2002~2010年まで『M-1グランプリ』の審査員を務め、2014年に『上方漫才協会』の会長に就任した吉本興業の元特別顧問『中田カウス・ボタン』の中田カウスさん(本名=野間勝道 74歳)が、『ダウンタウン』の松本人志さんの性加害疑惑騒動を痛烈批判し、さらに吉本の元会長・大崎洋さんの言動も非難したことで物議を醸しています。
中田カウスさんは週刊誌『フライデー』の取材に応じ、「僕はアイドル漫才師として世に出て、どれだけ女の子に応援してもらったか。相棒も遊び人だったけど、絶対客に手をつけなかった。それが師匠の教えでもあった。松本はアウトやて。本当に客、素人に手をつけたのであれば」「『お客を大事にせなあかん』という芸人の意識があったら、そういう気分にならへん。松本に師匠がいたら会社の処分以前に“破門”になってたと思う。芸人なら、相手を気遣うということが大事なんですよ。素人の女の子と揉める。これはもう最低やわ」
と、松本人志さんの女性問題を強く非難しています。
<↓の画像は、フライデーの取材に応じた中田カウスさんの写真>
続けて、「だから若い芸人に言うんです。『ファンの子は疑似恋愛してるねん。裏切ったらあかんやろ』と。そんな意識を持てない芸人はプロではなく素人や。“アテンド”とか言って女の子を集めて手をつける。本当にそんなことがあったのか? 僕はアテンドという言葉も知らなかった。」
と語り、松本人志さんが後輩芸人を使って複数の女性を集めさせ、様々な行為に及んでいたことも問題視しています。
中田カウスさんはさらに、ダウンタウンの元マネージャーで、2001年に取締役に就任し、2019年から昨年4月まで会長を務めていた大崎洋元会長の対応も問題視し、「今回の松本の件で大崎は、『遠くから寄り添うしかない』と言ったでしょ。『ダウンタウンを育てたのは俺や』とか言ってるけど、遠くから寄り添うのは親じゃない。何もしてあげられなくても、ずっとそばにおってやるというのが親でしょ。だから大崎は育てたのではなく操ってたんでしょう。」
などと語っています。
<↓の画像は、大崎洋元会長の写真>
また、2019年に勃発した闇営業騒動を振り返り、「会社の経営会議に突然、松本が東野(幸治)を連れて現れたんですよ。それで松本は『記者会見をやってほしい』と言ったんです。経営陣が会議をやってる時に一芸人が入ってくるなんておかしいでしょ。恐らく、大崎が呼んだんでしょう。松本が言い始めたことにすれば、岡本社長に会見を押し付けられるから。実際、会議では大崎は岡本社長に『会見やれるよな』って。これは岡本社長も断られへんやん。」「実はあの会見では、会場の間仕切りの真後ろに大崎がいたんです。それで後ろからガンガン指示を出してた。僕にも電話をかけてきて、『カウスさん、辛抱して下さい。全部ひっくり返しますから大丈夫です』と。あの日は大崎から2回電話があったけど、自分が会見から逃げたことを僕に詰められると思ったんや。」
と、記者会見の裏話も明かしています。
<↓の画像は、岡本昭彦社長と大崎洋元会長の写真>
中田カウスさんは「(島田)紳助も大崎に潰されたんや」とも語るなど、大崎洋元会長のことを良く思ってない様子で、2007年に吉本興業の創業家と経営陣が対立した当時は、カウスさんが裏で色々とサポートして大崎元会長が副社長就任に至ったとした上で、最後に「僕の57年の吉本芸人生活の中で一番大きな失敗は、大崎を社長にしたことや」とも言い放っています。
こうした中田カウスさんの発言などを受けてネット上では、
- いつの間にか聖人ボジションww
- まぁ真っ当な意見だ
- おまいう
- 自分はヤクザとべったりやったくせに
- カウスは松本人志擁護だと思ってたな なんか思惑有りか
- カウスがこの姿勢なら大阪本社は助けませんって事だよ 松本周りのヨイショ芸人も迂闊に擁護出来ないな
- 創業家を追いやった大﨑ですら必死に懐柔して味方につけようとしたカウスの言葉は重いぞ
- 芸人のこの手のトラブルなんて昔からあるだろ? そしてカウス自身もいろいろあった。いまさら師弟がとかお客様とか聖人ぶられてもな…
- 松ちゃんの件の是非・裁判の結果はともかくとして、やくざ、暴力、お金、、、中田カウスは吉本でもダントツの真っ黒な人だったと記憶しています。
女性問題の記憶はあんまりないけど、アウトオブアウトはこの人かと。 - カウスはいろいろ黒い噂もあるけど芸には真剣に取り組んできた男だからな やっぱり説得力があるわ
- 師弟システム崩壊させ、養成学校ビジネスに走り、その1期生ダウンタウンをひたすら神みたいに崇め、ごり押しの結果、だれも怒るやつがいなくなって止まらなくなりそれゆえに起きた事案でしかない
などの声が上がっています。
中田カウスさんはかつて吉本興業の特別顧問を務め、数多くいる芸人の中でも大きな力を持っていることで“陰のドン”とも言われ、大崎洋元会長もかつてはカウスさんの力に頼っていたことがありました。
しかし、中田カウスさんはかねてから反社会的勢力、暴力団『山口組』の5代目組長・渡辺芳則さん(2012年12月死去 享年71)との親しい関係を周囲に言いふらし、それをバックに吉本興業を乗っ取ろうとしていると創業家から批判され、週刊誌にも反社との関係を報じられるなどして特別顧問を退任しています。
2007年11月には、暴力団関係者の名前を出して吉本興業の8代目会長・中邨秀雄さん(2015年7月死去 享年82)を恐喝した容疑で、警察から事情聴取を受けるという騒動もありました。
この他にも色々と黒い疑惑があるだけに、松本人志さんの性加害疑惑への批判や、かつてカウスさんの味方に付き、黒い交際疑惑などに関しても擁護していた大崎洋元会長を批判したことに対しては疑問の声も多く上がっています。
そして、今回わざわざフライデーの取材に応じて批判を行ったことを巡り、何か裏があるのではないかとの憶測も飛び交っています。
中田カウスさんはフライデーの取材で、ダウンタウンの元マネージャーとしても知られる岡本昭彦社長のことは終始擁護しながら褒め、「これからの会社を守っていってほしいと思ってますし、岡本社長には期待しています」などと語っており、岡本社長をおだてる背景には何か思惑があるように感じられます。
松本人志さんの性加害疑惑騒動を巡っては、中田カウスさんと同世代の西川のりおさん(72)もラジオ番組などで吉本興業の対応も含めて批判を展開しており、事務所内で大きな影響力を持っていたダウンタウンのパワーダウンを狙っているようにも見えますが、こうした重鎮芸人たちの動きによって今後事務所内部にも変化が起こるのか、引き続き動向に注目していきたいです。