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プロボクサー井岡一翔が左腕に入れ墨彫った時期と理由…田中恒成選手に勝利し王座防衛も規定破り厳罰処分か

井岡一翔選手がタトゥー問題でJBCが処分検討。刺青隠さないルール違反で騒動発展、ネットでも物議。画像あり

大晦日にボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチが行われ、チャンピオンの4階級王者・井岡一翔選手(いおか・かずと 31歳)と同級1位の3階級王者・田中恒成選手(たなか・こうせい 25歳)が対決し、井岡選手が8ラウンドでTKO勝利を飾り、2度目の防衛に成功しました。

しかし、そんな試合で井岡一翔選手にルール違反があったとして、処分が検討されていることが判明し、これに対してネット上では様々な声が上がっています。

週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』や『THE PAGE』の報道によれば、ルール違反となったのは「タトゥー」とし、左腕にガッツリ彫ってあるタトゥーを隠さずにリングに上がったことが問題になっているといいます。

<↓の画像は、田中恒成選手と対戦時の井岡一翔選手の写真>

国内のプロボクシング競技を統轄している『日本ボクシングコミッション(JBC)』が定めたルール・第86条(欠格事由)には、「次の各号に該当するボクサーは、試合に出場することができない」として、以下のようなことが記されています。

  1. 試合進行の妨げとなるおそれのある髪型(長髪、ヒゲ等を含む)の者。
  2. 入れ墨など観客に不快の念を与える風体の者
  3. 急性・感染性疾患(感冒、へルペス、流行性結膜炎など)に羅患している者。
  4. オーバートレーニング、過度の減量などにより健康状態が不良である者
  5. コミッションドクターが視力等に支障があると診断した者
  6. コミッションドクターによる診断の結果にもとづくコミッションドクターの勧告に応じない者
  7. その他コミッションドクターが試合に不適格であると認定した者
  8. 選手が自立で計量器に臨めない者
  9. その他試合出場に相応しくない者

これ等のルールは、日本でライセンスを持った選手が国内で試合出場する際に適用(外国人選手や海外での試合は適用外)され、もしタトゥーがある場合には試合前にファンデーションなどで隠すのが慣例になっているといい、井岡一翔選手も過去の試合ではルールに従ってタトゥーを隠していました。

しかし、田中恒成選手とのタイトルマッチではタトゥーをモロに出した状態でリングに上っており、『デイリー新潮』がJBC幹部に話を聞いたところ、「実は、前日軽量の際に、念のため一翔には注意したんです。これまでも試合では隠していたので、今回も当然隠してくると思ったら……。当日、あれでも本人的には何かを塗って隠したつもりだったんでしょうか。少しだけ薄くなっていたように見えなくもなかったですけど。でも試合が進むにつれて、塗っていたと思しきものが剥がれてきたのか、だんだんと濃くなって……」と答えたとしています。

試合後にはボクシングファンたちからも問い合わせがあったそうで、JBCの安河内剛事務局長に見解を聞くと、「彼だから特別許可したということは一切ありません。ルール違反は明らかで、現在、対応を検討中です」と話したと伝えています。

また、『THE PAGE』の記事ではスポーツ記者の本郷陽一さんが、井岡一翔選手のタトゥー問題について、「週明けにも倫理委員会が開かれ処分内容が決定する。ただ井岡陣営は、試合前にタトゥーを隠す措置は取っており意図的ではなかったことからライセンス剥奪のような“厳罰”には至らないものと見られている。」と伝えています。

本郷陽一さんは試合前に、井岡一翔選手の陣営幹部にタトゥーの措置について取材をしたところ、「JBCルールに従ってファンデーションなどを使ってタトゥー部分を隠してリングに上がります」と明言したそうで、試合前には実際にファンデーションを塗っていたようです。

しかし、今回はファンデーションの塗りが薄かったのか、試合前のアップ時にはすでにタトゥーが見えてしまっており、試合時にはモロ出し状態になっていたため、JBCには苦情が殺到する事態になっていたとのことです。

そうしたこともあってJBCは井岡一翔選手サイドに今後何かしらの処分を下す方針を固めたそうですが、井岡選手の陣営もタトゥーを隠す措置を行っていたこともあり、最も重いライセンス停止などの厳罰処分は下されないとみられているそうです。

そして、井岡一翔選手のタトゥー問題に対してネット上では、

などの声が上がっています。

タトゥーを入れる入れないは個人の自由で、様々なリスクがあることを考慮した上で入れること事態は別に問題ではなく、今回の件はあくまでもJBCが定めたルールに違反したことが問題なので、どのような理由があるにせよ、JBCが定めたルールに反したのであれば処分を受けるのは当然のことでしょうね。

こうしたルールがあることを分かっていながら、井岡一翔選手はいつタトゥーを入れたのか、なぜタトゥーを入れようと思ったのか理由が気になるところですが、井岡選手がタトゥーを入れたのは2018年とみられています。

井岡一翔選手は2017年に、WBA世界フライ級王座を返上した上でJBCに引退届も提出し受理され、同年末の会見で現役引退宣言をしました。

その後、2018年7月にアメリカで現役復帰を表明したのですが、引退から復帰の間に左腕の内側にタトゥーを入れており、そこから徐々に範囲を拡げていき子供の名前などを彫り、現時点では左腕と脇腹にガッツリとタトゥーを入れています。

<↓の画像が、井岡一翔選手のタトゥー写真>

タトゥーを入れた理由については自身のYouTubeチャンネルに投稿した動画の中で、復帰のきっかけ、本気でやる、これをしたら逃げられないという決意表明と、入れても後悔しないという思いで入れた。と説明しています。

また、日本の世界王者で入れてる人はいないと思うが世界では入れている。(タトゥーで)就職できなかったり、表舞台に立てないというのは日本と世界のギャップがあるとも語っています。

井岡一翔選手がタトゥーについて語っている動画

日本でもタトゥーは若者を中心にファッションの1つとして捉えられるようになってきており、スポーツ選手や芸能人の中には入れている人も少なくないですが、JBCは現在も選手のタトゥーを禁止している理由について、「入れ墨とファッションとしてのタトゥーの線引きは難しく、反社会的勢力の象徴としてのイメージは今なお消えておらず、ボクシングという競技の特性上、暴力行為とも結びつけられやすい。テレビでも放映されるプロスポーツとしての影響力を考えるとボクシング界は、まだ厳しいルールを持っておかねばならない」としています。

こうした考え方に沿ったルールは古い、海外に基準を合わせるべきとの声も多く上がっていますが、タトゥーに対して恐怖や嫌悪感などを抱く人が多くいるのは事実で、ボクシング界全体のイメージ悪化など悪影響を考慮して、こうしたルールを設けるのは必要なことかと思います。

世間の風潮によって少しずつルールを変えていくことも重要だと思いますが、今後も国内選手のタトゥーを許すかどうかなどについては、慎重に討議を重ねていってほしいですね。

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