昨シーズンの打点王で、日本代表歴もあるプロ野球『北海道日本ハムファイターズ』の主砲・中田翔選手(なかた・しょう 32歳)が同僚選手を暴行し、球団から無期限の全試合出場停止処分を受けた問題で、週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』が被害者の選手の実名を報じ、ネット上では様々な声が上がっています。
中田翔選手は4日に、北海道函館市のオーシャンスタジアム(千代台公園野球場)で行われた『横浜DeNAベイスターズ』とのエキシビションマッチに出場する前、ベンチ裏で同僚選手と話していたところ突然ブチギレ激怒し、その選手に手を出したといいます。
周囲にいた複数の選手たちが止めに入ったことで騒動は収まり、中田翔選手はそのまま試合に出場し、1回裏の打席にも立ちましたが、被害を受けた同僚選手の申し出によって中田選手の暴力行為が判明したため、2回表には交代となり退場し、自宅謹慎となりました。
球団サイドの聞き取りに対して中田翔選手は、「自分が手を出した。自分が全面的に悪い」と話し、同僚選手にも当日中に謝罪を行うなど、深く反省している様子だったものの、「統一選手契約書第17条(模範行為)」に反する行為であるため、全試合への無期限出場停止処分を下したと11日に発表しました。
一方で暴行を受けた選手はプレーに支障が出るほどのケガはなく、病院にも行っていないとのことですが、その選手は誰なのかは明らかにしておらず、球団サイドは被害を受けた選手のプライバシーを守るためとして、他選手や首脳陣、スタッフ等への取材を控えるようアナウンスしています。
しかし、ネット上では中田翔選手から暴力行為を受けた選手は誰?として、複数の選手の名前が飛び交っており、中でも中田選手とは以前から仲が良く、練習中などによく絡んでいた杉谷拳士選手(すぎや・けんし 30歳)が被害者なのではとの声が多く上がっていました。
11日に会見した川村浩二・代表取締役社長兼オーナー代行も、中田翔選手と暴行を受けた選手の関係について「チームの中で懇意な2人だった」と語っていたほか、『東京スポーツ』(東スポ)が報じた記事でも、チーム事情に詳しい球界関係者の証言として、「被害に遭った選手は、昔から中田選手とも仲の良いX選手だと聞きました。普段から他の後輩選手同様、中田選手特有の“イジリ”を受けていて、今回もその延長線上の出来事だったとか…。ただ、度が過ぎてしまったようです」
と伝えていたため、1年後輩の杉谷拳士選手が有力視されていました。
そうした中で『デイリー新潮』は中田翔選手から暴行された選手について、入団6年目の井口和朋投手(いぐち・かずとも 27歳)だったと実名報道しています。
<↓の画像が、井口和朋投手の写真>
記事では球団関係者が、「被害にあったのは、入団6年目の投手・井口和朋です。東京農業大学在学中にユニバーシアードで活躍後、2015年にドラフト3位で日ハムに入団。1年目は中継ぎとして37試合を投げるなど活躍を見せました。その後、試験的に先発に回るなどしましたが、今は中継ぎとして落ち着いています。派手さはないものの、今季も19試合に登板し、防御率1.76とまずまずの結果を残しています」
と語っています。
中田翔選手と井口和朋投手の関係については、「“清原2世”とも称される中田はやんちゃで知られていますが、後輩を食事に連れていくなど面倒見はいい。井口もその内の1人だったので、いったい何があったんだとみんな訝しんでいます。よほど、ねちっこい後輩イジリをしたんじゃないか。」と語った上で、「慌てて周囲が止めに入ったが、井口は脳震とうを起こしてうずくまっていたという証言もあります」
と明かしています。
ただ、球団発表通り井口和朋投手は大きなケガを負っていない様子で、暴行事件から4日後の8日には『読売ジャイアンツ(巨人)』戦に出場していたとしています。
そして、『デイリー新潮』の実名報道などを受けてネット上では、
- 1軍で戦力になってる中継ぎ投手に、くその役にも立ってない元4番が手を出したらダメだわ。
- 中田解雇は当然として井口も他球団に拾って貰った方がいいかもね。今のハムってお世辞にも優勝狙えるチームじゃないでしょ
