オリエンタルラジオ・中田敦彦さんがYouTubeでダウンタウン・松本人志に対して“提言”を行い、松本さんがその後ツイッター上で「2人だけで話せばいいじゃん」などと、動画に対するアンサーと思しき投稿をしたことで大きな注目を集めています。
中田敦彦さんは29日に、YouTubeのメインチャンネル『中田敦彦のYouTube大学』(登録者数:518万人)で『松本人志氏への提言』と題して、松本人志さんが『M-1グランプリ』『キングオブコント』など、主要なお笑い賞レースで審査員、今年開催の結成16年以上の漫才師による『THE SECOND ~漫才トーナメント~』でアンバサダーを務めていることを問題視し、「審査員、ちょっと何個かやめてもらえないですか」と訴えました。
中田敦彦さんは「審査員とは権力」だと定義し、「松本さんが『面白い』って言うか言わないかで新人のキャリアが変わる」「1つの価値基準しかない。それ以外の才能は全部こぼれ落ちる」「(漫才・コント・大喜利など)全部のジャンルの審査委員長が松本人志さんっていうとんでもない状況。他の業界だったら信じられないぐらいの独占状態」「松本色が濃すぎてお腹一杯」「業界のタメにならない」
などと語り、権威や権力が一極集中していることで誰も意見が言えない状態にもなっているとし、これはお笑い界にとっては非常に深刻な問題だとしています。
また、「『M-1』における本当の成功とは、ネクストスターの発掘。松本さんを超える芸人が出てくること」「(M-1開始から)20年間、松本さんを超える才能を発掘できなかった。それとお笑い界は今、向き合わなきゃいけない」「松本さん以外の価値観を持つ人たちにそのハンドルを渡すことで、お笑い界に新しい価値観や新しいスターを作る土壌を作ることがお笑い界への貢献になるのではないか」
などと提言し、「(松本人志さんと)サシだったらしゃべりたい」「このあと、どんな目に遭うのかお楽しみに!」と語っています。
すでに動画からは削除されていますが、ネット上での「中田で笑ったことねえから、お前が何を言おうが響かねえ」といった批判に対しては、「中田で笑うのって結構知性がいる」「中田を面白いと思わないって、(思想家・小説家の)ドストエフスキーとかが分からないのと一緒だから。後世恥かくから。知性が必要なんだよな」「アンパンマンが面白いっていう子もいればさ、ドストエフスキー面白い人もいるし、どっちがってないわけよ。だけど全部アンパンマンカラーになると嫌じゃない?だから減らした方がいいんじゃないかなって思うわけ」
といった持論も展開していました。
- 中田敦彦さんが動画から削除したシーン(Twitter)
中田敦彦さんは動画で、後輩の霜降り明星・粗品さんが自身のYouTubeチャンネルをよく視聴していることを明かし、「粗品君どう思う?」と呼びかける場面もあるのですが、これに対して相方・せいやさんがツイッター上で、「真っ直ぐ勝負してないウンコみたいなやつが相方の名前使うな 中田」とブチギレ激怒しています。
<↓の画像が、霜降り明星せいやさんのブチギレツイート写真>
その後30日には、中田敦彦さんの相方・藤森慎吾さんが自身のYouTubeチャンネル(登録者数:92.5万人)で『相方へ。』と題して、中田さんの言動に対する自身の思いを語っており、「誰もやったことのないことをやることを芸としてやりたい人。ヒーロー芸なんです」「(お笑い界でも)上に楯突いて、喧嘩を売って時代が変わってきたという歴史がある。きっと新しい時代を作る人間て、そうなのではとの考えから、多分そういう行動に移っているんだろうなというのも分かる」
と、中田さんの言動に一定の理解を示しています。
ただ、松本人志さんは多くの芸人たちからリスペクトされていて、高い需要があって複数の賞レースで審査員等を務めている現状に自身は疑問を抱いていないとし、松本さんが全てのお笑いの価値観を決めているとは思わないとも語っています。
さらに、中田敦彦さんは現時点で問題提起をするのみで、具体的に今後どういったことをするのかが見えてこず、松本人志さんと同じ舞台にも立っていないことから、喧嘩を売っても勝負はつかないなどと指摘した上で、中田さんが大先輩に対して失礼にあたる不用意な煽り発言をしていることに苦言も呈しています。
そして、松本人志さんは30日にツイッターを更新し、「テレビとかYouTubeとか関係なく2人だけで話せばいいじゃん 連絡待ってる!」とツイートしており、今後の展開に大きな注目が集まっています。
<↓の画像が、松本人志さんのツイート写真>
中田敦彦さんの発言等に対してネット上では、
- 芸人サイドからしたら、お笑い界から逃げ出したクセに何やねんって話だよな
- 吉本の権力でゴリ押ししてもらったおかげで売れた奴が…
- 藤森の立場が面白い 中田がやらかすたびに酷い目見るの草
- 代表作が武勇伝とパーフェクトヒューマンの奴が知的なお笑いを語るなよ
- 今までの流れ、実績、能力、貢献度、現状、色々な角度から鑑みて流石にあっちゃんがおかしいと思う
- 中田も今は尖ってるけど、まっつんとサシ飲みでもしたら信者になって戻ってきそう
- 松本も「youtuberは話題作り大変やね。戻ってきたらどや」って言ってやりゃあいいんだよ
- 平和的解決なんて求めてない バチバチやりあえ
- まぁM-1にまっちゃんは必要だと思うけど、ドキュメンタルとか最近のお笑い番組でのまっちゃんのセンスはズレてると思う
彼が贔屓にしてゴリ押ししてる芸人、全然面白くなかったりするし…もう古いものにはなってると思うわ
なんでも松本人志頼りのテレビはオワコン化しても仕方ない - まっちゃんが言ったらとりあえず笑うみたいな風潮あるよな。水ダウでも最近あんまりおもろいこと言わんようになってきたわ
- 視聴者よりも出演者や挑戦者、製作側が松本人志を求めてるんやからしゃーない
松本以上の適任の名前を挙げんのやったらそこらの野党の野次と同レベル
などの声が上がっています。
中田敦彦さんは4月にもYouTubeで、ある大先輩芸人に喧嘩を売るような発言をしており、その内容から松本人志さんに向けたものだろうとして注目を集め、その後も『あちこちオードリー』(テレビ東京系)でビートたけしさん、タモリさん、明石家さんまさんを指す「BIG3」の名前を出して噛みつき、大御所が現在も活躍していることで中堅以下に大きな仕事が回ってこないと訴えていました。
そして、ついに松本人志さんの名前を出して批判し喧嘩を売り、中田敦彦さんが言うように松本さんがお笑い界で大きな力を持っているのは事実だと思いますが、テレビで放送の主要なお笑い賞レースに関与しているのは人気・知名度が高く、世間からの需要が高いからこそで、松本さんが関与していることでより大きな注目を集め、大会の盛り上がりに繋がっていると感じます。
また、松本人志さんが関与するお笑い賞レースで結果を残せなかったり、松本さんにハマらなかった芸人は売れない、ブレイクできないというわけでもないですし、今回の動画も結局は単なる話題作り、松本さんを煽って直接バトルするための言い掛かりなのではと思います。
そうした挑発に松本人志さんは乗ったのかは定かではないものの、「連絡待ってる」と発信し、2人の対談が実現しそうな展開を迎えており、今後の行方を見守っていきたいですね。