歌手・俳優の“若大将”こと加山雄三さん(本名=池端直亮 83歳)が、29日夜に自宅マンションで倒れて救急搬送され、現在入院していることが明らかとなり、ネット上などでは心配の声が上がっています。
各報道によれば、加山雄三さんは29日21時過ぎに、東京都中央区内の自宅マンションで倒れたそうで、救急搬送された時点で意識があったとのことですが、嘔吐の症状がみられたといいます。
所属レコード会社によると、加山雄三さんは食事中に、水を飲んだところ誤嚥(ごえん:食べ物や異物を気管内に飲み込んでしまうこと)のような症状で嘔吐を繰り返したため、「誤嚥性肺炎」を引き起こす危険性もあると判断し、大事を取る形で加山さんの妻が119番通報したそうです。
意識はハッキリしていて、現在は容態も安定し命に別状も無いそうですが、大事を取って東京都内の病院に入院中といい、まだ検査中のため詳しい病名などは判明していないとのことです。
所属事務所はスポーツ紙の取材に対して、「飲んだ水が気管に入って誤嚥を起こしたようです。30日の朝にはスタッフらと電話で普通に話をしていますし、全然心配する状況ではありません。ただ、大事をとって、しばらくは入院して様子を見ることになると思います」
とコメントしています。
そして、加山雄三さんの入院報道に対してネット上では、
- 誤嚥による嘔吐で意識もあって安定しているのなら、少しですが安心しました。ゆっくり入院療養して、どうかどうかお大事になさってください。
- 高齢者の誤嚥は肺炎になりかねないので、病院にすぐ行かれたのは良かったです。
見た目は、83歳に見えないし、あの声量も大したものですが、高齢なので十分注意して過ごして欲しいですね。 - いつまでも、歳を重ねても「若大将」が緊急搬送の報道に驚いた。いつまでも若々しく元気でカッコ良い姿に憧れて、元気をもらってる。
容態は安定しているようで少し安心したが、無理はせず身体を休めて元気になってもらいたい。お大事に! - 加齢により、物を飲み込む機能が低下して嚥下機能障害を生じやすい。高齢者の方は、ゆっくり物を飲み込んでほしい
- 若くても誤嚥で吐いちゃう人はいるからね。歳を取ると気管が弱くなるので尚更
- 脳梗塞の後遺症として誤嚥があります。年齢を重ねるとただでさえ誤嚥し易くなるので「飲むぞ!」と言う意識を持って飲む様にしないとまた起こす可能性が有ります。
でももうお元気になられている様で良かったです。お大事になさって下さい。 - 誤嚥性肺炎は年寄りにとってありがちなケースだし、コロナ禍の通り年寄りにとって肺炎は死につながること。
それにしても、若大将として一世を風靡した人が、今や誤嚥を心配すべき年寄りになることが寂しい。 - 水は誤嚥しやすいので、気をつけて。嚥下反射の起きやすい氷水、トロミの材使用、気道に行かないよう顎を引いてストローで飲むと、よいかもです。
嚥下外来で嚥下体操や、嚥下改善のサプリや食品利用も良いと思います。
などの声が上がっています。
加山雄三さんは昨年11月に、軽度の脳梗塞を発症して入院しており、抗血栓薬が投与されて約2週間後には無事退院となりました。
その後仕事復帰を果たし、同12月にはコンサートに出演し、「脳梗塞を発症したときは『ついに来たか』と思ったが、退院したらどこも悪くなく、何の影響もなかった。でも年齢を考えれば、当たり前だけど、食べ物には気をつけて水をよく飲んで、塩分も控えめにしなくては」
などと語っていました。
その後も精力的に活動し、7月には神奈川・逗子マリーナから生配信ライブを開催、8月23日には『24時間テレビ43 愛は地球を救う』(日本テレビ系)で『サライ』を披露し、11月にはトーク&ライブディナーショーの開催も予定しています。
加山雄三さんは今年4月に83歳の誕生日と芸能生活60周年を迎え、年齢を感じさせない活動、活躍ぶりを見せているのですが、昨年11月には軽い脳梗塞、そして今度は誤嚥による嘔吐の症状があり、今後が少し心配ですね。
誤嚥は、喉周辺の筋肉などが衰えた高齢者が起こしやすい症状で、場合によっては異物によって窒息死する恐れや、異物によって肺の中で炎症が起こる「誤嚥性肺炎」を引き起こすこともあり、70歳以上の肺炎の約80%が誤嚥性肺炎とされ、80歳以上では死亡原因の3位が肺炎によるものとなっています。
幸い、今回の誤嚥によって命に別状はなく、意識もハッキリしていて容態も安定しているとのことですが、今後また誤嚥を引き起こす可能性はあるので、今後も飲食の際には細心の注意を払うようにしてほしいですね。