督の賭けゴルフ歴はかなり長いといいます。
2000年代の後半にもチームの旅行先のホテルで、当時の某コーチがゴルフバッグを背負って大慌てでロビーを移動していたといい、そのコーチは周囲に原監督から呼びつけられたとした上で、「昨日も監督に50万(円)やられちゃって、どうせ今日も負ける。年俸が全然違うから痛いです」
などと嘆いていたとスポーツ紙のデスクが明かしています。
こうした情報を得た週刊新潮の取材班が、原辰徳監督に賭けゴルフについて話を聞いたところ、「(賭けゴルフを)いつやるって?俺、500円以上の賭けごとはしたことないよ」と賭けゴルフを否定したといいます。
巨人軍側も取材に対して、「賭けゴルフをした事実は一切ない」との回答だったとのことですが、原辰徳監督の賭けゴルフ疑惑報道に対してネット上では、
- 野球選手の犯罪行為多すぎ
- 反社会球団・読売ブラックジャイアンツ
- 巨人にとっては訓告程度のスキャンダル
- もういい加減逮捕しろよ
- 麻雀と同じで賭けないで回るわけない
- 賭けもせずに大人がゴルフなんかしないでしょ
- まあこれくらいなら誰でもやってそうだからな 別にいいだろ
- 雀荘も健康麻雀以外は大体の店舗でレート書いてる。当たり前だが安い、ガサがある店舗はレートが高い。原さんこの金額はアウト
- 賭け麻雀もセーフなのは一晩で動くのが数万円程度まで、レートが事実ならアウト。しかも原の腕前から見て娯楽ではなく、金を巻き上げるためのゴルフだった可能性もあり悪質
- あーあー賭博常習者は野球協約で失格相当ですよね。反社会勢力への金銭授受と合わせて2回目の失格相当。こりゃもう永久追放でしょう
1回150万の賭けは社会的に許容されないね。黒川検事長の点ピンとはレベルが違うわ - 読売、今シーズン出場停止 それくらいやれよ
- また1億円払ってもみ消してもらうのかな?
などの声が上がっています。
なお、週刊新潮の報道に対して原辰徳監督と巨人軍はブチギレ激怒しており、発行元の『新潮社』と週刊新潮編集部に弁護士を通じて抗議を行い、記事取り消しと謝罪文掲載を要求したことを巨人軍は発表しています。
巨人軍は週刊新潮の賭けゴルフ疑惑報道について、「当球団が事実関係を調査したところ、本件記事は、告発者とされる男性の虚言を中心に、荒唐無稽な事実無根の内容で構成されている」
と主張し、これをもって巨人軍は抗議し、記事取り消しと謝罪文掲載を要求したと説明しています。
また、原辰徳監督と告発男性の関係については、「記事に掲載されている原監督と当該男性のツーショットの写真は、2007年12月に撮影されたものですが、その後、当該男性はゴルフ仲間と音信不通になっており、当然、原監督もこの10年以上、当該人物に会ったことすらありません。」
としています。
そして、「このような当該男性の証言のみに依拠し、これを否定する当球団の回答を一方的に無視しており、裏付け取材を一切行っていない悪意に満ちた記事と言わざるを得ません。」
と指摘しています。
最後に、「悪意ある虚言に基づく記事を掲載しないように警告しましたが、それにもかかわらず、週刊新潮編集部が本件記事の掲載を強行したことは甚だ遺憾で、速やかに本件記事を取り消し、謝罪文を掲載するよう求めた次第です」
とし、週刊新潮の報道に怒りをあらわにしています。
このように巨人軍側は報道内容を完全否定しているため、原辰徳監督が過去に、100万円単位の高額な賭けゴルフをやっていたのかどうかは定かではなく、ここまで強く否定するということは事実ではない可能性は高いのかもと思いますが、もし事実だったとしたら野球賭博事件に続く大騒動になるでしょうね…。
巨人では1999年にも、清原和博さんが暴力団関係者等と賭けゴルフをしていたことなどが『週刊現代』に報じられており、ゴルフの証拠写真を入手し詰め寄った人物に対して清原さんが、「ゴルフに行けばみんな賭けるでしょう。野球賭博については証拠がないでしょう」などと語っていたとも伝えていました。
原辰徳監督も過去には不倫問題で元暴力団員から金をゆすられ、1億円を支払っていたことが『週刊文春』の報道で明らかになっており、この報道を巡っても発行元と裁判沙汰になっていたのですが、2016年に最高裁判所が巨人側の上告を受理せず敗訴となり、原監督が元暴力団員に金を支払っていたことが事実だと認められていました。
原辰徳監督にもこうした黒歴史がありますが、今回報じられた賭けゴルフ疑惑は今後どのような展開を迎えるのか、引き続き動向を見守っていきたいですね。