中山美穂に持病なしで突然死の可能性も。浴槽で遺体発見、ヒートショックの原因と予防方法は…

来年に女優・歌手デビュー40周年を迎えるはずだった“ミポリン”こと中山美穂さんが6日、54歳の若さで急死し、所属事務所『BIG APPLE（ビッグアップル）』が公式サイトでコメントを発表しました。

事務所は中山美穂さんの公式サイトを更新し、「中山美穂が自宅で亡くなっているのが発見されました。日頃よりお世話になっている関係者の皆様及び応援してくださっているファンの皆様に、突然このようなお知らせをすることになり、心苦しいばかりですが、あまりに突然の出来事で、弊社も驚きと悲しみで呆然としております。なお、死因等の詳細は現在確認中です。」と、訃報を伝えています。

また、中山美穂さんの訃報を受けて、1992年に大ヒットした『世界中の誰よりきっと』でコラボしたバンド『WANDS』の元ボーカル・上杉昇さん(52)はSNSで、「私にとって人生の恩人の1人であります。急な悲報に触れ、ただただ驚き愕然とするばかりです。一緒に歌ってくださったこと、ありがとうございました」「表現者としての数えきれない日々を、本当にお疲れ様でした。今はただ、心より御冥福をお祈りいたします」と追悼しています。

中山美穂さんとWANDSのコラボ曲『世界中の誰よりきっと』歌唱映像

中山美穂さん主演映画『Love Letter』の監督・脚本を手掛けた岩井俊二監督はSNSで、「デビュー40周年、『Love　Letter』30周年、そんなメモリアルな来たる2025年、雪のあるうちに一緒に小樽に聖地巡礼しようと約束していた矢先の訃報。悔しい想い、無念な想い、様々渦巻くけれど。まだご冥福をとか、極り文句は口にしたくない思いもあり。。。今夜は気持ちだけですが、あなたの側に居ようと思います」と綴っています。

この他にも、過去に映画で夫婦役を演じた俳優・竹中直人さん、映画やドラマでタッグを組んだ脚本家・北川悦吏子さん、中山美穂さんに楽曲提供をした歌手・岡本真夜さん、TBSドラマ『毎度おさわがせします』で共演していたダンプ松本さんらも追悼しています。

中山美穂さんと非常に仲が良かった妹で女優・中山忍さん(51)は、6日夜に報道陣の取材に応じ、「突然のことで、お話しできることが何もありませんので、改めましてお話しさせて頂くことが出来たらと思います」と涙ながらに語っています。

＜↓の画像が、報道陣の取材に応じた妹・中山忍さんの写真＞

各報道によると、6日に大阪でクリスマスコンサートを開催予定だった中山美穂さんは、今日の午前7時までLINEで仕事の打ち合わせをしていて、午前9時に品川駅から新幹線に乗る予定だったそうです。

しかし、時間になっても姿を現さず、連絡もつかないことを不審に思った事務所関係者が東京・恵比寿の自宅に向かうと、鍵がかった状態だったそうです。

そして、鍵を持っている中山美穂さんの知人と部屋に入って探したところ、お湯をはった浴槽内で座った状態で倒れているのを発見し、その時点ですでに意識はなく、正午過ぎに関係者が110番・119番通報し、駆けつけた医師と警察によって死亡が確認されたとのことです。

捜査関係者によれば、中山美穂さんの遺体に目立った外傷はないことから事件性は低いと見られ、部屋から遺書やクスリなども見つかっていないことから、自殺ではなく病死の可能性が高いと見られているそうです。

また、急激な温度変化による血圧の変動で、意識喪失、脳梗塞、心筋梗塞などの症状を引き起こす「ヒートショック」を発症した可能性や、何らかの理由で浴槽で溺れた可能性もあるそうです。

ヒートショックを発症しやすいのは65歳以上の高齢者で、ヒートショックによる入浴関連死の80％以上は高齢者となっています。

ただ、ヒートショックは年齢に関係なく発症し、10～20代の若者が死亡するケースもあり、日本では年間約1.7万人がヒートショックが要因で亡くなっていると推計されているといいます。

ヒートショックは、急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、それによって血管に大きなトラブルを引き起こすもので、脳梗塞や心筋梗塞を発症して突然死に繋がる恐れもあることから、冬場はできる限り脱衣所と浴室の温度差を10℃以内にし、そして湯船にはすぐ入らずに、体にお湯をかけて少しずつ体温を上げるようにした方がいいそうです。

ヒートショックの解説動画

中山美穂さんはヒートショックを発症して亡くなったのか、それとも別の病気で亡くなったのか現時点では不明ですが、少なくとも中山さんに持病はなく、最近体調を崩したこともなかったとの報道も出ているので、ヒートショックによる突然死の可能性は十分考えられますが、現時点ではまだ詳細は明らかになっておらず、今後の新たな情報に注目したいところです。