モデル・タレントのローラさん(27)が、2007年のデビュー以来所属している芸能事務所『LIBERA(リベラ)』に対して、契約終了を求める申し入れ書を送付していたことが分かったと22日付の『スポーツニッポン』(スポニチ)が報じました。
ローラさん側は「実質20年間の専属契約で不当に拘束されている」として、専属契約終了を求めているといい、さらに「ボランティアのために拠出した2000万円の使途が不明になっている」とも主張し、事務所との信頼回復は不可能な状態にあるとしているとのことです。
ローラさんは代理人弁護士を立て、『LIBERA』に専属契約を終了する協議に応じるよう現在求めており、今後独立をめぐって法廷闘争に発展しそうだと伝えています。
ローラさん側が問題視しているのは2010年7月に契約した内容で、知人によると、事務所との契約は「有効期間が満10年」という内容になっており、それに加えて契約期間満了3ヶ月前までに更新しない意向を伝えたとしても、事務所側の了承がなければさらに10年間の更新が出来るというものだといいます。
これに対してローラさんが相談した代理人は、「事務所の一方的な意向で実質20年間、不当に拘束できるわけで、これはさすがに公序良俗に反し無効である」という見解をしているそうです。
仕事などのため現在はアメリカに滞在中のローラさんは友人に、「このままでは自分自身が壊れちゃう」と明かしているといい、帰国した際には精神科に通院していたこともあり、友人はその原因について「デビュー時からずっと一緒に仕事をしてきたマネジャーや信頼していた女性役員など、5人ほどのスタッフがこの数年で次々と退社したことです。事務所社長と意見が対立した人がみんな辞めてしまい、信頼できる人がいなくなってしまった」と語っています。
ローラさんはアメリカでの仕事などをめぐり、『LIBERA』の羽布津康史社長(39)と意見が対立しているとし、知人は「ボランティアのために使ってほしいと拠出した2000万円の使途が不明になっているなど信頼回復は不可能な状態」と語り、これらが原因で専属契約終了を求めて協議の申し入れを行っているとのことです。
なお、スポニチの取材に対して『LIBERA』は、「担当者が不在のためお答えすることができません」とコメントしたとしています。
そして、この報道に対してネット上では、
- 契約終了の意思を示しても、事務所の了解が無ければ10年延長出来るって、酷い契約。
- 能年ちゃんの時にも思ったけど、本当にヤクザな世界だな。奴隷みたいなもんだ。
- ローラに凄い敏腕の弁護士が付かない限りこの種の問題はかなり拗れそう
- ボランティアの為にローラが預けた二千万が使途不明。同じ事務所のダレノガレが実績にそぐわない豪遊ぶり。あっ!
- 契約更新したくないのに事務所が認めないと解除出来ないとか恐ろしい。更にボランティアの為に二千万も預けて使途不明。ローラの代わりに社長の寵愛を受けているダレノガレに流れたなw
- 事務所というよりは、いきなり大金が入ってくるようになって社長の人柄が変わってしまったのでしょうね。今やローラ=金としか見えていないのでしょう。実質ローラで持っているようなものみたいでしょうから、はい了承しますとはまずいかないでしょうね。
- 芸能界は本当に怖い。事務所、広告代理店、テレビ局がグルになったら対抗手段がない。仮に独立できてもグルになられたら日本での活動は難しいのでは。唯一の対抗手段は海外で成功して、テレビ局に求められる存在になること。
- ハーフタレントなんか、究極の使い捨て芸能人じゃね~か。20年も面倒見てくれるなんて、いい所じゃん。マリエなんてミジメなもんだぞ。ブラックでも事務所があるだけマシ
- まあ、でも父親の日本国民の税金詐欺事件の時に、びっくりするくらい守ってくれたんだから恩はあるだろ?普通だったらCMも全部打ち切られて干されてたよ
などのコメントが寄せられています。
スポニチが今回報じている記事は、週刊誌『週刊文春』が報じていたものと一致する内容ですね。
『週刊文春』によれば、ローラさんを可愛がっていた羽布津康史社長は、7年ほど前からプライベートも徹底的に管理し始め、誰かに会う際にはマネージャーに報告するよう義務付け、共演者との連絡を取る際にも社長の許可が必要になったそうです。
また、ある男性クリエイターに食事に誘われたことを知った社長が激怒し、ローラさんの携帯電話から家族以外のデータを削除させたこともあったといい、それ以降に社長の拘束がさらにエスカレートし、2010年に「契約書にサインしなければ給料を下げるし、衣装も出さない」として、2020年までの専属契約を結ばせたとのことでした。
その後も、ローラさんのギャラを10分の1以下に下げたことがあり、契約書にはギャラの配分を5:5としているものの、実際には事務所側にいくら入っているのかは不明で、ギャラの支払いは不透明なのだといいます。
さらに、ローラさんのことを長年支えてきた敏腕マネージャー、デビュー当初から“東京の父”と慕っていた幹部、英語教師を兼ねていた外国人のマネージャーらも事務所を離れ、これらも社長との間に深い溝が生じる原因となっているそうです。
そして、今年の春先にローラさんが専属契約書の内容を改めて確認したいと申し出たところ、社長は事務所を離れようとしているのではないかと疑い、「辞めるつもりなら、暴露本を出してやる」「日本だけでなくアメリカでも活動できなくするぞ」と恫喝してきたそうで、こうしたトラブルが原因でローラさんの体に異変が起き、今年6月に病院へ行ったところ「これ以上、症状が進行すると鬱病です」と診断されたとのことでした。
『LIBERA』はローラさんのブレークによって急成長を遂げた事務所で、昨年の売上高8億円(推定)のうち9割は、ローラさんに関連した収入だったとのことから、事務所側はローラさんを手放したくないために10年という長期契約を結んだのかもしれません。
女優・のんさん(旧芸名・本名=能年玲奈 24歳)も事務所との契約期間中に独立騒動を起こし、現在も両者は和解には至っておらず、『レプロエンタテインメント』の公式ホームページには未だにプロフィールが掲載され、ブログやツイッターなども残されたままとなっています。
ローラさんの場合は契約期間が2020年まで残っており、もし残りの期間を消化せずに独立や移籍するとなった場合には、のんさん同様に芸名の変更や仕事が激減するという可能性もあるのですが、タレント・堺正章さんがローラさんに救いの手を差し伸べていて、今後大手芸能事務所や同系列の事務所に移籍する可能性もあるという噂もあります。
もしも、大きな後ろ盾があれば事務所と争った後も仕事を干されずに、引き続き表舞台で活動を続けられる可能性が高まりますが、実際のところは不明です。
ローラさんも事務所トラブルによって仕事が無くなり、芸能界からフェードアウトしていってしまうかもしれないのですが、果たして今後どのような展開を迎えるのか引き続き注目していきたいですね。