週刊誌『週刊新潮』によるサッカー日本代表・伊東純也選手の性加害報道で、一部ファンが“暴徒”と化して出版元の『新潮社』や編集部に対して脅迫行為などを行い、今後逮捕者が続出する可能性があるとニュースサイト『サイゾーウーマン』が報じています。
週刊新潮は今月1日発売号で、伊東純也選手が昨年6月に芸能活動をしている女性2人に性加害し、準強制性交罪等容疑で今年1月に刑事告訴されていたことを報じ、一方で伊東選手側は女性たちの主張は事実無根と完全否定した上で、虚偽告訴容疑で逆告訴し、この問題が大きな波紋を広げ、『アジアカップ』の日本代表メンバーからの離脱が決定するなどしました。
これによってサッカーファンから怒りの声が噴出し、被害を訴えた女性たちの特定がネット上で始まり、この件とは全く関係ない女性のSNSに誹謗中傷コメントが書き込まれたり、伊東純也選手側の関係者が週刊新潮の担当記者の実名をSNSに投稿し、これによりネット上では記者に対する誹謗中傷も過熱しています。
そうした中で、週刊新潮編集部は7日に新潮社の公式サイトで声明を発表し、「伊東純也選手をめぐる弊誌の記事に関連して、弊誌記者に対してSNSなどで誹謗中傷・脅迫、ひいては殺害予告に至るまで、悪質なネット上の投稿が相次いでいます。犯罪性が明白な投稿に対しては、断固たる法的措置を取る所存です。また、刑事告訴した女性たちや無関係の女性にまで悪質な誹謗中傷も相次いでいますが、こちらも看過し難いものであると考えております。」
としています。
サイゾーウーマンによれば、暴徒化した一部サッカーファンの行為は目に余るものがあるといい、「実際にはネット投稿では収まらず、同社や『新潮』以外の編集部にまで、直接、誹謗中傷や脅迫文が送られているという話です。先日は爆破予告に近い強迫行為もあったそうで、会社周辺では連日パトカーも目撃されていました。今後の展開次第では、伊東よりも先に逮捕者が出てしまうかもしれません」
と語っています。
ファンが暴徒化している要因として伊東純也選手側の“情報戦”を挙げ、代理人弁護士が積極的にメディアの取材に応じ、女性たちの主張は完全な“でっち上げ”などと語り、報道内容を強く否定していることで深刻な二次被害を生んでしまっているとしています。
伊東純也選手側の弁護士は、週刊誌やスポーツ紙に加えてテレビ番組など複数のメディアの取材に応じ、「性行為の『同意の有無』は争点にしていません。性被害は全くのでっち上げで、そもそも性行為自体なかったということです。それを証明する客観的な証拠もあります」
と、女性側の主張はウソだと完全否定するだけでなく、客観的証拠の一部を公開して注目を集めています。
13日発売の『フラッシュ』にも、伊東純也選手の代理人・加藤博太郎弁護士の取材記事が掲載されており、「事件があったとされる夜に、伊東氏と専属トレーナー、そして女性2人や当時の担当マネージャーX氏らが、それぞれどのような行動を取っていたかを証明できる記録媒体が、既出のもの以外にも複数あります。ここで詳しくはお伝えできませんが、すでに警察に提出しています」
と語っています。
また、弁護士が積極的にメディアの取材を受けていることに対して「お叱りの声もあります。確かに、捜査に支障をきたさないよう沈黙を守るのが大原則」としながら、「今回のケースでは、警察の捜査が進まないと、報道の影響で“クロ”思われてしまう。伊東氏の名誉をいち早く回復するためにこうしてお話ししています」
と説明しています。
フラッシュの記事受けてネット上では、被害を主張している女性や週刊新潮に対する誹謗中傷がさらに過熱していますが、伊東純也選手は日本代表から離脱することにはなったものの、所属するフランスのクラブ『スタッド・ランス』のチームに合流して11日には試合出場も果たしており、ファンは一旦落ち着くべきだと思います。
そして、伊東純也選手側は事実無根だと完全否定し、客観的証拠とするものも小出しにしていますが、それらは性加害が無かったと証明するものではないですし、現時点では伊東選手側の主張についてもどこまで事実なのかハッキリしないだけに、女性等に対する攻撃は控えるようにしてもらいたいです。