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週刊文春がレプロエンタテインメントに敗訴。能年玲奈にパワハラ、事務所独立問題報道が裁判沙汰、判決に疑問の声

レプロVS週刊文春の裁判判決。のん独立巡る報道でトラブルに発展、文藝春秋に損害賠償命令下るも控訴

女優・新垣結衣さんらが所属する芸能事務所『レプロエンタテインメント』が、週刊誌『週刊文春』に掲載された記事で名誉を毀損されたとして、発行元の『文藝春秋』と編集長に対して、合計1億3200万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が19日に下されたことが明らかになりました。

東京地方裁判所(中園浩一郎裁判長)の判決は、被告の『文藝春秋』と当時の編集長が、原告の『レプロ』に合計550万円、本間憲社長(ほんま・たかし)に110万円を支払うよう命じています。

<↓の画像は、本間憲社長の写真>

(左はレプロ所属の女優・長谷川京子さん)

問題となった『週刊文春』の記事は、レプロと契約などをめぐって泥沼の争いを繰り広げた女優・のんさん(旧芸名・本名=能年玲奈 25歳)に関するものでした。

『週刊文春』は2015年4月に、「衝撃スクープ 国民的アイドル女優はなぜ消えたのか?能年玲奈本誌直撃に悲痛な叫び『私は仕事がしたい』」というタイトルの記事を掲載しており、この記事はのんさんの告発に基づいて書かれたものでした。

記事では、のんさんがNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あまちゃん』でヒロインを務めていた時期は、月給がたった5万円で下着も買えないほど困窮した経済状況だったことや、本間憲社長との関係悪化によって仕事が入れてもらえなくなっていたこと、『あまちゃん』の撮影終了後にチーフマネージャーからは、「玲奈の態度が悪いから、オファーが来てない。仕事は入れられないよね。事務所を辞めたとしても、やっていけないと思うけどね」「今後は単発の仕事しか入れられない。長期(連続ドラマなど)は入れられない」などと言われたと伝えていました。

しかし、これに対して『レプロ』の本間憲社長は2015年6月に、『週刊文春』の記事によって名誉を傷付けられたとして、損害賠償と謝罪広告を求めて訴訟を起こしました。

『レプロ』側は訴状で、『週刊文春』に掲載された記事では本間憲社長がのんさんに対して、「お前は負け犬」と言った記述や、過酷な状況下で働かせ、実写映画『進撃の巨人』への出演を断ったなどといった記述については「事実無根で、名誉や信用を著しく毀損された」としていました。

一方の『週刊文春』は「記事には絶対の自信を持っている」と反論し、裁判で争う姿勢を示していました。

それから約4年後に下された判決で裁判長は、『週刊文春』に掲載された記事は事務所と対立しているのんさん側の主張に基づくだけで、内容が真実かどうかを検証していないと指摘し、「真実とは認められない」「過酷な待遇を強いる芸能事務所という印象を与えた」と認め、『文藝春秋』と編集長に対して損害賠償の支払を命じました。

この判決を受けて『文藝春秋』は以下のようなコメントを発表しています。

本件記事は、能年玲奈さんご自身の告発に基づき、掲載されたものであることを、裁判の場で明らかにしています。

当時21歳だった彼女は、所属事務所レプロエンタテインメントおよび本間憲社長との関係が悪化し、仕事を入れてもらえず、メディアから姿を消しました。

記事で掲載した『私は仕事がしたいです』との言葉は、21歳の女優の切実な叫びに他なりません。

近年、芸能事務所とタレントの“奴隷契約”、スポーツ界におけるパワハラが大きな社会問題となりました。

世界的にも、#MeTooの合言葉が支持を得ています。これらはいずれも、勇気ある告発に社会が寄り添い、権力者の不正や因習にとらわれた社会を変えていこうというムーブメントです。

2015年5月に発表した本件記事などをきっかけに、芸能人と所属事務所の独立トラブルは、大きな社会的関心事となり、公正取引委員会が調査を開始したと報じられています。

本日の東京地裁判決は、芸能界の健全化の流れに逆行するものであり、今後の勇気ある告発をためらわせる契機になりかねません。
到底承服できるものではなく、即日控訴しました。
【引用元:文春オンライン

一方の『レプロ』もコメントを発表しており、勝訴という判決が下されたことについて、「長い時間と膨大な労力をかけた精緻な審理を経て判断された結果であり、昨今における芸能事務所への偏見に左右されていない極めて公平性の高いものであると考えます。」としています。

そして、判決の中では、「被告らは、報道機関としての使命を忘れ、報道しようとする内容が真実であるか否かについて客観的な見地から調査し検証することをおろそかにし、裏付けもないまま、単なる主観的な主張にすぎない内容を訴え流布させることを優先して、本件記事の報道に及んだものと断ぜざるを得ない」と指摘されたことを真摯に受け止め、改善を行ってもらいたいとしています。

<↓の画像が、『レプロ』発表のコメント全文の写真>

両者このようなコメントを発表しているのですが、裁判沙汰にまで発展しているこの騒動に対してネット上では、

などのコメントが寄せられています。

『レプロ』とのんさんの契約をめぐる問題や、『週刊文春』などが報じているパワハラなどについては、真相がよく分からない部分があるので、『レプロ』側が全て悪いとは言い切れないところもあります。

一方で、のんさん側が事務所を辞めたいと訴えて以降に、まだ契約が残っているとして独立を認めなかったほか、本名でもある「能年玲奈」の使用もこのままでは認められないとするなど、『レプロ』側の対応には疑問を抱く点が多々あるのは確かで、のんさんだけでなく清水富美加さんともトラブルになっていたので、『レプロ』が全く悪くないとも言い切れません。

とりあえずこの件に関しては、すでに『文藝春秋』側が控訴しているので、今後どのような結末を迎えるのか引き続き注目したいですね。

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