『NEWS』の元メンバーで、人気ロックバンドの“ワンオク”こと『ONE OK ROCK』のボーカル・Takaさん(本名=森内貴寛 34歳)が、インスタグラムで行ったライブ配信で、“声出し厳禁”となっているライブでファンを煽っていくと宣言し、ネット上で物議を醸しているとニュースサイト『J-CASTニュース』が報じています。
ワンオクは8月以降、野外ロックフェス『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022』や『SUMMER SONIC 2022』などに出演予定で、これらのライブでは新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、大声の歓声や合唱、接触行為を禁止するなど様々なルールを設けています。
しかし、ワンオクTakaさんはインスタライブで、せっかくのライブにも関わらず大声を出せないことに不満があるとし、「武尊×天心戦を観に行ったとき、思ったんですよ。心から湧き出ちゃってるわけじゃん、気持ちが。だから、会場めっちゃうるさかったし。だから、そういうライブすりゃいいんでしょって思った。(気持ちが)心から出ちゃえば、誰の責任でもないよね」
と持論を展開しました。
そうした考えから、声出し厳禁ライブでも観客を煽っていくと宣言し、「とにかく俺は煽るよ。煽るけど、みんなは反対の意味だと思って。俺は普通にライブをやりたい。多分『歌って』とか、テンション上がりすぎて『暴れろ』とか言っちゃうかもしれない。それは言わせといて。ロックバンドなんだからしょうがねえじゃん。久々なんだから言わせてよ」
と、ファンに理解を求めています。
また、「『サマソニ、ロッキンジャパン出禁です』と言われたら、覚悟決めてそのつもりでやります」と、出入り禁止になることも覚悟の上で観客を煽るとし、「『Takaふざけんな』って思う人いるかもしれない。それはもう先に謝っとく。ごめん。俺もそういう風に発散したいんだ。だから、君たちがルールを守ってくれていれば、俺はお前らを信じて煽る。怒られるだろうな。でも、しょうがないよね。2年も3年も我慢したんだもん。言うぐらい許してよ」「ロックフェスに観に来る奴はある程度の覚悟決めて来てんだろ?」「俺はみんながルールを分かって来てると思ってるから、俺はそれを信じて『暴れさせていただきます』っていうだけ」
と語っています。
これらの発言に対して視聴者から、もしもライブ会場で新型コロナのクラスターが発生したら責任は取れる?との質問が寄せられると、「だから今説明してんじゃん。クラスターになったら誰も責任は取れないよ。でも、そういう風に楽しくしようって言ってんの。お前頭悪いな」
とぶった斬り、あくまでも自己責任だとしています。
そして、ワンオクTakaさんの発言に対してネット上では、
- ファンの前に出るアーティストだからこそ、守るべきものは守るべき
- こういうヤツがいないといつまでもこのままだからな。俺は応援する
- 声出し煽るけど責任は取らないって、何言ってんだこいつ
- 予防線張るのダサくね?
- これは正直ダサい。ロックでもなんでもない
- 全然格好良くないな むしろめちゃくちゃダサいこと言ってる
- ロックじゃなくて元ジャニーズでしょ?
- え?もう予告しているんだから出場させちゃ駄目だよね?
- ルール守る前提だから開催できるのに、はじめからルール破る宣言されたら、主催から出演キャンセルもあるんじゃないの
- 海外でやってればいい。日本でやるな
- どっかのバンドが事前にルール守るように言った上で、めっちゃ煽ったけど客が声を出さず、きっちりルール守って煽りに乗らなかったとかで称賛されてたのを見た覚えがある。それの真似なんじゃ?
ただ、ワンオクのファンはあれだから、無理なんじゃないかと思うわ
などの声が上がっています。
観客が大声を出すことなどが禁止されている中、アーティスト側もそれを分かった上でライブを盛り上げるため、一体感を感じるために観客を煽ることもありますが、ワンオクが出演する『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』では、「会場内外における大声での発声や会話は禁止です。また、コールアンドレスポンスや周囲との接触行為につながる演出も制限します。」としています。
こうしたルールを観客がしっかりと守り、煽りに乗らなければいいのですが、昨年クラスターが発生した野外フェス『NAMIMONOGATARI(波物語)2021』では、一部アーティストは「皆で歌ってくれよ!」「声出せますか!イェー!」などと何度も観客を煽り、それによってルール無視で観客も大声を出していたことで批判が殺到、新型コロナのクラスター発生もあって大炎上騒動に発展しました。
このような事例があるにも関わらず、ロックバンドだからしょうがないとして、ガンガン観客を煽っていくと宣言するのは理解し難く、ワンオクTakaさんは出入り禁止になる覚悟で実行するそうですが、新型コロナの感染拡大リスク、フェスへの悪影響など様々なことを考慮した上で、現状のルールに則したライブパフォーマンスを披露してほしいですね。