かつてNHKの子供向け番組『うたってワクワク』に、「歌のおにいさん」として番組に出演していた清掃作業員・沢田憲一容疑者(50)が、大麻所持と覚醒剤使用の罪で逮捕、起訴されていたことが明らかになりました。
各報道によれば、沢田憲一容疑者は今年9月4日に、兵庫県伊丹市内の自宅で大麻を所持していたとして逮捕され、その後の尿検査で覚醒剤の使用も判明したため再逮捕し、起訴したとのことです。
大麻事件の逮捕容疑は今年5月に大麻約0.1グラムを所持した疑いで、14日に大阪地方裁判所で初公判が予定されているとのことです。
沢田憲一容疑者は1996年4月から3年間、近畿ブロック限定で放送された子供向け番組『うたってワクワク』に出演し、番組収録会場で子供たちと一緒に歌う「歌のおにいさん」を務めており、全国放送されている『おかあさんといっしょ』には出演しておらず、この番組における「歌のお兄さん」とは表記や立ち位置も若干異なるとNHKは説明しています。
<↓の画像は、「歌のおにいさん」時代の沢田憲一容疑者の写真>
そんな沢田憲一容疑者は、音楽講師として活動していた昨年9月にも覚醒剤使用の容疑で逮捕されており、同12月に行われた裁判で懲役1年6ヶ月・執行猶予3年の有罪判決が言い渡されており、裁判官からは覚醒剤への親和性、依存性がうかがえると指摘されていました。
被告人質問で沢田憲一容疑者は、覚醒剤の使用歴や使用を始めた理由について、「約2年前から覚醒剤を使った。作曲などの仕事でストレスがたまっていた。使うことで寝る時間が減って仕事ができた」などと話していました。
そして、2年連続2度目の逮捕となったことに対してネット上では、
- 歌のお兄さんが、今や清掃員か…
- テレビの仕事と今の姿との落差が・・・。
- 清掃作業員が良く買えたな。
- うたのおにいさんは心を病んでしまう職業なんだろうか
- ここまで広がっているとは。根深い問題ですね。
- 今週は何かと薬物関連の逮捕が多いですね。
- 「歌のお兄さん」だったら大事だよな。それにしても薬物依存って抜けられないんだな。
などのコメントが寄せられています。
沢田憲一容疑者は昨年逮捕された時点では芸能事務所に所属しており、事務所側もスポーツ紙の取材にコメントを出していたのですが、恐らく有罪判決を受けたことで事務所をクビになり、清掃作業員となったのでしょう。
6日には田代まさし容疑者が4度目の薬物事件で逮捕、同じく女優・三田佳子さんの次男・高橋祐也さんも昨年9月に4度目の逮捕、今年4月には元体操日本代表選手の岡崎聡子さんが十数回目の逮捕となっており、薬物からの脱却が非常に難しいことが分かります。
沢田憲一容疑者はたった1年で再び覚醒剤などに手を出し、執行猶予期間中の逮捕ということから恐らく実刑は確実で、それが分かっていながらも手を出してしまうのも薬物の恐ろしさですね。
番組は違いますが、『おかあさんといっしょ』で「9代目うたのおにいさん」を務めた杉田あきひろさん(本名=杉田光央 54歳)も、2016年4月に覚醒剤事件で逮捕された過去があり、田代まさし容疑者と同じ薬物依存者の更生施設『DARC(ダルク)』のプログラムを受け、現在も薬物問題に取り組んでいます。
杉田あきひろさんは田代まさし容疑者の逮捕について、「田代さんはとても真面目でシャイな先輩で、本当に薬物依存克服に向けて頑張っていらっしゃいました。」と明かした上で、「なので一層、薬物依存症から回復するということは厳しく険しい道のりなんだということを痛感させられた。」「薬物依存症というものは回復できる病気なんだ、回復するには1日1日やめ続けるしかないんだ、ということを受け止めて、僕も頑張っていきたい」
と語っています。
沢田憲一容疑者は薬物脱却のためにどれほど強い気持ちを持っていたのかは、最初の逮捕後に治療プログラムなどを受けていたのか定かではありませんが、再び手を出してしまったことを深く反省した上で、これから薬物を断てるよう努力してほしいです。