昨年10月のひき逃げ事件で逮捕された俳優・伊藤健太郎さん(23)が25日、不起訴処分になったことを受けて謝罪コメントを発表しましたが、その直前に週刊誌『フライデー』の取材を受けていたことが明らかになりました。
『フライデー』によれば、3月上旬の午後に所属事務所『イマージュエンターテインメント』がある東京都内のビルから、マスク姿の伊藤健太郎さんが1人で姿を現し、記者が直撃取材を行ったとのことです。
記者が「いまはどんな想いで過ごされている?」と問いかけると、伊藤健太郎さんは「……何もお話しすることはできません。わざわざ来ていただいたのに、すいません」と答えたそうです。
<↓の画像が、『フライデー』の取材を受けた伊藤健太郎さんの写真>
「なぜ事故は起きた?」との問いには、「とにかく怪我をされた被害者の方をはじめ、さまざまな方に多大なるご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいです。本当にそれだけです」と謝罪の言葉を述べたとしています。
最後に、芸能活動再開について聞いたところ、「いまはとても考えることはできません」とした上で、「ただ、いつかまた役者として表現できたら……」と復帰への思いを明かし、記者に深く頭を下げて去っていったとのことです。
<↓の画像は、芸能界復帰への思いを明かした伊藤健太郎さんの写真>
伊藤健太郎さんは昨年10月29日に逮捕、同30日に釈放され、この事件で事務所側は無期限謹慎処分を下し、表舞台から完全に姿を消していましたが、事件後も連絡を取っていたという知人は『フライデー』の取材に対して、「東京を離れて千葉県にある知人宅で、ほぼ1人で生活しています。自炊しながら、ファンからの手紙に返事を書いたり、自分の過去の作品をすべて見返して演技をイチから勉強し直していました。交際を報じられているモデルで女優の山本舞香(23)ともほとんど会っていないそうです」
と語っています。
また、『東京スポーツ』(東スポ)は、伊藤健太郎さんが不起訴処分となった理由、経緯を伝えています。
伊藤健太郎さんは昨年10月に、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)と道路交通法違反(ひき逃げ)の容疑で逮捕され、釈放後も警察は捜査を続けていましたが、東京地方検察庁は、「過失運転致傷」については被害者との示談成立を理由に起訴猶予、「ひき逃げ」に関しては“ケガ人を助けず逃げたと認められる十分な証拠がなかった”として嫌疑不十分にしたそうです。
ひき逃げが嫌疑不十分となった理由は、「現場を離れた時間と距離が短いため」といい、伊藤健太郎さんは事故後に現場から離れたものの、目撃者による説得を受けて約3分後に現場へと戻っており、検察はひき逃げの立件は難しいと判断したようです。
『日刊スポーツ』の取材に応じた伊藤健太郎さんの弁護人も、ひき逃げに関して、「その場を離れたのは事実。ただ、それは事故現場が交通量が多いので、現場に戻るために移動をしたということ。決して逃げたのではありません」
と語っています。
それでも不起訴までに5ヶ月もかかった理由は、被害者との示談交渉が難航していたためといい、捜査関係者は示談成立までの経緯について、「しばらく不安定だった伊藤も、時間の経過とともに自分の愚かさに気付き、被害者のもとに見舞いに行くなどしていた。そうした姿を見て、被害者から示談の際に『(伊藤の)厳罰を求めない』という申し送りが添えられた。これが大きかった」
と語っています。
被害者との示談が成立したとの報道によって、ネット上では「結局カネか」「いくら積んだんだ」などと批判の声も噴出しているものの、東スポは「被害者は伊藤の贖罪(しょくざい)の気持ちを重視した」と伝えています。
なお、『フライデー』の記事では元千葉県警の交通事故捜査官で、交通事故調査解析事務所の熊谷宗徳さんは、伊藤健太郎さんが不起訴処分になったことについて、「ひき逃げに相当する逃走の意志や悪質性が認められなかったのでしょう。また、事故の原因については、相手側も危険な運転をしていたと考えられるため、伊藤さんの一方的な過失ではないと判断されたと思われます。被害者女性と示談が成立していて彼女が処分を望んでいないのであれば、それも考慮されたでしょう」
と語っています。
こうした理由から伊藤健太郎さんは不起訴となり、前科がつくのを免れましたが、仕事復帰の目処はまだ立っていません。
また、週刊誌に交際が報じられていたモデル・女優の山本舞香さんとの関係はその後どうなったのか、気になるところですが、『女性自身』によれば山本さんの家族は「今後の女優人生を考えて彼とは別れるべき」と説得をしているものの、山本さんは「彼とは別れない!」と言い張っているとのことです。
『フライデー』の記事では知人が、「(事件後は)山本舞香とほとんど会っていないそうです」と語っていますが、どうやら現在も交際を続けているようです。
伊藤健太郎さんがひき逃げ事件で逮捕されたことによって、山本舞香さんの仕事にも影響が及んでいたとの報道もありましたが、4月24日スタートの連続ドラマ『コタローは1人暮らし』(テレビ朝日系 土曜23時30分)への出演が発表されており、情報バラエティ番組『王様のブランチ』(TBS系)からの降板も現時点では発表されていません。
<↓の画像は、ドラマ『コタローは1人暮らし』に出演する山本舞香さんの写真>
一方の伊藤健太郎さんは、事件によって舞台やドラマなどを降板、複数のCM契約が打ち切られ、これによって約7.5億円もの損害賠償が求められていると『サンケイスポーツ』が報じており、これから伊藤さんは関係者に謝罪行脚をするとしています。
ただ、『スポーツニッポン』が民放関係者に取材したところ、「スポンサーが嫌がるので、ドラマ復帰はできないだろう」「映画も製作委員会が入っているような大作へのキャスティングは厳しい」
と語り、CM出演なども当然ながら難しいとしています。
そのため、今後は小規模の舞台などに出演していくしかないとのことですが、伊藤健太郎さんを可愛がっていた女優・黒木瞳さんが今後、手を差し伸べてくれるのではないかとの憶測もあります。
伊藤健太郎さんは昨年、黒木瞳さんが監督を務めた映画『十二単衣を着た悪魔』で主演しましたが、黒木さんは自分の息子のように伊藤さんを可愛がり、ひき逃げ事件に対しては怒りながらも、「1人で留置場にいるなんて、涙が出るくらいかわいそう」「時間があれば会いに行きたい」と母親のように心配し、弁護士を通じて接見・面会の要望を伝えていたことが明らかにされています。
面会は実現しなかったようですが、黒木瞳さんは伊藤健太郎さんが釈放後に電話し、「こんなことを起こして良くなかったのよ。あなたダメですよ」「これからのこともあるんだから、周りの人もいるんだから頑張っていこうね。私も応援しています」などと激励したそうです。
現時点では、世間からも多くの批判が寄せられており、しばらく表舞台での活動は難しいとみられます。
しかし、被害者との間で示談が成立し、ひき逃げ事件は不起訴となっており、今後は黒木瞳さん等のサポートを受けてどのように芸能界復帰を目指していくのか、引き続き動向を見守っていきたいです。