- 誰であっても球団が正式に出してないのに勝手に名前公表していいのか。被害者側の意見だってあるのに。
井口本人が望んでいない公表だったら今後本人も生活しづらくなりそうだけど - 正式に発表しないと様々な憶測記事が乱立することになる。今の時代、あやふやな発表は混乱を呼ぶだけだから、起こったことに関して、球団はその経緯も含めてしっかり発信した方が収まりは速いと思うけど。
中田本人は当然だけど、被害選手にもイメージダウンが起こりかねない。 - やられはしたが井口選手よく勇気を出して言い返した。無抵抗のままやられてたらイジメがエスカレートし、井口選手の野球人生にも悪影響あるだけ。
これで外部にも明るみになってもうイジメはできなくなるだろう。 - 絶対初めてじゃないだろ。じゃれてるレベルの暴行じゃないし、問題にならないからどんどんエスカレートしていったパターンじゃないか。
監督含め首脳陣も知っていて放置してた可能性が高い。後輩を食事に連れていくなど面倒見はいいとか書いてあるが、嫌でも怖くて断れないパターンだろ - 球団もこんなことになるまでなぜ放置していたのか。もちろん本人の自覚次第だが早めに注意していればここまでならなかったんじゃないか。
かつてダルビッシュに私生活を含め厳しく指導してもらったのに残念だね。 - 中継ぎで19試合に登板して1.79ならまずまずというよりすごい数字ですよ!
実績はあるが年俸が高くてムラがあり、暴力を振るう選手よりも球団としては必要な選手と思います。 - また栗山英樹監督は「本人も十分反省している。もうしないし、させない。」とか言って復帰させようとするんだろう。
若手の本心は「あの人さえいなければもっと野球を楽しめるのに」だろうな多分。 - 後輩いじりとか八つ当たりしやすい後輩とか、もはやイジメでしょ。いい大人が、しかもプロ野球選手としてその行動も影響がある存在として振る舞いはしっかりしないと。プロどころか社会人として大人として失格。
彼は昔からやんちゃなイメージがあるし、行動や言動な大人になりきれない子供のような感じもしていた。
起こるべきして起こった事だし、彼を甘やかせた球団も今回は厳しい対応をすべき。
球団に悪影響を及ぼす人物は早期に去ってもらう必要もあるし、他の選手にも示しがつかない - 井口だったのか。とりあえず怪我が無くて良かった。それにしても、急に腹を立てたって・・・・精神状態が不安定過ぎる。球団の判断は分からないけど、今季の一軍出場は無さそうだね。
ちょうど今季で契約が切れるから、オフにはどうなるのか!?トレードの噂もあったけど、この件で他球団も敬遠するだろうなあ。
などの声が上がっています。
中田翔選手と井口和朋投手の関係についてですが、2人は2018年に北海道平取町の応援大使を共に務めるなどし、同年のアメリカ・アリゾナでのキャンプでは、スーパーマーケットで中田選手がショッピングカートに乗る姿をインスタグラムで公開し大炎上しましたが、そこに一緒に写っていたのが井口投手でした。
<↓の画像は、2018年度の平取町応援大使を務めた中田翔選手、井口和朋投手の写真>
<↓の画像が、大炎上した中田翔投手のインスタグラム投稿写真>
中田翔選手が井口和朋投手に絡む姿も球場などで目撃されており、2人の関係が良好だったのは本当だろうとは思いますが、自ら被害を申し出たということから、かなり酷い暴力行為を受けたと予想されます。
<↓の画像は、昨年球場で撮影された中田翔選手、井口和朋投手らの写真>
そして、中田翔選手の暴行事件に対する処分は現時点で全試合への出場停止処分のみで、球団施設等でのトレーニングは容認すると球団は発表していますが、プロ野球選手としても人としても、してはいけない暴力行為でチームの和を乱したことから、このままクビにするべきといった厳しい声も少なくありません。
中田翔選手は昨年末の契約更改交渉で、5,000万円アップの年俸3億4,000万円で契約更改しましたが、3年契約の最終年となる今シーズンは絶不調で、2度にわたって登録抹消となるなどしてチームに全く貢献できていないことから、クビを求める声が上がるのも仕方がない状況ではあるのですが、今シーズン終了後にどういった形になるのか引き続き見守っていきたいですね。