女性5人組ボーカルグループ『Little Glee Monster』(略称:リトグリ)でセンターを務めていた人気メンバーで、昨年12月から体調不良を理由に芸能活動を休止している芹奈さん(せりな 本名=長谷川芹奈 23歳)が病名を公表し、「双極性障害(躁うつ病)」「ADHD(注意欠陥・多動性障害)」と診断されていたことが明らかになりました。
所属事務所『ワタナベエンターテインメント』は5月31日、リトグリの公式サイト上で【芹奈に関するご報告】と題して、活動休止中の芹奈さんとスタッフで話し合いを重ね、ファンたちに病名を公表することを決断したとし、医師から「双極性障害(躁うつ病)」「ADHD(注意欠陥多動性障害)」と診断されたことを明らかにしています。
現在も医師の指導で休養しながら治療を受けているとし、「同じ病気を抱えている方たちに少しでもお力になれれば、という本人の強い想いで、病名と現状をお伝えさせていただくことと致しました。病状は緩やかにではありますが、回復しており、活動再開に向けて着実に前に歩みを進めております。」
と説明しています。
また、芹奈さん本人のコメントも掲載し、「どんな時でも自分らしくいることが大切なのではないか。隠すことなく恥じることなく。私の姿が、どこかの同じ誰かの1秒でも1日でも救えたら。その想いで発表することを決めました。また皆さんの元に戻れるように、待っていてください。」
とファンに呼び掛けています。
事務所によれば、芹奈さんは復帰に向けて徐々に動き出しているそうで、「『Little Glee Monster Live Tour 2020→2021 BRIGHT NEW WORLD』への参加を含め、活動再開をお知らせ出来る時期が参りましたら、改めてご報告させていただきます。」
としています。
<↓の画像は、Little Glee Monster(リトグリ)のメンバー写真>
(左から)かれんさん、MAYUさん、芹奈さん、manakaさん、アサヒさん
そして、リトグリ芹奈さんの病名公表を受けてネット上では、
- ADHDによる双極性障害かな
- 芹奈のペースで復帰すればよし。待ってるで。
それにしても、大した根拠もなく妊娠説を流布してた連中には心底反省してもらいたい。偽情報が独り歩きすることがあると学ぶべし。 - 病名発表って勇気いったでしょうね。元気になったら、素敵な歌声聴かせて下さいね。
- 大丈夫大丈夫。出来ることを出来る時にできる範囲でやれば良い。出来ない事を無理してやる必要は無い
- もともと発達障害で、本人もしんどいこといっぱいあったんだろうな。自分もADHDだからか集団行動が苦手で、なんとか迷惑かけないようにと必死だった。二次障害とか怖い。
どうか双極性障害のほうは緩和されるよう、また5人で歌っているところを見られますように。 - 僕も同じ双極性障害です。無理せずにゆっくりと復帰に向けて生活してくださいね。
頑張っている姿が、同じ病気の人たちを勇気づけると思います。 - 私も双極性障害持ちです。気分安定薬を飲みつつ、毎日仕事してます。最初は鬱と思ってたけど全く違う病みたいですね。
病に気付いてから自分に正直に、ストレス溜めない、規則正しい生活など心がけてマイペースに生きていくきっかけになりました。
高血圧や糖尿病のように、薬を飲みながらずっと付き合う病気と聞いています。誰しも何か抱えていると思う、理解しあえる世の中であってほしいです。
などの声が上がっています。
芹奈さんが公表した「ADHD(注意欠陥多動性障害)」とは、「発達障害」と呼ばれるものの1つです。
ADHDの特徴としては、多動的で衝動的な言動が多く、頻繁に忘れ物をする、ケアレスミスが多い、金銭管理や部屋の片付けが出来ない、集中力が持続しない、仕事等を順序立てて行うことが困難、落ち着きがない、些細なことでイライラしキレやすい、自己抑制が苦手、思いついたことをすぐに言動に移す、相手を傷つける言動を突発的にしてしまう等の症状が出やすいとされています。
そんなADHDには大きく分けて「不注意優勢型」と「多動・衝動優位型」、この2つの特徴を併せ持つ「混合型」の3タイプあります。
ADHDである場合、幼少期から人と同じ事が出来なかったり、失敗経験が多いことで自身が持てず、自尊心が低くなってしまうこともあり、それらが原因でうつ病、双極性障害を発症するリスクが高まり、ADHD患者のうち5~47%に双極性障害が認められたとの研究もあるそうです。
ちなみに、著名人では元プロ野球選手の長嶋茂雄さん、タレントの黒柳徹子さん、さかなクン、ジミー大西さん、バンド『SEKAI NO OWARI』のボーカル・Fukaseさん、ハリウッド俳優のウィル・スミスさん等がADHDとされています。
他にも発達障害であるアスペルガー症候群や学習障害を持つ著名人としては、元メジャーリーガーのイチローさん、シンガー・ソングライターの米津玄師さん、モデル・タレントの栗原類さん、ミッツ・マングローブさん、『Apple(アップル)』の創業者スティーブ・ジョブズさん、映画監督のスティーブン・スピルバーグさん、ハリウッド俳優のトム・クルーズさん等が有名で、特定の分野で偉業を成し遂げている人も少なくありません。
芹奈さんはADHDが原因で双極性障害を患っているのか、その他のことが原因なのか詳細は不明ながら、ADHDは自分で症状をしっかり理解し自覚することに加えて、周囲の理解も重要とされており、芹奈さんがADHDと双極性障害の公表を決意したのも、2つの障害の早期改善を目指してのものとみられます。
ADHDはカウンセリングや薬物治療によって治る障害ではなく、一生症状と付き合っていく必要があり、一方の双極性障害も再発する可能性が高く、完治が難しいとされていますが、今回の病名公表を受けてファン以外からも応援の声が上がっており、無理せずにマイペースに復帰を目指し、今後またいつか素晴らしい歌声を聞かせてほしいですね。