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ローラがインスタグラム・ストーリーズで普天間基地移設問題に言及。辺野古の埋め立て工事に反対し騒動に発展

ローラ政治的発言で物議。辺野古新基地建設計画中止の署名活動に参加呼びかけ騒動に…CMスポンサーに飛び火も?

タレント・モデルのローラさん(本名=佐藤えり 28歳)が18日、自身のインスタグラム・ストーリーズ(24時間以内に投稿が消える機能)を更新し、沖縄県名護市辺野古沖への新基地建設計画中止を求める署名活動への参加を求め、現在この発言が物議を醸しています。

ローラさんは18日更新のインスタグラム・ストーリーズで、「We the people Okinawaで検索してみて。美しい沖縄の埋め立てをみんなの声が集まれば止めることができるかもしれないの。名前とアドレスを登録するだけでできちゃうから、ホワイトハウスにこの声を届けよう」と呼び掛けました。

<↓の画像が、ローラさんのインスタグラム・ストーリーズの投稿写真>

ローラさんが呼び掛けた「We the people Okinawa」というのは、沖縄県宜野湾市にある普天間基地(普天間飛行場)の機能移転のために、キャンプ・シュワブ(名護市と宜野座村にまたがる米軍基地)がある辺野古沿岸を埋め立て工事し、新たに飛行場を建設する計画をめぐり、アメリカのドナルド・トランプ大統領に建設作業の中止を求めるインターネット署名活動で、開始から10日後の18日15時までに目標とする10万人の署名が集まっています。

この署名活動はアメリカ・ホワイトハウスへの請願書サイト『We The People』で行われており、30日以内に10万件の署名を集めればアメリカ政府が内容を検討、60日以内に何らかの返答をするというもので、署名活動をスタートさせたのはハワイ在住で沖縄系4世の作曲家ロブ・カジワラさんです。

ロブ・カジワラさんは、日本政府や在日米軍たちは沖縄の人々の思いを無視しているとし、このまま建設作業が進められた場合には沖縄県民の反米感情がさらに高まり、アメリカと沖縄の関係は永久に損なわれてしまうと訴え、辺野古米軍基地建設のための埋め立て工事の賛否を問う県民投票日(来年2月24日)まで、埋め立て工事を停止するよう求めています。

ちなみに、この署名活動にはローラさんの他に、ロックバンド『ASIAN KUNG-FU GENERATION』のボーカル&ギター・後藤正文さん、『Base Ball Bear』のボーカル&ギター・小出祐介さん、『ソウル・フラワー・ユニオン』、タレント・俳優のラサール石井さん、女優・タレントの東ちづるさん、映画監督の塚本晋也さん、映画評論家・町山智浩さん、ジャーナリスト・清水潔さん、津田大介さん、お笑いコンビ『ウーマンラッシュアワー』のボケ担当・村本大輔さん、タレント・りゅうちぇるさんらも参加しています。

こうした署名活動への参加をローラさんが呼び掛けたことで大きな話題になっており、賛同する声が多く上がっている一方で、否定的な声も非常に多く物議を醸しています。

ローラさんは辺野古沖の埋め立て工事による自然環境への悪影響を懸念し、署名活動への参加を呼び掛けた様子なのですが、辺野古沿岸は絶滅危惧種に指定されているジュゴンの生息地で、エサとなる海草が広がっています。

沖縄防衛局の調査ではこの海域に、絶滅危惧種262種を含めて5800種以上の生物が生息していることが明らかになっています。

また、基地から出る排水、排油などで海が汚染される可能性があったり、沖合を埋め立てることによって漁業への影響もあるなど、様々な観点から辺野古への新基地建設計画には反対の声が上がっています。

一方で、市街地中心部にある普天間基地も様々な問題を抱えており、これまでに米軍兵士が様々な事件を起こしたり、訓練中のヘリなどが住宅地に墜落したり、さらには飛行場の騒音問題などもあることから、代替案も出さずに辺野古への基地移設を反対するのは問題があるという声のほか、様々なCMなどに出演しているローラさんが政治問題に関する発言をしたことも物議を醸しています。

23日放送の『サンデージャポン』(TBS系)でもローラさんの言動をめぐって激論が交わされ、番組レギュラーのテリー伊藤さんは「この程度の発言でコマーシャル降ろすような会社って何なの?」として、ローラさんの言動を擁護していたのですが、美容整形外科『高須クリニック』の高須克弥院長は自身のツイッターで、「テリーさんのおっしゃる通りスポンサーの自由です。僕なら降ろします」と断言しました。

この発言に対して、署名活動に参加したウーマンラッシュアワー・村本大輔さんは、「高須さんがローラの辺野古の発言に対して僕ならCMおろしますといってるらしい。興味ない女からわたしならあなたをふります、と言われてる感じ。おれはそもそも高須さんのその考えは好きではないので高須クリニックがスポンサーの番組一生出なくていい。断る。仕事と思想を絡めるやつの怖さ。」「ローラの件。スポンサーの頭が高い。稼がせてやってんだから対等だろ。おれにスポンサーは誰もついてないけど。。」などとツイートしています。

このツイートを受けて高須克弥院長は、「スポンサーが選ぶ側です。 逆はありません。」と投稿しています。

ローラさんの行動によって、若い人たちも沖縄の普天間基地移設問題に興味を持ち、どのようなことが原因で20年以上にもわたり議論が交わされているのか理解するきっかけにはなっているため、ローラさんのような影響力を持つタレント等がこうした発言をするのは良いことだとは思いますし、そもそも個人の自由でもあります。

しかし、様々な大手企業のCMなどに出演しているローラさんがデリケートな政治的問題に言及することによって、関係各所にも大きな被害が及ぶ可能性があり、一部の問題だけを見て安易に反対活動を行うことで、新たに様々な問題が起こることも考えられるため、この問題を深く考えて継続的に行動していくつもりもないのであれば、インスタグラムでの署名呼び掛けは控えた方がよかったのかもしれないですね。

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