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U-17女子サッカー代表・楠瀬直木監督の不適切な身体的接触行為、セクハラ行為との違いは…ワールドカップ直前にトラブル

リトルなでしこ監督・楠瀬直木が不適切行為で辞任、代行は池田太監督。JFA女性職員にハグしトラブル、セクハラは否定

17歳以下の『U-17サッカー日本女子代表』(通称:リトルなでしこ)で、2015年から指揮を執っていた楠瀬直木監督(くすのせ・なおき 54歳)に、『日本サッカー協会(JFA)』の女性職員に対する「不適切な身体的接触行為」が発覚し、10月31日付で辞任(事実上の解任)していたことが明らかになりました。

『JFA』は1日に会見を行い、楠瀬直木監督について「JFA職員に対する不適切な身体的接触行為があった」として、監督を交代することを決定したと発表し、監督代行は、『AFC U-19女子選手権2017』、『FIFA U-20女子ワールドカップ 2018』で、チームを優勝に導いたU-18日本女子代表の池田太監督(いけだ・ふとし 48歳)が務めるとのことです。

<↓の画像は、監督代行を務める池田太監督の写真>

『JFA』の説明によると、楠瀬直木監督は昨年6月に打ち合わせを行った後、女性職員と別れ際に「おつかされさん」という意味を込めて屋外でハグし、これに女性社員は不快感を抱いたそうです。

さらに、今年9月にも同様の不適切な身体的接触があり、女性職員が所属部署の上司にメールで相談したことでトラブルが判明し、この2回の行為について両者に複数回ヒアリングを行ったところ、楠瀬監督も不適切行為をしたことは事実であると認め、10月31日付で辞任を申し出て受理されたとのことです。

<↓の画像が、不適切行為を認め辞任した楠瀬直木監督の写真>

なお、『JFA』の須原清貴専務理事はこのトラブルについて、「相談した弁護士の意見としては、セクハラと断じることはできません。不適切な接触です」と説明しており、あくまでも「不適切な行為」「セクハラではない」とし、被害職員の特定やプライバシー保護のため、具体的な年齢などの公表はしていません。

今回のトラブルに事件性は無いとのことですが、楠瀬直木監督はアンダーカテゴリーの監督ということから、議論を重ねた末に辞表を受理したと説明しています。

楠瀬直木監督は『JFA』に対して、「ご迷惑をおかけして、大変申し訳ありません」などと謝罪しているといい、会見に出席した田嶋幸三会長は、「指導者には高い倫理観と規律が必要なのは言うまでもない。まことに残念。ファン、サポーターの方々に迷惑をかけ、世間をお騒がせしたことを大変申し訳なく思っている」と謝罪しています。

<↓の画像が、会見で謝罪したJFA・田嶋幸三会長の写真>

リトルなでしこは、13日から始まる『FIFA U-17女子ワールドカップ ウルグアイ 2018』に出場するため、1日から福島県での事前合宿に入っており、13日にブラジル代表、16日に南アフリカ代表、20日にメキシコ代表と対戦します。

楠瀬直木監督の辞任については、まず10月31日にチームスタッフに報告し、1日に選手たちにも伝えたそうなのですが、あまりも突然のことに驚いていたといいます。

そして、このトラブルに対してネット上では、

などのコメントが寄せられています。

楠瀬直木監督が2度にわたって女性職員にハグなどの行為をして、女性側は不快感を覚えたにも関わらず、なぜセクハラ行為だとは言えないとされたのか気になるところですね。

単にセクハラ行為によってW杯前に辞任とした場合、より大きな問題になることを懸念し、あくまでも不適切な行為ということにして、被害者側もそれで納得させたようにも感じられます。

いずれにせよ、楠瀬直木監督が女性職員に対して不適切な行為をしたのは事実で、今後もし選手にも同様の行為をする可能性はゼロではないことから、辞任という形にしたのは正解だったのかなとは思います。

リトルなでしこの代表メンバーは10月25日に発表されたばかりで、大会まで2週間を切った中で監督が交代し、選手たちはかなり混乱しているとみられますし、監督代行に選ばれた池田太監督も突然のことに困惑しているかもしれませんが、2014年大会以来2大会ぶり2度目の優勝を目指し奮闘してほしいですね。

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