同僚選手への暴力行為で、試合出場停止処分を受けたプロ野球『北海道日本ハムファイターズ』の中田翔選手が、『読売ジャイアンツ（巨人）』に交換要員なしの無償トレード移籍が決まったことで会見を行い、事件後初めて表舞台に出てきて謝罪しました。
中田翔選手は髪を黒くしヒゲも剃り、スーツ姿で会見の場に姿を現し、「今回、皆さんに迷惑をかけてしまったので、反省しています。（被害者）本人もそうですし、ファンの皆さんを裏切ってしまったことに今は後悔であったり、反省しています。すみませんでした」
と謝罪し頭を下げました。
＜↓の画像が、会見で暴力事件を謝罪した中田翔選手の写真＞
今後については、「一からやり直す気持ちとしっかり覚悟を持ってやっていかなければいけないと思う。もちろん、そう簡単に信頼を取り戻すことはできないかもしれないけど、一から自分を見つめ直して、野球人として、人として、しっかり前に進んでいきたい」
と決意を新たにしています。
2007年にドラフト1位で入団して以降、10年以上にわたって所属した古巣に対しては、「自分自身、日本ハムでいろんな事を学ばせていただきましたし、先輩やチームメート、ファンの皆さんに恵まれていたと思うので、この10年間は決して忘れることはないですし、こういう形でチームメートにコメントを出すのは申し訳ない。本当に自分を育ててくれたのは日本ハムであり、日本ハムファンの皆さんだと思っている。すごく感謝しています」
と語っています。
巨人への入団については、「チャンスをもらったので、一から見つめ直してやっていきたい。（球団には）今はほんとに感謝しかない。ありがたいと思っています。」
と感謝の言葉を述べています。
中田翔選手のトレード移籍の経緯については巨人の大塚淳弘・球団副代表が説明を行い、日ハムサイドからトレード移籍を持ちかけられ、中田選手が涙を流して謝罪し、野球を辞める覚悟で深く反省しているとの話を聞いたとし、「環境を変えれば、もっともっとできるんじゃないか。戦力として。過ちを犯さない完璧な人間はいないんじゃないかと。ジャイアンツがもう一度、チャンスを与えたい。痛みを共有した方がいいんじゃないか」
と考え、球団内でよく話し合った上で獲得を決めたとしています。
また、「原監督の下であれば、人としてプレーヤーとして輝きを戻せるんじゃないかと。原監督は勝負に対して非情というか厳しい。特別扱いは絶対しない。その中で中田選手がプレーするということで復活するんじゃないかと思ったというのが大きい」
とし、今後の活躍に期待を寄せています。
＜↓の画像は、原辰徳監督と中田翔選手の写真＞
中田翔選手が巨人移籍後の背番号は、現2軍監督の阿部慎之助さんがつけていた背番号「10」が与えられ、暴行問題で11日に下された全試合出場停止処分は、20日をもって処分解除となり、今日行われる試合前練習からチームに合流するそうで、出場選手登録については練習などを見て判断するとのことです。
そして、中田翔選手の巨人へのトレード移籍発表と会見を受けてネット上では、
- 暴力事件を起こしても、他球団に移籍すれば処分が解除されるの？？？
- トレード期限があるにしろ、ちょっと手を差し伸べるのが早いとも思いました。決まった以上は身なりもきちんと整えて厳しい環境で己と向き合って欲しい。
- 確かに山口俊や沢村の件もあったし高木京介も復帰したしなぁ。しかしなんだかなぁ。これじゃあ少年院のファイターズから移送されたみたいだ
- 暴力を振るうのはどんな時でも駄目で、企業にとっては大きなマイナス。もう球界から追放かと思ったが。
覚悟の上で救いの手を差し伸べたのならしっかりと教育させないと、野球を愛する子供達に示しが付かない - 原監督自身も色々あったが、そこは一旦置くとして、栗山監督よりも原監督の方が色々な面で厳しいだろうし、身なりの自由も無い点では巨人しか無いとも言える。中田にとってはラストチャンスだな
- どことなく清原の晩年とキャラが被るな。レギュラーで出るにもファーストはウィーラー、中島。外野は松原、梶谷あたりとの競争。相当の覚悟が必要でしょう。
- 巨人ファンだけどびっくりしたけど、現状12球団の監督を見た時に中田の手綱を握れるのは原監督くらいしかいないとは思う。
坂本、岡本、丸って実力者も揃ってるから、中田がお山の大将でいられる事はないし、少しでも結果が出なかったり、怠慢プレーをしようものなら容赦なく外されるから気を抜く事も出来ない。
本人が心を入れ替えて1から出直すっていう意味では適した環境なのかも - 巨人ファンとしては中田の獲得はやめてほしかった。若手がすごく頑張ってる中で、問題を起こしかねない人間が巨人に入ることによって、チームの雰囲気や後輩の萎縮に繋がりかねないと思う。
おそらく坂本や亀井等の選手が面倒みると思うが、成績も不調で、裏社会との繋がりをぬぐいきれてない選手は入団してほしくない。 - 巨人ならなんとかしてくれそうだな。2軍監督には軍曹みたいな人がいるし、実績もネームバリューもリーダーシップも中田以上の選手が多い。
日ハム時代みたいに好き放題出来るわけがない。まずは下で野球に真摯に取り組む姿を見せてほしい。 - 原監督、まずは3軍からですよ。1軍に合流させたらいかんよ！ボール拾いからやらせる。
年齢関係なく、あいさつする。敬語で話す。当たり前の事。これが出来なかったら試合にも出したらいかん。嫌だったら辞めたら良いだけのこと。
本人の事を思ってのトレードなら、厳しくしないとダメですよ！
などの声が上がっています。
中田翔選手が暴力事件で試合出場停止処分を下された後、日ハムの栗山英樹監督はメディアの取材に応じ、復帰までにかなり時間がかかることを明かした上で、「正直、このチームでは難しいかなと思っている」と語り、この発言によって他球団への移籍などが濃厚となっていました。
ただ、中田翔選手は後輩への暴力以外にも様々なトラブルを起こし、今年1月には週刊誌『週刊新潮』によって、裏カジノ経営者との“黒い交際疑惑”も報じられており、あまりにも多くの爆弾を抱えていることで、獲得に動く球団は出てこないのではとも言われていました。
そのため、まさかの巨人移籍に対しては驚きの声が多く上がっている一方、巨人では「巨人軍は常に紳士たれ」という創設者の遺訓から、選手の茶髪やヒゲ、タトゥーを原則的に禁じるなど、球団独自に様々なルールを設けていることに加えて、選手層が厚く中田翔選手以上に活躍している選手が多く在籍していること等から、更生させるためにはもってこいの球団として、巨人への移籍に対して納得の声も多く上がっています。
今後どうなるかは全て中田翔選手次第で、これから行動を改めていくことはもちろんのこと、今シーズンのような成績では巨人からも放出されるのは時間の問題となることから、心機一転し成績を上げるために様々な取り組みを行い、少しでも早く1軍で活躍できるように努力していってほしいです。