北村総一朗が死亡説に不快感。YouTubeで事実無根のデマ情報拡散、フェイク動画めぐり物議
『踊る大捜査線』シリーズ(フジテレビ系)などに出演の俳優・北村総一朗さん(89)が、ネット上で流れている自身の“死亡説”に言及し、ネット上では様々な声が上がっています。
北村総一朗さんは自身のブログで【オラは死んじまっただ。】と題して、「何気にYouTubeショート欄を見ていると、私は最早この世にはいない事になっていた。しかもご丁寧にも、2023年6月20日に心不全と死亡日と病名まで書かれている。つまり今日まで、この2年と6ヶ月間は、私はこの世には存在しなかったわけだ。『おらは天国に行っただ。』うっすらと鳥肌がたった。」
と綴り、YouTubeで虚偽の情報が流されていることを明かしました。
問題の動画は【『踊る大捜査線』で亡くなっていた俳優3人】と題して、いかりや長介さん、小林すすむさん、そして存命の北村総一朗さんの名前を挙げていました。
<↓の画像が、デマ動画のキャプチャー>
これに対して北村総一朗さんは「不愉快極まりない」としながらも、「この珍景な映像を見ていると、私が亡き後、世間はこうした映像を、今私が見ている様に当然の事として受入れるだろう」「一般的には望んでも滅多に遭遇出来ないスピリチュアルで不思議な死後の景色の一端を、貴重にもYouTubeを通して感じ、覗き見する事が出来たのだと言っても過言ではあるまい」
と前向きに受け止めています。
しかし、「メディアやSNSの世界は正に玉石混淆なのです。羊頭狗肉、看板に偽り有りと、決して無防備に信じてならないと言う事実を、私は身をもって教えられたからには、一層、固定観念から脱却し知見を養い多角的な情報収集を常に怠らず、正しい判断力を養う様、努めなければなりません。」
と、メディアに対するリテラシー(物事を適切に理解・解釈・分析し有効活用する能力)を養わなければならないとしています。
そして、北村総一朗さんの死亡説が、あたかも事実かのようにYouTubeなどで発信されていたことに対してネット上では、
- 次の被害者をうまないためにも法で取締り、逮捕してほしい。
- 収益のためなら誹謗中傷も厭わないのがYouTuber。YouTubeに広告を出している企業は、こうした誹謗中傷の後押しをして芸能人を追い込んでいる事に早く気づいてほしい。
- 本当にフェイク動画が溢れているよねー。芸能人が○亡とか逮捕とか。取り締まるべきなのか、そもそもそういう物だと割り切るべきなのか
- こういう悪い話もそうだけど、YouTubeの芸能人の美談も嘘ばかりですね。
たけし、さんま、江頭なんかの感動秘話みたいなのがたくさん出てきますが、本人達が否定してるものばかり。コメント欄で指摘すると、「いい話なんだから目くじら立てる必要ない」と。 - 本来ならブチ切れてもいい失礼千万な出来事ながら、感情抜きで自己・社会を客観的に考察し文章にまとめる理性と知性に敬服した。これからもお元気で過ごしていただきたいです。
- うちの母は、何度それは釣りだと教えても、この手の動画のサムネを見るたびに『○○って死んだん?』と言ってる。性格の悪い芸能人というのも全部信じていて、『この人すごい性格悪いらしいよ』と言ってる。
鵜呑みにしてしまう人にも理解できないし、人の死で金儲けをする連中も許せないけど、これを放置するyoutubeが最も悪だと思う。
などの声が上がっています。
北村総一朗さんは今月25日に90歳の誕生日を迎え、少し前からドラマなどへの出演がかなり減ってテレビで見る機会が激減しており、2013年には前立腺全摘出手術を受け、その際に発症例が少なく希少ガンに分類される「前立腺導管ガン」のステージ4と診断されていたことや、2023年にはすい臓ガン発症を公表しており、こうした大病の告白もあって死亡説が流れたとも考えられます。
また、亡くなった日と死因まで記載されていることから、別人と誤認している可能性もあると思いましたが、問題の動画を投稿のチャンネルを確認したところ、複数のデマ動画を投稿していることが確認できます。
2021年まで『福岡ソフトバンクホークス』の監督を務めていた工藤公康さん(62)に関しても、「2016年に81歳で肺ガンにより亡くなった」という事実無根の情報を発信していて、そして日本語の使い方がおかしいものや全く別人の写真を使用したり、タイトルと動画の内容が合っていないものがあることから、AIを使って適当な情報を集めて、それが事実なのかを確認することなく画像や文章、動画を自動生成し、YouTubeにアップしているとみられます。
<↓の画像は、同チャンネルで配信しているデマ情報>
こうした低品質で悪質なチャンネルは大量に存在し、YouTubeを運営するGoogleは7月にガイドラインの更新を発表しており、「視聴者がスパムと見なすような、大量生産されたり、繰り返しの多いコンテンツをより適切に特定する」としているのですが、対応が追い付いていない状況にあります。
そのため、デマを流しているチャンネルのアカウントを停止するなどの対策もそうですが、ユーザー側もYouTubeなどで発信されている情報を鵜呑みにしないことも重要ですね。
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- https://ameblo.jp/soichiro-kitamura/entry-12932326402.html
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