世界3階級制覇を達成したプロボクサー・井岡一翔選手(いおか・かずと 28歳)が9日、WBA世界フライ級の王座を返上したことが発表され、その理由について父親で所属ジムの会長・井岡一法さん(かずのり)が、「プライベートを優先することでコンスタントに練習できなかったことが原因」と説明し、今後は本人次第で「モチベーションがなければ引退」とも語ったことにより、ボクシングファンの間で波紋を呼んでいます。
井岡一翔選手は大晦日に6度目の王者防衛戦を行う予定で、同級1位のアルテム・ダラキアン選手(ウクライナ)と試合契約を結んでいたそうなのですが、9日に会見を行った井岡一法会長は「結婚以降、東京に生活の拠点を移して(大阪の)ジムにコンスタントに来ていない。東京の練習を見ていないし、スパーリングもしていない。一翔本人も『準備が大みそかに間に合わない』と言っているので1週間ぐらい前に王座返上を決めた」「相手もあることだし、いったん返上という形になった。プライベートを優先することでコンスタントに練習できなかったことが原因」だと発表しました。
<↓の画像が、9日に会見した井岡一法会長の写真>
井岡一翔選手は今年5月17日に、2015年3月から交際していた歌手・谷村奈南さん(なな 30歳)と結婚し、9月にはハワイで挙式、そして生活の拠点を大阪から東京に移しており、所属ジムで本格的な練習も行っていなかったそうです。
こうした異例のトラブルが発生し、その大きな原因というのも谷村奈南さんと結婚後の変化ということから、ボクシングファンたちは谷村さんに怒りの矛先を向けており、ツイッター、インスタグラムには、
- アンタのせいで偉大なチャンピオンが引退とは!大晦日の楽しみが無くなったわ。どう責任取ってくれんの?
- お前のせいで井岡一翔が駄目になった このクズサゲマン コントロールしろよ
- 嫁なら自分の仕事も大切だけどボクシングサポートしてほしかったなぁ…。
などといった批判が寄せられ、プチ炎上状態になっていました。
そして、谷村奈南さんはこうした批判コメントに反応し、「誰の言葉にそう思ったのですか?本人からの言葉でそう思ったのですか?そうでないなら、まず本人の言葉を聞いてから批判するなりしてください。何が真実か、安易に、考えないでいただきたい。何が真実か。」と怒りをあらわに。
<↓の画像が、谷村奈南さんのツイート写真>
その後は落ち着きを取り戻し、「必ず本人が、ファンの皆さんへ真実をお伝えします。応援していただいているのに記事により不安な気持ちにさせてしまいごめんなさい、また私自身もちゃんと話せない立場とタイミングで、言葉を書いてしまい反省しています。どうかよろしくお願いします。」と謝罪しています。
井岡一翔選手の6度目の防衛戦、現役引退の話まで出たことによって、このような騒動に発展してしまっているのですが、これに対してネット上の反応を見てみると、
- 一番の問題は井岡本人。
- 真相はどうあれ、親父さんが今回の結婚を快く思っていないことはよく分かった。
- 腹が立ったのはわかるが、SNSのアンチにいちいち反応してたらキリがない。ソンミも谷村も父親には気に入られてはなかったんだろうね。
- 谷村さんの怒る気持ちも理解できるけど、スポーツ選手の嫁さんというのは、成績が悪ければ嫁さんのせいだと言われ、良ければ内助の功だと持ち上げられる。所詮そんなもん
- 本人が一番悪いんだろうけど、お父さんは谷村さんをアスリートの嫁としては気に入らなかったんだとは思う。谷村さんも、大人の対応すれば良かったのに反論とかしてたら足を引っ張るだけだとは思う。
- これは井岡自身の問題。『結婚して駄目になった。』とか言わさんためにも、嫁のためにも今まで以上に頑張らなあかん責任もあると思う。
- やっぱり、アスリートを支える嫁なら、発言考えないと…例え謝ったとしても、そのイメージは消えない!父親との関係考えたら尚更!サゲマンだね。
などのコメントが寄せられています。
谷村奈南さんはこれまで自身のブログやSNSに、井岡一翔選手とのラブラブなツーショット写真などを度々投稿しており、10月末にはペアルック姿のツーショット写真も公開していたのですが、プライベートを優先するあまり本業が疎(おろそ)かになってしまい、予定していた試合まで行えないとなれば、ボクシングファンから怒りを買うのも仕方がないと思います。
<↓の画像が、井岡一翔選手と谷村奈南さんのペアルック写真>
かといって谷村奈南さんに全責任があるというわけでもなく、井岡一法会長の一方的な話を鵜呑みにして批判するのはどうなのかとは思うのですが、そうした批判に反応して反論することは火に油を注ぐだけなので、今はぐっと耐え続けるのが井岡一翔選手のためだと思います。
井岡一翔選手からは一連の件についてはまだコメントはなく、今度どうするのかについてはまだ明らかにはなっていないのですが、井岡一法会長は9日に行った会見で「週3、4回は走っているし、ウェート(体重)も60キロくらいでキープしてる。やる気がないのなら、走ったりはしないと思う。」「本人にスイッチが入れば3カ月あれば試合の準備はできるし、その時は井岡ジムとしても応援していく。」「進退については本人の意思を尊重するけど、またやるんちゃうか、というのはある」「来年、世界前哨戦とか、ノンタイトルをやるかもしれない。」などと語っており、今後また闘志を燃やしてリングに立つ姿を見せてほしいものです。