元大相撲力士・若麒麟(わかきりん)で、プロレスラーの鈴川真一容疑者(すずかわ・しんいち 37歳)が大麻を所持していたとして、大麻取締法違反容疑で逮捕されていたことが先日発覚し、2度目の大麻事件ということで相撲・プロレスファン等の間で物議を醸しています。
警視庁池袋警察署によると、鈴川真一容疑者は3月8日に、東京都豊島区のJR池袋駅構内で、微量の乾燥大麻を所持していた疑いが持たれています。
<↓の画像は、鈴川真一容疑者の大麻事件報道の写真>
鈴川真一容疑者は駅構内で、職務質問しようと近づいてきた警察官に気付き、バッグから取り出した器具を床に投げ捨てるという怪しい動きをしたといいます。
警察官がその器具について話を聞くと、鈴川真一容疑者は「自分のものではない」と答えたそうですが、その器具に大麻が付着していたことから、現行犯逮捕したとのことです。
鈴川真一容疑者が投げ捨てた器具は、乾燥大麻を細かく砕く際に使用するモノだそうです。
鈴川真一容疑者は12年前の2009年1月にも大麻所持で逮捕、同2月に大麻取締法違反の罪で起訴され、同4月に懲役10ヶ月・執行猶予3年の有罪判決を受けています。
それから12年が経ち、大麻所持容疑で2度目の逮捕となり、これに対してネット上では、
- もうこれで、格闘技界には戻れない…転落人生決定だね!
- 猪木さんにビンタしてもらえ
- 闘病中の猪木さんに謝れ!!プロレスファンに謝れ!!!
- IGFの時から今までずっと、猪木の付き人を務めていたのは立派だと思っていたのに残念
- 幕内力士の末路としては哀れ。回りに支えてくれる人がいなかったのか
- 再犯じゃないか。やってるの大麻だけなのかね?
- 2009年に大麻所持で逮捕さ日本相撲協会を解雇。それからも断ち切れずに続けていたのか、それとも現実逃避でまた手を出したのか
これから明らかになるだろうけど、腕力はあるけど人として弱いんだろうなと思う - せっかく猪木が再就職の場を作ってくれたのになぁ。大麻は依存性低いと言いながらも、再犯ってやっぱり薬物は一回したら、抜け出せれないんだなぁ
などの声が上がっています。
鈴川真一容疑者は1度目の大麻事件で、大麻に手を出した理由について、「初場所が終わり、気の緩みから大麻に手を出してしまった」「自分で吸うために持っていた。葉巻に混ぜて吸っていた」
などと語り、入手ルートは東京・六本木で外国人から購入したとし、相撲部屋で使用していたことも明らかにしていました。
なお、この事件では鈴川真一容疑者以外にも、ヒップホップグループ『練マザファッカー』のリーダーだったラッパー・D.O服役囚(ディー・オー 本名=君塚慈容 しげやす[旧姓=須藤]42歳)らも逮捕され、D.O服役囚は懲役1年・執行猶予3年の有罪判決を受けました。
D.O服役囚はそれから9年後の2018年に、大量の大麻やコカインを所持していたことで再逮捕され、2019年に懲役3年の実刑判決が下され、同11月に収監されています。
<↓の画像は、鈴川真一容疑者とD.O服役囚の写真>
そして、鈴川真一容疑者も2度目となる大麻事件で再逮捕となったわけですが、週刊誌『フライデー』のWeb版『フライデーデジタル』によれば、鈴川容疑者は力士時代から悪評が立っていたそうです。
当時を知る相撲協会関係者は、「ノリのいい音楽が好きで、よくクラブやライブに通っていました。酒を飲んでいなくてもテンションが高く、周囲は少し引いていました。ヒップホップ系のミュージシャンの知り合いも多かった。相撲界で親交が深かったのが、元小結でロシア人力士の露鵬です。露鵬は、とにかく態度が悪い。2006年7月場所では元大関の千代大海と睨み合いの口論となり、支度部屋のガラスを破壊しました。さらにカメラマン2人に暴行したため、出場停止処分を受けています。露鵬も、相撲協会が2008年9月に抜き打ちで行なった薬物の尿検査で陽性反応。解雇されました」
と明かしています。
そんな鈴川真一容疑者に手を差し伸べたのは、元プロレスラー・アントニオ猪木さんだったといい、猪木さんの後押しを受けて、事件から1年後の2010年5月にプロレスラーデビューを果たしたものの、2度目の逮捕によって猪木さんも裏切ってしまったとしています。
鈴川真一容疑者と親交があったプロレスラー・村上和成さんは取材に対して、「問題外ですよ。猪木さんへ申し訳ないレベルではない。1回目に逮捕され時、本当に悪いと思っていれば、つるんでいた連中とキッパリ縁を切るなど態度で示せたはずです。でもアイツは変われなかった。2回も罪を犯したのですから、しっかり償ってもらいたい。男として、今度こそ潔い姿勢で臨んでほしいです」
とコメントしています。
村上和成さんは『東京スポーツ』(東スポ)の取材にも応じ、「バカだな、あいつ。今まで散々チャンスを与えてもらったのに、改心できなかったらアウトでしょ」「もう会長(猪木さん)の顔に泥を塗ったとかいう次元の話じゃない」
と怒りをあらわにしています。
鈴川真一容疑者は昨年1月に配信されたニュースサイト『ENCOUNT』のインタビュー取材で、兵庫で割烹料理店を経営する父親・淳一さんにも大きな迷惑をかけたことを振り返り、留置場から出てきた時には父親が迎えに来てくれたこと、そこから1年間、実家で皿洗いなどの手伝いをしていたことを明かしていました。
その後、アントニオ猪木さんからの後押しを受けてプロレスデビューを果たしましたが、2度目の大麻事件を起こしたことに対して、怒りを通り越して呆れ声も多く上がっています。
現時点で警察は鈴川真一容疑者の認否を明らかにしておらず、あくまでも容疑段階であるため、再び大麻を所持、使用していたのかは不明ですが、大麻を砕く用具を所持していたとのことで、再び大麻に手を出した可能性が高そうです。
警察の取り調べには真実を正直に話し、もし大麻を所持していたのであれば、素直に容疑を認めて罪を償ってほしいものです。