新型コロナウイルスに感染し、肺炎の悪化で急死した俳優・千葉真一さん(本名=前田禎穂 まえだ・さだほ 享年82)の四十九日法要が8日、千葉県君津市内にある千葉さんの自宅で営まれ、遺骨は父親が眠る前田家のお墓に納骨予定であることを事務所が発表しています。
しかし、週刊誌『週刊新潮』は納骨場所を巡って親族間でトラブルになっていること、その背景には複雑に絡む「千葉家の宗教問題」があると報じ、ネット上で物議を醸しています。
四十九日法要は、女優・野際陽子さんとの間にもうけた長女で女優・真瀬樹里さんが喪主を務め、千葉真一さんの姉妹や親族、千葉さんが創設した『ジャパン・アクション・クラブ(JAC)』のメンバーら約30名が参列し、長男で俳優の新田真剣佑さん、次男の眞栄田郷敦さんは、仕事などで参列しなかったそうです。
<↓の画像は、千葉真一さんと子供たちの写真(2014年撮影)>
千葉真一さんの所属事務所は遺骨について、「相続人、親族の総意で、千葉の父の眠る君津の前田家の墓に納骨することになりました」とし、納骨時期は未定ながら、アメリカでの映画撮影を終えて帰国した新田真剣佑さんが遺骨と対面後、納骨するとみられるとのことです。
事務所はこのように、納骨するお墓はすでに決まっていることを明かしているのですが、『週刊新潮』はお墓の行方を巡り、親族間で対立しているとしています。
記事では、千葉真一さんと長年親交があったという映画関係者が、「亡くなった千葉さんに戒名を授けたのは都内・新宿区にお寺を構える『日蓮正宗』の住職です。千葉さんは死の約2年前に信心し、晩年には一部の近しい人に『俺が死んだら、骨は富士山の見える大石寺(たいせきじ)に埋葬してほしい』と話していた」
と証言しています。
そうした想いを聞いていた一部の後援会関係者は、千葉真一さんが亡くなると同時に大石寺に墓を建てようと動いたそうなのですが、千葉さんの親族はそれに猛反発したといい、「千葉が改宗したことを大半の親族は知らず、そもそも遺言書すら存在しなかったためだ。初七日法要で喪主を務めた真瀬樹里ですら、死後に初めて聞く話だったといい、親族らの間に『本当のことか?』と不信と疑念を抱かせる結果となった。」
としています。
千葉真一さんが亡くなった後に、真瀬樹里さんや親族からは「身内の知らないところで戒名やお墓の話が勝手に進むのはおかしい」との声が上がり、こうした反対を受けてお墓の建立(こんりゅう)は一旦白紙になったそうです。
お墓の建立が迷走した背景について、千葉真一さんの親族の1人は、「現在、墓の建立先としてほぼ固まりつつあるのが千葉県君津市にある、禎穂の両親が眠る墓です。真剣佑が同意すれば、すぐにでも禎穂のお骨を埋める準備は整っている。ただ君津の墓は『曹洞宗』なので、もし禎穂の『日蓮正宗』への改宗が本当なら、遺志に反することにはなる」
と語っています。
ただ、父親と同じお墓に入るのが最善とし、「大石寺への墓建立を反対した樹里と禎穂の姉は、実はともに『日蓮正宗』と犬猿の仲の『創価学会』に帰依している。さらに禎穂の弟と妹は『エホバの証人』に入信していて、臨終の際、姉は病室に駆け付けたが、弟と妹は現れなかった。家族間で信仰が複雑に交錯するなか、君津の墓は唯一“エアポケット”のような中立の緩衝地で、親族の誰からも大きな異論は出ない。身内の宗教問題が影響して、これ以上、禎穂の埋葬を遅らせるわけにはいかない」
と、親族間で異なる宗教事情を明かしています。
『週刊新潮』は千葉家を知る別の関係者にも確認したところ、「家族間でそれぞれ異なる宗教を信仰し、それが今回の墓建立を巡るゴタゴタに影響を与えた点について、同様の指摘をした」
としています。
さらに親族等に取材したところ、千葉真一さんの母親も『エホバの証人』に入信し、亡くなる前に脱会して『曹洞宗』のお墓に入ったことを明かしたとのことです。
『週刊新潮』はこのように親族間の宗教問題を伝えているのですが、これに対してネット上では、
- 宗教は、揉め事争い事の原因
- 宗教云々とか面倒くさいなぁ。近場で宗教と関係ない普通の墓地に墓立てたら?そしたら身内も知人もみんな無関係に墓参り出来るでしょうよ。
- 自分の両親も宗教が理由で離婚した。父が改宗する前提で結婚したと母は言っていたが、父はそんなことは言ってないと。
父の言い分は嫁に来たなら、父の家の宗教に従うべきだそう。宗教はめんどくさい。本当に。 - 後援会の一部の人が、親族に何の報告もなく勝手に進めたのは言語道断。親族それぞれの宗派や宗教観は、故人には関係無い。
墓を建てるのはいいが、その後を見るのは親族の子孫。それが延々と続いていくことをよくよく考えてみれば、墓を建てることの無責任さがよくわかると思う。 - 宗教がというより、それを主張する人間のエゴが厄介。好き放題生きて、後先考えないまま亡くなった本人はある意味幸せだけど、遺された人、巻き込まれた人には大迷惑だよね
などの声が上がっています。
遺骨を巡るトラブルに関しては『週刊新潮』だけでなく『女性自身』も報じており、千葉真一さんの葬儀で位牌を抱えていた70代の女性・Oさんは、長年公私にわたって千葉さんや息子たちのことを支援してきた方で、そのOさんの紹介がきっかけで、千葉さんは『日蓮正宗』に改宗したといいます。
<↓の画像は、千葉真一さんの葬儀で位牌を持つ関係者の写真>
そして、千葉真一さんが生前、Oさんが紹介したお寺のお墓に入ることを希望していたため、Oさんはそこへ納骨するよう求め、一方の真瀬樹里さんは君津にある前田家のお墓への納骨を主張し、両者の主張は平行線を辿っているとのことでした。
このようなゴタゴタを週刊誌に報じられていたのですが、四十九日法要を終えた時点で事務所側は、前田家のお墓に納骨すると明言しているほか、親族間の宗教・宗派を巡るトラブルについても「一切ございません」とキッパリと否定しています。
ただ、『女性自身』も報じていたように、四十九日法要が行われる2日前にOさんが『日蓮正宗』のお寺でお別れ会を行い、そこには千葉真一さんの親族は参列せず、千葉さんと縁があった仕事関係者ら約70人が参列していました。
宗教などが原因で意見が対立、大モメするというのは何とも残念な事ですが、最終的には前田家のお墓に入ることになったとされ、今後これ以上の揉め事が起こらないことを願うばかりですね。