西日本を中心に襲った“平成最悪”の豪雨「平成30年7月豪雨」によって、12日午前までの死者数は13府県で180人以上、行方不明者は60人以上にのぼり、現在も自衛隊などによる懸命な捜索・救助活動が続けられています。
この平成最悪の豪雨被害に遭った被災地に向けては、災害支援の寄付金募集が始まっているほか、支援物資も続々と被災地へ送られているのですが、大雨の被害に遭った岡山県井原市出身のお笑いコンビ『千鳥(ちどり)』のツッコミ担当・ノブさん(本名=早川信行 38歳)は、自身のツイッターを使って各被災地の被害状況や支援などに関する情報を拡散したところ、その中に誤った情報が含まれていることが発覚し、ツイッターが炎上状態になっています。
千鳥ノブさんは6日の時点で、実家で暮らす家族たちが全員避難したことを報告した上で、被災地に住む人に向けて早急に避難するよう呼びかけ、その後も被災者に有用な情報の拡散などに協力しており、10日には「大雨災害に伴う被害が僕の地元にも及びました。家族は避難しましたが、街は大変な事になっております。」と地元の被害状況を明かし、井原市の復興寄付サイトが開設されたことを報告していました。
<↓の画像が、千鳥ノブさんのツイート写真>
その2日前の8日には、岡山県倉敷市内のセブンイレブンで支援物資の受け入れを行っているという情報をリツイートし、この投稿は9300件以上のリツイートを記録していたのですが、この情報は誤りであることが後に発覚しました。
<↓の画像が、千鳥ノブさんのリツイート写真(すでに削除済み)>
<↓の画像が、千鳥ノブさんが拡散した情報&セブンイレブン前に集まった支援物資の写真>
ノブさんがリツイートした効果などによって、支援物資の受け入れとされる「セブンイレブン 倉敷商業高校西店」には多くの物資が集まったことが明らかになったのですが、この店の従業員が10日にツイッターを更新し、「救援物資だと思いますが、店の外に勝手に荷物を置いていくのをやめてください。 受付をしていません。」「倉商西店には、一切の承諾を得ないまま勝手に荷物を集積されました。周辺の道路は渋滞しまくって、かなり迷惑をかけられました。」
などと、事前許可無く支援物資の集積所という情報が流されたことによって、2次被害が起きていることを訴えていました。
<↓の画像が、セブンイレブン従業員のツイート写真>
なお、倉敷市は現段階で支援物資の受付をしておらず、8日16時半過ぎに公式ツイッターアカウントが、「倉敷市からのお願いです。現在、倉敷市では個人の方からの救援物資を受け付けていませんが、真備町川辺橋前に沢山の支援物資が置かれており、自衛隊の通行の妨げになり困っています。お気持ちは大変ありがたいのですが、支援物資を川辺橋前に置かないようお願いします。」
とツイートしています。
<↓の画像が、倉敷市の支援物資に関するツイート写真>
こうしたトラブルが発生したことから、誤った情報拡散に協力した千鳥ノブさんに対しては批判コメントが殺到し、炎上状態が続いていました。
これを受けて千鳥ノブさんは11日夜にツイッターを更新し、「岡山県のコンビニの物資受付ツイートは地元の方の急遽の選択でのコンビニの許可なしの拡散でした。確認せずのリツイートしてしまい申し訳ありませんでした。コンビニの方とも先ほど連絡が取れ、集まった物資は避難所、手分けした各所に送られたようです。コンビニの皆様ありがとうございました。」
と釈明しています。
<↓の画像が、千鳥ノブさんの釈明ツイート写真>
また、被害を訴えていたセブンイレブン従業員もその後ツイッターを更新し、「千鳥のノブさんから、謝罪していただき、事態も収束したので、ツイートを削除させていただきました。お騒がせして申し訳ありませんでした。」
と、千鳥ノブさんから直接謝罪を受けたことを報告しています。
なお、元の情報を流したツイッターユーザーはアカウントを削除しています。
そして、千鳥ノブさんの釈明を受けてネット上では、
- 悪意はないし、すぐ謝ったけんもうよか。純粋に良かれと思ったんやろ。
- 地元なら気が気じゃないよな 何かしないといけないと思う気持ちは分かる そういう時こそ冷静に
- 悪気があった訳じゃないし後の対応も早かったからいいのでは? 他のやろうと思ってた人にも勉強になったと思うし…
- あくまでも 善意だからね。他の有名人の方も このことから学ぶこともあると思う。
- 大変な時に酒呑んで騒いでる阿保政治家より行動力がある。災害にあわれた方々に何とかしたいと思う気持ちわかります。コンビニの方の対応に感謝。
- 地元が大変なときやけん なんかしよらんと 不安なんじゃろ?実家の芳井の方も大変な状況じゃね?真備の地域は本当に大変な状況。早く復旧してほしいね。
などのコメントがありました。
千鳥ノブさんは8日の時点で、今の段階で支援物資を送ることは渋滞や物流の混乱を招く恐れがあり、自治体が支援物資の呼びかけを行うまでは、個人単位で行動を起こすのは待った方が良いという情報のリツイートも行っていました。
<↓の画像は、千鳥ノブさんがリツイートしていた投稿>
ツイッター上には誤った情報も数多く投稿されることから、その情報は本当なのかどうかしっかりと確認する必要があり、特に影響力のある芸能人が情報を拡散する際には、より慎重にならなければいけないというのは当然のことではあります。
しかし、千鳥ノブさんの地元も豪雨被害に遭っており、東京にいながら少しでも役に立ちたいという思いから情報の拡散に協力するのも理解が出来ますし、今回このような騒動に発展しまったものの、すでに問題は解消されているとのことなので、千鳥ノブさんのことをこれ以上外部の人間が叩くのは避けてほしいなと思います。
また、千鳥ノブさんは今回の経験からより慎重に情報の拡散に協力したり、出来れば物資よりも寄付金などに関して有用な情報を流してもらえたなと思いますね。