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元広島東洋カープ投手・北別府学が白血病『みみよりライブ 5up!』で告白。現在の心境や仕事復帰への思いを明かす

北別府学が成人T細胞白血病を公表。抗ガン剤治療や骨髄移植手術のため活動休止。病気の原因や生存率は…

プロ野球『広島東洋カープ』の元エース投手で、現在は野球解説者の北別府学さん(きたべっぷ・まなぶ 62歳)が20日、月曜レギュラーを務めているローカル情報・報道番組『みみよりライブ 5up!』(広島ホームテレビ 平日16時45分)に生出演し、2年前に「成人T細胞白血病」と診断されたことを公表しました。

北別府学さんは番組の最後に、「成人T細胞白血病」と2年前に診断されたことを公表し、昨年11月ごろから数値が悪化したため、解説者としての活動はしばらく休止し、治療に専念することを明らかにしました。

番組で白血病の発症を公表した理由については、「毎週月曜や金曜日に北別府が出るなという中で、最近姿を見えなくなると、皆さん心配されると思うので、僕自身も治療するなら気持ち一つにして治療したいという思いもありましたので、とりあえずは皆さんに公表して番組を休ませていただいて治療に専念しようということになった」と説明しています。

<↓の画像が、番組で「成人T細胞白血病」を公表した北別府学さんの写真>

現在の状態については、「全然自覚症状が無いので、そういう病気にかかったという感覚はないのですが、数字は確かでしょうから、元気なうちにしっかり治して、また帰ってきたいと思います。」と語り、今後は抗ガン剤治療などを受けて白血球の数値を抑えて、ドナーからの骨髄提供を待ち、骨髄移植手術を受ける予定としています。

番組でこのように白血病を公表した北別府学さんは、自身のブログでも「成人T細胞白血病」の発症を公表し、「昨年11月より急に白血球、異常細胞の数値が上がってきまして抵抗力が弱まってきたという状態ですが、自分でもこの様な病気だと自覚出来ないような普通に生活ができる様な健康状態でした。気になるといえば軽い風邪のような症状が昨年11月頃より続いているくらいで、白血病に見られるような体の怠さや発熱も全くありません。しかし今回、検査の数値が右肩上がりで上がってきまして明日から化学治療(抗がん治療)に入り化学治療後、無菌室に入ります。」と、病気発覚から治療に専念することになった経緯について説明しています。

21日に広島県内の病院に入院し、抗ガン剤治療などの化学療法を数回行った後、骨髄移植となるとの説明を受けているとし、治療期間については個人差があるものの、3ヶ月から半年程度といいます。

医師から「成人T細胞白血病」の発症を告げられた時の心境については、「暫くは何も手が付かない状態でしたが、年が明けてからやっと仕事の関係各位様にお知らせを済ませることが出来まして、それから少し気持ちも落ち着いてきました。」と明かしています。

病気によって年明けから決まっていた仕事も出来なったそうですが、『デイリースポーツ』のネット配信記事のオファーがあり、治療中でも可能な仕事内容だったことから引き受けたそうです。

そして、「化学治療が始まったら体調が悪くなり髪の毛も抜けると聞きました。暫くはブログの更新も出来なくなると思いますが、解説者としてカープの日本一を見届ける為に必ずや復活します。番組復帰、解説復帰、英数学館野球部のコーチ、北別府フェスタ、アジア各地での野球教室、仕事復帰を目標に頑張ります。孫にも野球を教えなければなりません。」と復帰を近い、体調が良い日にはブログも更新する予定としています。

白血病を公表した北別府学さんは1975年のドラフトで広島に1位指名で入団、1978年~1988年の11年連続で2ケタ勝利を達成し、1982年には自己最多の20勝を達成、同年と1986年には最多勝利、1986年には最優秀防御率のタイトルも獲得、沢村栄治賞、ベストナイン、ゴールデングラブ賞なども受賞、3度の日本一に貢献しました。

通算成績は515試合出場で213勝141敗5セーブ、防御率3.67で、通算213勝は球団の最多記録となっており、1994年に現役引退するまで広島でプレーし、2001年~2004年まで広島でコーチを務め、2012年には殿堂入りを果たしました。

2005年からは野球解説者を務めているほか、2018年には広島県福山市の『私立英数学館高校』の硬式野球部コーチ(非常勤)に就任、昨年8月からはブログやツイッターを使っての情報発信に加えて、YouTubeへの動画投稿もスタートさせました。

このように精力的に活動していた北別府学さんが「成人T細胞白血病」を公表、今後治療に専念するために活動を休止することを発表し、これに対してネット上では、

などのコメントが寄せられています。

最近では、競泳女子の池江璃花子選手、歌手の岡村孝子さんも白血病を発症し、現在も闘病を続けていますが、北別府学さんが発症した「成人T細胞白血病(ATL)」というのは、主な原因として授乳などによる母子感染や輸血など、感染経路が限られている病気で、好発年齢は平均60~70歳と言われています。

「成人T細胞白血病」は、「ヒトT細胞白血病ウイルスI型」(HTLV-I)の感染によって引き起こされることが判明しており、HTLV-Iの感染者数は国内で約120万人(人口の約1%)、感染者の発症率は年間1000人あたり0.6~0.7人程度、潜伏期間が非常に長く、生涯に発症する確率も約5%程度とされています。

HTLV-I感染者は世界中でも九州や沖縄など日本の西南部に多いという特徴があり、北別府学さんの母親の出身地は不明ですが、北別府さんは鹿児島県曽於市の出身です。

授乳による母子間の感染率は20~30%ほどで、授乳を中止することで感染を防止することが明らかになっています。

この他に性交渉(特に男性から女性)や輸血でも感染し、輸血感染に関しては1986年から輸血時にHTLV-I抗体のチェックが行われるようになったため、現在では輸血による感染の心配は無いそうです。

「成人T細胞白血病」はこのように発症数の少ない病気であるとともに、他の白血病と比較すると治療が難しく予後不良で、「急性型」「リンパ腫型」「慢性型」「くすぶり型」「急性転化型」という病型のうち、急性型やリンパ腫型などの生存期間中央値は1年~2年以内、慢性型で2年、くすぶり型で3年以上とされています。

『デイリースポーツ』の取材に応じた『松本クリニック』(兵庫県芦屋市)の松本浩彦院長は、北別府学さんは「急性転化型」だと推測されるとし、もしそうだとすると切迫した状況にあるとみられるものの、「治療法も飛躍的に進化しており、決して悲観するものではありません。」と語っています。

抗ガン剤治療を必要とする病型は急性型、急性転化型、リンパ腫型で、効果的な治療薬の開発などによって治療成績は改善しており、化学療法に加えて骨髄移植手術を受けることで、急性型などでも3年生存率は3割ほどまで上昇するようです。

しかし、もし寛解しても再発する可能性も高いとされ、非常に治療が難しい病気ではあるのですが、多くのプロ野球ファン等が北別府学さんを応援し、また元気な姿を見せてほしいとの声が多く上がっており、これから始まる治療は体への負担も大きく、辛い日々がしばらく続くと思いますが病気に打ち勝ち、いつかまた仕事復帰を果たせるよう頑張ってほしいです。

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