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八代亜紀のアルバム『忘れないでね』法的に問題、故人と遺族の権利侵害で裁判発展へ。ニューセンチュリーレコード社長は強気姿勢崩さず

八代亜紀の裸写真掲載アルバム巡り泥沼の争い。故人側は刑事・民事で法的措置準備、レコード会社側はCD発売を宣言

2023年末に急死した歌手・八代亜紀さん(本名=橋本明代 享年73)の200曲以上の原盤権を持つというレコード会社『ニューセンチュリーレコード』が、八代さんの裸写真を掲載したアルバム『八代亜紀 お宝シリーズ 第一弾「忘れないでね」』を21日に発売すると発表し、これに対して八代さんの権利管理会社が法的措置を講じると発表しました。

しかし、ニューセンチュリーレコード側は、予定通りCDを発売すると宣言しており、ネット上で大きな波紋が広がっています。

ニューセンチュリーレコードは公式サイトで、21日発売予定のアルバム『忘れないでね』について、八代亜紀さんが24~25歳のころに同棲していた元恋人でレコード会社のディレクターが、プライベートで撮影した八代さんの裸写真2枚をアルバムに掲載していると宣伝し、これに対してファンからは怒りの声が噴出しており、オンライン署名サイトでは販売差し止めを求めて署名活動が行われ、AmazonやタワーレコードはCDの取り扱いを中止しています。

14日には、八代亜紀さんの生前に設立された権利管理会社『八代ミュージック&ギャラリー株式会社』が公式サイトで声明を発表し、ニューセンチュリーレコードの行為は、「死者の名誉棄損罪」「わいせつ物頒布等罪」「解散法人において営業活動を行い収益を上げることの税法上の問題」などがあるとし、警察ににも相談して民事・刑事の両方で法的措置を講じる準備を進めていると報告しています。

同社の大野誠社長は声明の最後で、「本件問題作の発表そのものは極めて不愉快な出来事であり、絶対に許すことのできないものであります。私自身、生前、そして没後に、八代亜紀から託された責任の重みを改めて確認し、今回のような蛮行に対しては、八代亜紀の名誉を守るため、あらゆる方策を講じてまいる用意でおります」と綴り、ニューセンチュリーレコードに対する強い憤りをあらわにしています。

しかし、ニューセンチュリーレコード側はスポーツ紙の取材に対して、「ウチは2001年度に(八代さんが所属していた)センチュリーレコードから、250曲以上の音源や私的写真、ラブレターなどといった私的文書など、一切合切の全権利を買い取り、契約書もある。八代さんが自身の会社『ミリオン企画』を立ち上げる前のことで、権利はこちら側にある」「肖像権は本人にしかないし、亡くなった人には肖像権はありません。だから予定通りに販売します」と、徹底抗戦の構えを見せています。

八代亜紀さん側が出した声明に対しても「慈善事業じゃない。嫌なら権利を買い取ってほしい」と主張しています。

ニューセンチュリーレコードの社長はフジテレビの取材にも応じ、「(プライベート写真を)『亜紀買ってよ』と俺は軽く言ったわけです。(八代さんが)『私お金ないもーん』って。『いいよ気持ちで。100万でも200万でもいいよ』っていう話をしようかなと思っても『お金なきゃしょうがないよね』と。だからまさか僕も(プライベート写真を)使うと思ってませんでした。こっちの“刀”ですよね。まさか抜く時が来るとは思っていませんでした。」などと語り、八代亜紀さん本人からも買い取りを拒否されたことを明かしています。

そして、八代亜紀さんの所属事務所『ミリオン企画』の代表だった大野誠社長が、『八代ミュージック&ギャラリー』を設立して事務所を解散、八代さんの豪邸を売却したことなどに対して、「八代さんの財産を食い潰そうとしているのではないか」と思い、色々と不信感などを募らせた末に最終手段として、問題の写真を掲載のアルバム発売を決定したと説明しています。

こうしたアルバムを発売することを巡っては、いくら故人だとしても様々な権利侵害にあたるのではないか、リベンジポルノにあたるのではないかとの指摘がネット上で相次いでいます。

『八代ミュージック&ギャラリー』側も法的措置を講じる理由として、「死者の名誉棄損罪」や「わいせつ物頒布等罪」を挙げているのですが、『レイ法律事務所』の河西邦剛弁護士らの説明によると、刑事上では故人の名誉毀損を問うことはできないといいます。

民事上ではプライバシー権侵害の責任を問うことはできるほか、遺族の故人に対する敬愛感情などを侵害することも不法行為にあたるため、損害賠償が認められる可能性はあるそうです。

また、「わいせつ物頒布等罪」に関しては写真にどこまで写っているかが重要で、もし胸だけで陰部が写っていなければ該当しない可能性が高いとしながらも、未成年に対してアルバムを販売した場合には、青少年保護育成条例違反にあたる可能性もあるといいます。

死者の権利侵害を問うにしてもその範囲はかなり限定的になることに加えて、CDの販売差し止めを求めるのもかなりハードルが高いとのことです。

そのため、このまま予定通りCDの発売がスタートする可能性が高いようなのですが、ニューセンチュリーレコードがやろうとしていることは故人の尊厳を傷つける非常に悪質な行為であるため、遺族と『八代ミュージック&ギャラリー』側には徹底的に争って、ニューセンチュリーレコード側が相応の処分を受ける形にしてほしいと思いますね。

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