栃木県那須町伊王野の河川敷で、飲食店経営者・宝島龍太郎さんと妻・幸子さん(56)が焼死体で発見された事件で、かつて人気子役だった元俳優・若山耀人容疑者(わかやま・きらと 20歳)が逮捕され大きな注目を集めています。
この事件ではこれまでに2人が逮捕されていますが、警視庁と栃木県警の合同捜査本部は1日に死体損壊容疑で、実行役とみられる韓国籍の姜光紀容疑者(20)と元俳優・若山耀人容疑者の逮捕を発表しました。
<↓の画像は、逮捕された容疑者2人の写真>
新たに逮捕された2人は、遺体発見前日夜に知人の建設業・平山綾拳容疑者(25)から依頼を受け、事件当日の午前0時ごろに品川区内の空き家で宝島さん夫婦と接触し、何らかの暴行を加えた可能性が高いとみられており、空き家の車庫から血痕が見つかっています。
そして、宝島さん夫婦を乗せた車で那須町の遺体発見現場に向かい、遺体に火を付けて損壊した疑いが持たれています。
なお、夫婦の死因は首を強く圧迫されたことによる窒息で、幸子さんは頭部を骨折しており、押収された車からは幸子さんの免許証や血が付着したハンマー、結束バンド、粘着テープが発見されています。
警視庁は現時点で、住所・職業不詳の佐々木光容疑者(28)が平山綾拳容疑者に指示を出していたとみていますが、佐々木容疑者が取り調べに対して、「ある人から4月上旬に遺体の処分を指示され、綾拳に依頼した。実行役は綾拳が集めたので知らない」「宝島さん夫婦のことは知らない」
などと供述していることから、さらに上の別の指示役がいる可能性があるとみて、捜査を進めているとのことです。
若山耀人容疑者と姜光紀容疑者の関与は防犯カメラの捜査などから浮上し、4月27日から指名手配され、姜容疑者は神奈川・大和市内のホテル、若山容疑者は千葉市内の知人宅で身柄を確保されました。
警察は2人の認否を明らかにしていませんが、平山綾拳容疑者は取り調べに対して、「アニキ(佐々木容疑者)から頼まれて飲み仲間2人に遺棄を依頼し、車を引き渡した。アニキからは3人分の報酬として千数百万円を受け取った」「カン、キラトとは、昨年末から年明けごろに渋谷のクラブで知り合い、何度か一緒に酒を飲んだ」「フルネームは知らない」「2人に報酬を約束し、遺体の処分を指示した」
などと供述しているとのことです。
そして、人気子役だった若山耀人容疑者が逮捕されたことに対してネット上では、
- 亡くなった夫婦も含め、登場人物たちがみんなワケアリ…
- 大河ドラマ出演経験者が容疑者とか予想できねぇ 色々斜め上すぎの事件だな
- いくら転落するって言っても限度があるだろうよ
- 地道に頑張っていればまた俳優としての道もあったかもしれないのに・・
- Eテレの未来広告ジャパンのキラッとリポートの子!去年くらいまで流れてましたね。芋洗い係長と一緒に。。名前みてすぐ思い出した‥びっくり‥。。
- 何がキッカケでここまで落ちる? まだ20歳でしょう。役者でうまくいかないとか悩みがあるにせよ、こんな惨殺に関与してるとは。
しかも火をつけたり実行犯…罪の意識とかあるんだろうか - 大河ドラマ「軍師官兵衛」で官兵衛の子ども時代と、息子の長政の子ども時代を演じた子が、まさか犯罪者になるとは…
官兵衛の妻役の中谷美紀さんが、ドラマ撮影が終わった後も、すごく可愛がっていたのに…
などの声が上がっています。
若山耀人容疑者はかつて大手芸能事務所『ワタナベエンターテインメント』に所属しており、2012年ごろから本格的に芸能活動をスタートさせ、2012年10月期放送の北川景子さん主演ドラマ『悪夢ちゃん』(日本テレビ系)に、お調子者の生徒役でレギュラー出演。
2013年には『仮面ライダーウィザード』(テレビ朝日系)で仁藤攻介(仮面ライダービースト)の幼少期を演じ、2014年には片岡愛之助さんが主演の『十月花形歌舞伎 GOEMON 石川五右衛門』、元V6・岡田准一さん主演のNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』に出演し、岡田さん演じる黒田官兵衛の幼少期、松坂桃李さん演じる黒田長政の少年期を演じていました。
<↓の画像は、『軍師官兵衛』出演当時の若山耀人容疑者と柴田恭兵さんの写真>
この他にも、『地獄先生ぬ〜べ〜』(日本テレビ系)、『Nのために』(TBS系)、『デザイナーベイビー 速水刑事、産休前の難事件』(NHK)、『精霊の守り人』(同)、映画『魔女の宅急便』、『ぼくが命をいただいた3日間』、『曇天に笑う』、教育番組『未来広告ジャパン!』(NHK Eテレ)などに出演しており、2019年までナベプロに所属していましたが、その後は表舞台から姿を消していました。
<↓の画像は、2018年公開の映画『曇天に笑う』で共演の福士蒼汰さんと若山耀人容疑者の写真>
そんな若山耀人容疑者が、いま大きな注目を集めている殺人事件の実行犯として、死体損壊容疑で逮捕されたという事実に驚きの声が上がっています。
若山耀人容疑者は芸能界を引退してから5年ほどとみられますが、首にはタトゥーらしきものが確認でき、見える場所にかなり大きな彫り物を入れていたということは、表舞台から去って以降は普通の仕事ができずに、裏社会などに足を踏み入れて転落人生を歩んでいたのでしょうか。
<↓の画像は、首にタトゥー?を入れた若山耀人容疑者の写真>
ちなみに、ニュースサイト『集英社オンライン』は、若山耀人容疑者らが平山綾拳容疑者と出会った渋谷のクラブについて、「ビギナーな若者が集まるいわゆる“ナンパ箱”で大学生、新社会人、上京したての若者の交流の場として人気があるようなところ」と伝えています。
そうした場所で出会った平山綾拳容疑者から依頼を受け、夫婦を暴行して遺体に火をつけた疑いが持たれているのですが、もし殺人罪と死体損壊罪に問われた場合、23年以下の懲役が科されることになり、2人が亡くなっているだけにさらに重い刑が下されることが考えられますが、果たして今後どういった展開を迎えるのか、引き続き動向を見守っていきたいです。