南港ストリートピアノ運営者が謝罪。演奏者への注意喚起巡り大炎上で使用休止を発表。投稿文章に賛否の声

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南港ストリートピアノ

大型商業施設『ATCシーサイドテラス』(大阪市住之江区)にある南港ストリートピアノの運営者がX(旧ツイッター)やインスタグラムで、「手前よがりな演奏は“苦音”」として「練習は家でしてください」などと呼びかけた投稿が大炎上し、25日に運営者が謝罪コメントを発表しました。

南港ストリートピアノの運営者は22日にXとインスタグラムで、「こんな掲示はしたくなかった、、というのが正直な気持ちです、、『練習は家でしてください』 こんなこと書かなきゃいけないなんて想定外でした。間違うのはしょーがないんです、、生身だから でも、人の練習を聞かされる側はたまったもんじゃないんです。」「南港ストリートピアノはフードコートの中にあります。つっかえてばかりの演奏に多くのクレームが入っており、このままだとこのピアノを撤収せざるを得ない状況です。練習は家でしてください。練習を重ねてつっかえずに弾けるようになってから、ここで発表して頂けたら幸いです。誰かに届いてこそ『音楽』です。手前よがりな演奏は『苦音』です」と利用者に呼びかけました。

<↓の画像が、南港ストリートピアノ運営者による苦言と注意喚起>
南港ストリートピアノ運営者の炎上、注意喚起投稿

この投稿がXなどで拡散されネット上では賛否の声が上がり、そもそも南港ストリートピアノは「おひとり様10分まで」といったルールは設けているものの、「ご自由に演奏してください」と呼びかけており、ストリートピアノは普段触れる機会がない人たちも自由に利用できるものなのではないかとして、「手前よがりな演奏は『苦音』」といった言葉を使った注意喚起を巡って多くの批判が寄せられました。

さらに、ミュージシャン・俳優のGACKTさん、ロックバンド『BOØWY(ボウイ)』(1988年)のドラマー・高橋まことさん、実業家の“ホリエモン”こと堀江貴文さんらもこの話題に反応し、運営者の発言を批判するなどして大炎上騒動となっていました。

南港ストリートピアノを併設し、プロデュースしている飲食店『cafe & dinng goo-note(グーノート)』にもクレームが殺到し、同店の店長はX(現在は非公開)で、「当店としても伝えたいことは沢山ありますが現在精査中で、もう暫くお待ちください。多数のお電話を頂いていますが対応することが出来ない状況にあります」「数々の憶測や例のピアノの呼称においての言葉の齟齬(運営サイドのストリートピアノに対しての認識不足だと私も考えております)や注意喚起における文章に対して、いち早く世間の皆様との擦り合わせをしてほしいと願うばかりです」などと投稿していました。

このように大きな波紋を広げる中で、南港ストリートピアノの運営者はXで謝罪コメントを発表し、「この度は、ストリートピアノの活用に係る掲示文書について、表現が適切でなかったことを深く反省しております。また、このことで皆さまから多くのご批判をいただいており、不愉快な思いをおかけしましたこと、心からお詫び申し上げます。」と謝罪していまます。

そのうえで、「今後の運営について考える時間が必要でございますので、暫くの間休止とさせていただきたく存じます。」と、ストリートピアノの利用停止も併せて報告しています。

<↓の画像が、南港ストリートピアノ運営者の謝罪コメント>
南港ストリートピアノ運営者の謝罪

そして、南港ストリートピアノ運営者の謝罪コメントを受けてネット上では、

  • 拙いピアノ聴いて「頑張れー」って思う人と、「鬱陶しいから弾くなよ」って思う人の両方がいる時点で難しいわな。個人的には、あんな投稿するくらいなら置くなって思うけど
  • まあ、苦音だよね。子供がバンバン鍵盤を叩いている時なんて正にそう。親はニコニコしながらピアノの才能があるかも!とか言ってるし。しかし、言い方が良くなかったのはその通り。
  • 利用者のハードルを上げてしまった。今後はよほどの演奏技術がある人しか弾かないでしょう。さっさと撤去するのが賢明だと思う
  • 人に発信するときの全て言い方、書き方、伝え方。今の時代張り紙1枚全世界に発信されるのに、あの文言で誰も止めなかったのが不思議で仕方ない。全て自業自得。
  • 言い方が終わってんだよ。憎しみと皮肉を出来る限り入れて、気に入らない使い方したやつを貶めてやろう。という感情が剥き出しになりすぎてたから叩かれた。
    もう少しやんわりと、長時間の練習や、乱暴な使い方はおやめください程度に言えばよかったのに。
    あの言い方じゃ、練習を積んだ準プロの発表の場なので素人はすっこんでろ位のメッセージにしか思えないもの。
  • 伝え方からバズることを狙っての投稿だと思うんだけど、自分の中で盛り上がりすぎて反対の反応をされたらってことが想像できてないんだろうなぁ。

などの声が上がっています。

南港ストリートピアノは飲食店に併設されているもので、駅や空港、街角などに設置されているものとは違って、店の利用者は半ば強制的に間近で大音量の演奏を聞くことになります。

そのため、同じフレーズを繰り返したり、下手な演奏に対してクレームを寄せる人もいるでしょうし、ストリートピアノを利用する側も最低限の配慮が必要だと思います。

ピアニストが南港ストリートピアノで演奏している動画

運営者によれば、このままだとストリートピアノを撤収せざるを得ない状況になっていたとのことで、マナーが悪い利用者が多かったのだろうと思いますし、2年前には兵庫のJR加古川駅構内に設置していたストリートピアノが、ルールやマナーを守らない利用者が多かったことで撤去されていて、そうなる前に注意喚起するのは理解できます。

しかし、南港ストリートピアノの運営者は、「人の練習を聞かされる側はたまったもんじゃない」「誰かに届いてこそ『音楽』です。手前よがりな演奏は『苦音』です」などと、かなり棘のある言葉を使って注意喚起しており、これに対して批判が殺到するのも仕方がないと思います。

そして、ストリートピアノの利用はしばらく休止するとのことですが、今回の騒動もあってまた新たなトラブルが発生する可能性もありますし、再開するとしても運用の見直しや設置場所の変更などの対応が必要かもしれないですね。

2件のコメント↓コメント投稿
  1. 1
    匿名
    ID:MmE3NjdjN2

    ストリートピアノの意義が分からん奴が、飲食店の隣という置いてはいけない所にピアノを設置するから問題が生じる。場所を移動させれば良かったはずだが、他に置き場がなかったのかな。だったら最初から置くべきではない。

  2. 2
    匿名
    ID:ODFmMzkwZW

    そもそも弾けないやつは弾くなって姿勢でピアノ置いてるの意味が分からん
    上手さを見せる為に置いてるならコンクールでもやってろよ

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