『キングオブコント2011』の王者で、今年結成25周年を迎えるお笑いトリオ『ロバート』の活動量が激減して事実上の解散状態にあり、このままトリオが完全消滅となる可能性を週刊誌『フライデー』のWeb版『フライデーデジタル』が報じています。
ロバートは、幼稚園からの幼馴染の秋山竜次さん(45)と馬場裕之さん(44)がコンビ活動を経て、『NSC(吉本総合芸能学院)』で同期だった山本博さん(44)が加入して1998年12月に結成しました。
結成から2年ちょっとで『はねるのトびら』(フジテレビ系)のレギュラーに起用され、様々なキャラネタ、コントがウケて一躍ブレークし、その後も順調にレギュラー番組を増やしていき、2008年に初開催のキングオブコントでは初回に3位の好成績を残し、2011年には優勝を果たしました。
キングオブコント優勝後はさらにメディアの露出が増えると共に、トリオでの活動よりもピンでの活動量が増えていき、秋山竜次さんは現在もお笑いをメインに活動し、馬場裕之さんは料理関連、山本博さんは『ポケットモンスター』シリーズなどゲーム関連の活動に力を入れ、それぞれが別の分野で活動を展開しています。
しばらくこのような状態が続き、3人でネタを披露することがめっきり減っていることから、「ロバート解散だろうね」との声がファンからも上がり始め、トリオはいま事実上の解散状態にあるとフライデーデジタルは伝えています。
芸人仲間はフライデーの取材に、「昨年の春頃、馬場さんが秋山さんに『もう面白いことはできないから解散してほしい』と訴えたそうです。それに対して秋山さんは『山本と二人だけのロバートは考えられないから、もう1度考え直してくれ』と馬場さんにお願いしたそうですが、馬場さんの意志は固いようです。(中略)『キングオブコント』の優勝でトリオとしての目標が達成されたことで、『ロバートとしての先が見えない』ということは秋山さんはよく口にしていましたから、3人でやるモチベーションは秋山さん自身もあまりないと思います」
と証言し、山本博さんはお笑いにそれほど興味がなく、どちらでも構わないといった様子といいます。
さらに、「秋山と馬場とマネージャーの間で何度か話し合いがもたれたが、秋山が諦めきれず結論が出ていない」
との情報もあるとしています
吉本興業関係者も、「解散の話はネタだと思っていたのですが、最近は現実味を帯びてきているようです。ただ情報はまだ共用されていないようで、実際にどんな話になっているかわかりません。吉本の場合、コンビでもグループでも、個人で仕事した場合はその個人の稼働に応じてギャラが支払われるので、グループで活動して入ってきたギャラを人数で分けるより個人で仕事がたくさんあった方がいいわけですよ。ロバートの場合、3人一緒の仕事がほとんどない状態ですから、グループでいる必要もないでしょうね。それにコントに情熱があるのは秋山さんだけで、ほかの2人は関心がなくなってきているのは周りもわかっています」
と証言し、このままトリオ解散となる可能性は十分あるとの見方を示しています。
フライデーデジタルはロバート解散説の真相を確かめるため、吉本興業に問い合わせたところ、「解散はしません。ただ、3人ともそれぞれずいぶん先までスケジュールが埋まっていて3人が揃うのは難しいですが」
と回答し、今後もピンでの活動が続くとしています。
この報道に対してネット上では、
- 今の時期はソロで色々活動して時期が来ればちゃっかり再始動で良い気がするけど…解散するメリットがないと思う
- しょうがない。「お笑いの片手間で料理」が「料理の片手間でお笑い」になっちゃったんならそれは歩む道が違ってきてるって事だし
- ロバートのネタで面白いと思った事ないし、3人それぞれで活躍してるから解散でもいいんじゃない
- 秋山一人で完結出来る芸風になってきてるので、あえてトリオにこだわる必要も無いかとは思う
- あの三人でないとできないコント。たまには集まってネタ番組に出てほしい。
トゥトゥトゥサークルとかしげとおじさんとかイイダですとか船の汽笛のネタやってくれ~ - 解散はしないだろうけど、活動もないだろうね。それはファンでなくても見て分かる。
でも年一でもいいから三人で集まってほしいと思う。コントでもなく、三人でただ話すだけのyoutubeでもいい。それだけで面白い三人だと思う。
などの声が上がっています。
ロバートのメンバーは現在も定期的にテレビ番組などで目にするものの、3人揃ってネタをしている姿は久しく見ていませんが、表舞台での共演が1年も無いというのは少し驚きましたね。
芸人仲間の話しによれば、馬場裕之さんが秋山竜次さんに脱退を申し入れ、これまでに何度か話し合いの場が持たれているそうですが、これが事実とすれば解散は時間の問題な気もします。
3人の間でお笑いに対する思いに大きな差があるのは明らかで、秋山竜次さんはさらなる新たな笑いを求めて様々な挑戦をしていますが、馬場裕之さんは今や芸人ではなく料理タレント的なポジションでテレビ番組に出演しており、2年前に『ラヴィット!』(TBS系)で2人が共演した際にも、馬場さんが芸人らしい振る舞いを一切せず、文化人のような言動を取り続けていることを嘆いていました。
また、番組で天才子役・上杉みちくんに扮していた秋山竜次さんは、「馬場さん、どうして文化人のほうに行っちゃったんだ」「一生仕事のパートナーの秋山さんの気持ちを考えたらすぐに泣けるよ。よく23年もあんな人をずーっと捕まえてきてるよ、何にもやらないんだもん」などと語り、この訴えに対して馬場裕之さんは終始苦笑いし、「もう、ちょっといいです。みちくんとは」と語っていました。
同時期に放送の『TOKIOカケル』(フジテレビ系)に3人揃って出演した際には、トリオの解散危機について語る場面があり、秋山竜次さんは「馬場がお笑いに興味が無いので、何回か言い争いをしています」と明かしていました。
秋山竜次さんは10年ほど前から様々な場で愚痴を漏らしつつ、何だかんだ言って幼馴染で接しやすい馬場裕之さん、そして山本博さんと共に今後もコントをやりたいとの思いが伝わってきますし、わざわざ解散したところでメリットは特に無いことから、解散はせずに現状維持というのがやはり一番現実的なところでしょうかね。
今は3人での活動はほとんど無くソロ活動が活発的に行われ、吉本興業の担当者曰く、今後もしばらく3人が揃う機会は無いようですが、いつかまたテレビなどでコントを見せてほしいものです。