『Romanticが止まらない』などのヒット曲で知られるバンド『C-C-B(シーシービー)』の元メンバーで、無職・田口智治被告(たぐち・ともはる 63歳)が、覚醒剤所持で逮捕・起訴されていたことが明らかになりました。
厚労省麻薬取締部(略称:麻取、マトリ)の発表によると、田口智治被告は今年6月18日に東京都足立区内の自宅で、覚醒剤約0.585グラム(末端価格:約3.8万円相当)を所持していた疑いで逮捕し、起訴したとのことです。
田口智治被告は、1980年代に近藤真彦さん専属のバックバンド『ダブルス』のメンバーとしてプロデビュー後、1984年にC-C-Bに途中加入し、1989年にC-C-Bが一度解散後は、『ECLIPS』『THE C-C-BYE』『THE GATES』『mustard』『The Trip White Hornet』『MASTER☆BABY』など、様々なバンドなどで音楽活動を続けていました。
<↓の画像は、C-C-Bのメンバー写真>
[左から] 米川英之さん(60)、渡辺英樹さん(享年55)、笠浩二さん(享年60)、田口智治被告
しかし、2015年7月に自宅で覚醒剤を所持していたとして1度目の逮捕となり、裁判では、約10年前に興味本位で覚醒剤を使用したことや、逮捕される半年前まで定期的に覚醒剤を購入、使用していたことを明かしました。
また、逮捕1ヶ月前からは過去に覚醒剤事件で有罪判決を受けた知人と同居し、「その友人から家賃代わりに覚醒剤を受け取って、半年ぶりに使用した」と供述していました。
そして、この事件で懲役3年・執行猶予1年6ヶ月の有罪判決を受けたのですが、執行猶予期間中の2016年4月に覚醒剤使用で逮捕、起訴されました。
田口智治被告を逮捕する前には、田口被告に覚醒剤を譲り渡した疑いで知人男性(当時55歳)を逮捕しており、田口被告の自宅からは覚醒剤は見つからなかったものの注射器などがあり、尿鑑定で覚醒剤の陽性反応が出たことで田口被告も逮捕されました。
この事件で田口智治被告は、懲役1年6ヶ月の実刑(うち4ヶ月は保護観察付きの執行猶予2年)判決を下されました。
そんな田口智治被告が、再び覚醒剤事件で逮捕・起訴されていたことが判明し、C-C-Bのファンからは驚きや落胆の声などが上がっています。
また、C-C-Bの元メンバーでギタリスト・関口誠人さん(せきぐち・まこと 65歳)はnoteやX(旧ツイッター)を更新し、「田口の事は残念。あいつは悪人じゃないんだよ。むしろとても優しくていい奴です。もっと頻繁に電話すべきだった。責任感じてます。僕の気持ちは、今1人ぼっちの田口の心を思うとかわいそうでつらい。寂しかったんだろうなぁ。悪い事はわかってます。僕からも皆さんに謝ります。すいませんでした。」
と綴っています。
<↓の画像が、元C-C-B関口誠人さんのX投稿写真>
田口智治被告は昨年12月までフェイスブックを更新しており、2021年には「頚椎症性脊髄症」の手術を受けて入院していたことや、心の病気によって精神科に通っていることを明かしていました。
昨年12月の投稿では、現在も精神科と自助グループに通っていることを明かし、覚醒剤を使用しないよう努力を続けていたようなのですが、またしても覚醒剤所持で捕まってしまったのは非常に残念です。
いつから覚醒剤の使用を再開したのか、なぜ逮捕に至ったのか事の経緯など詳細は不明ながら、薬物依存の恐ろしさを改めて感じさせますが、同情の余地はないですし、今回の事件ではどういった判決が下されるのかに注目したいです。