北海道・七飯町の山林で、5月28日から行方不明になっていた小学校2年生の田野岡大和くん(7)が3日午前7時50分頃に、行方不明になった現場から5キロ離れた陸上自衛隊「駒ケ岳演習場」の宿営施設内で発見され無事に保護され、軽い擦り傷や脱水症状があるものの、命に別状はなく、これに対して世間からは多くの喜び、安堵の声が上がり、さらに芸能界からもそうした声が相次いでいます。
これまで自身のブログでこの事件について綴っていた教育評論家の“尾木ママ”こと尾木直樹さん(69)も、無事発見されたという報道を聞くと「良かった、良かった!!大和君が見つかりましたよ!見つかりました!!」というタイトルでブログを更新し、「こんなにほっとしたことも珍しい!合同捜査本部解散のニュースに落ち込んでいた尾木ママ いきなり元気 元気!!」などと喜びを爆発させていました。
そんな尾木さんですが、大和くんが発見される前にはブログで、山林に置き去りしたのかどうか怪しい、この事件では間違いなく親が逮捕されるというニュアンスの記事を書いており、それから一転して大和くんの発見をただひたすら喜ぶ文章を綴っているため、尾木さんに対してネット上では「両親への謝罪が先では」などの批判が殺到しており、炎上状態になっています。
今回の行方不明事件は、5月28日に大和くんは家族と共に北海道鹿部町の公園へと出掛け、川遊びなどを楽しみ、その帰り道に両親がしつけのためとして林道で車から降ろし、その後行方不明となっていました。
両親は置き去りにした理由について、「公園で石を投げるいたずらをしたことへのしつけのつもりで置き去りにした。」と語り、それから約5分後に現場へ戻ったものの、大和くんを見つけられなかったと説明。
この事件発生後、尾木さんは毎日のようにこの事件について綴り、男の子を放置した両親を「虐待です」「しつけのお仕置きで7歳を山中に放置するでしょうか!?」などと批判。
さらに、5月末には「北海道の放置親に同情する方々に問いたい」として、両親の行動を批判した末に「(両親は)警察にも間違いなく逮捕されることでしょうね」と断言。
その後も尾木さんは「どうもおかしい!?自衛隊の一メートル間隔のローラー作戦でも見つからない!?」というタイトルでブログを更新すると、「(自衛隊の捜索でも見つからないなんて)はっきりいってあり得ない これは置き去りそのものが真実なのか失礼ながら疑いたくなってしまいます…」「日本の警察も自衛隊の災害救助隊も極めてレベル高いです あれば探せないはずないのではないでしょうか!?」などと、父親が何か隠しているのではないか、事件の犯人なのではないかと疑うかのような書き方をしていました。
この尾木さんの憶測に対してネット上では、「不謹慎ながら同意見です」などと賛同するコメントも寄せられていたものの、
- 有名人が憶測でブログなどにのせるのは教育評論家のすることではない!ご両親に謝るべき!口を出し過ぎ!
- 父親に謝れよ。変な勘ぐりをして、実のないコメントをしたんだからな
- 発言の無責任さに閉口する。何が教育評論家だ
- 何でもかんでも首つっこみすぎ
- 人前でしゃべらせるな
などの批判が殺到。
尾木さんは以前まで、その発言がどちらかというと支持されていた方だったのですが、歯に衣着せぬ突っ込んだ発言が多く見受けられることから物議を醸すようになり、昨年8月の東京五輪のエンブレム騒動の際には、デザインの盗用を疑われた佐野研二郎さんがデザイン料などとして、200億円を受け取る予定と不確かな情報を綴り、その後炎上。
それを受けて尾木さんはブログに「未知の世界の問題は もっともっと慎重に学んでから しっかり事実理解してから 自分の見解 発信しようと思います・・・」などと反省を綴っていたのですが、その後も自身のブログで好き放題に時事ネタなどに対して持論を展開し、度々ネット上では物議を醸しており「教育評論家の発言とは思えない」などと批判されています。
尾木さんは芸能ネタに対しても持論を展開し、今年世間を騒がせた様々なことにも触れているのですが、反響の大きさから尾木さんがブログに書いた内容がマスコミにも取り上げられるようになったものの、ブログ内での発言によってイメージもかなり悪化してしまっているので、発言にはもう少し注意した方がいいのではないかと思いますね。
なお、北海道での行方不明事件をめぐっては、3日に生放送された『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)もネット上で物議を醸しており、この日の番組には大和くんの父親が電話で生出演し、父親は声を震わせて鼻をすすりながら、「まず元気な息子に会えて、とても嬉しいです」と語り、大和くんに対しては「申し訳ない気持ちでいっぱい」と語っていました。
その後も父親との会話が続き、少しずつほぐれた会話となっていたのですが、電話の終盤に司会で俳優の高橋克実さんが「叱るときに『山につれていくぞ!』って言って、本当につれていったことがほとんど無かったと聞いたんですけど、これ、山を克服しちゃいましたね、大和くん(笑)。このあと、どういう風にね、怖がらせるっていうのは」と笑いながら問いかけ、これには同じく司会の安藤優子さんも「アッハッハッハ」と爆笑。
ですが、今回このような大きな事件に発展し、大和くんの父親からしたら全く笑えない話で、高橋さんの問いかけに父親は「山につれて行ったことはなかったんですけれども、そうですね…あの…山を克服…笑い話にはちょっとできないんですけども…」と困惑した様子で語り、「妻のほうもかなり心労がある状況」「みんな少し、ゆっくり過ごしていきたいなと」と語っていました。
この模様を見ていた視聴者は、あまりにも不謹慎な番組側の態度に怒りをあらわにしており、「アッハッハは酷いわ。信じられない」「子供が行方不明になった親の心境なんて安藤にはわからないんだろうな」「心の無い人たち」などと、非難する声が上がっています。