芸トピ

キョードー大阪が痴漢巡る問題で炎上。被害者の訴え否定、第三者の証言を記載し犯人の肩持ち批判相次ぐ。

ラランド・サーヤのバンド『礼賛』ライブで痴漢トラブル。被害女性の主張をキョードー大阪が否定、猛反論で物議。

お笑いコンビ『ラランド』のサーヤさん(本名=門倉早彩 29歳)がボーカルのバンド『礼賛(らいさん)』が、16日に大阪・なんばHatchで開催のライブ中に痴漢トラブルがあり、被害を訴えた女性ファン(21)が運営サイドや警察の対応をX(旧ツイッター)で批判、これに対して主催者の『キョードー大阪』が事実と異なると猛反論し、泥沼の争いに発展しています。

礼賛は、ラランド・サーヤさん、『ゲスの極み乙女。』のボーカル&ギター・川谷絵音さん、ベース・休日課長さん等で2021年結成の5人組バンドで、これまでに複数のシングルやアルバムをリリースしているほか、2月末から3月末にかけて全国13ヶ所を巡るワンマンツアーを開催しています。

礼賛と令和ロマン・高比良くるまさんのコラボ曲『GOLDEN BUDDY feat.くるま』ミュージックビデオ

このツアー中盤のなんばHatch公演でトラブルが発生し、このライブを観に行った女性がその場で痴漢被害を訴え、礼賛側のスタッフは真摯な対応をしてくれた一方で、運営サイドのスタッフの対応が酷かったとして、事の経緯を17日に投稿しました。

痴漢被害の内容や事の経緯については、「ライブ開始して1曲目から胸に手が当たることが数回あり、3曲目くらいから肘で胸をぐいぐいされることが何度もあり、確信に変わってメモ帳に『痴漢です』と書いて旦那に見せて、スタッフさんに見せたら礼賛スタッフが急いで外に出させてくれました」としています。

その後、女性の元にやって来た運営サイドのスタッフは、犯人に対する対応を女性に聞きつつも「警察は呼んでも意味が無いから…」と、大事にしてほしくない雰囲気を漂わせていたそうですが、犯人を会場の外に出してもらって直接話し合い、そして警察への通報と被害届を提出したい旨をスタッフに伝えたといいます。

しかし、スタッフと犯人から止められたといい、犯人には「胸を触られたと思ったなら、その場ですぐに声を出せ」「俺はライブを観たいから会場に戻せ」などと言われ、運営スタッフからは「警察を呼んでも意味がない」「犯人はライブを観たがっているから戻してあげて欲しい」「ライブ中に胸を触ってしまうのはよくあること」などと、犯人の肩を持つようなことを言われ続けたそうです。

そして、犯人が急にブチギレ激怒して大声をあげたことに女性は恐怖感を抱き、隔離してもらったそうで、「その際に礼賛スタッフの方(女性)が『なんであんな発言が出てくるか分からない、本当にありえない』という言葉を発するほど、犯人と制作スタッフの発言行動はありえませんでした。」としています。

その後、警察が到着したそうですが、「警察の方には『犯人に処罰は与えません』という念書?を書かされました。もうその時には意味が分からなかった」などと綴り、運営スタッフや警察の対応に対して怒りをあらわにしていました。

この投稿がネット上で拡散されて大騒動に発展、ラランド・サーヤさんと礼賛側が痴漢トラブルに対して謝罪コメントを発表しました。

これに続いて主催のキョードー大阪が19日に公式サイトを更新し、【3月16日(日)礼賛公演中の事実確認と対応についてご報告】と題して声明を発表しました。

この声明では被害女性の主張には事実と異なる点が多々あり、運営サイドは女性に誠実な対応をしたとしたうえで、「終演後、第三者の目撃者(お客様)に任意でご協力頂き、警察立ち合いのもとで痴漢行為と疑われる事象は認められないという証言が提示されました。」と説明し、そして具体的にどこが事実と異なるのかを、女性が投稿した文書を引用しながら反論をしています。

キョードー大阪は、被害女性が文章に書き込んだ運営スタッフや犯人の発言は無かったと完全否定していて、警察への通報を止められたと書いているものの、「警察への連絡を抑止した事実は一切なし。『当人同士での話し合いで解決不可能な場合、ご自身の言葉で110番通報して下さい』と、キョードー大阪スタッフが助言した」「ご自身で警察を呼ぶのがいいと進言した」などと補足説明し、この対応はライブエンタテインメント約款で定められているもので、客同士のトラブルは当事者間での解決が原則とされ、運営はあくまでもサポートする立場で、特別な理由がない限り一方に加担することはないとしています。

また、運営スタッフや犯人の言動に対して、礼賛スタッフが「なんであんな発言が出てくるか分からない、本当にありえない」と言っていた事実も無いとしています。

そして、「終演後、第三者の目撃者(お客様)に任意でご協力いただき、警察立ち会いのもとで“痴漢行為と疑われる事象は認められない”という証言が提示された」とし、痴漢行為は確認できていないと報告したうえで、痴漢は犯罪で許されるものではなく、もし痴漢などを確認した場合には厳正に対処するとしています。

この声明に対して被害女性はブチギレ激怒しXで反論をしており、「あの日周りの人間に確認したけど『目撃者がいなかった』って伝えてきたのは貴方達ですよね?」「ずっと言ってなかったけど、現場で事件が起きてからの録音撮ってるのでそちらと対応スタッフ晒していいですか?」「暗闇の中腕組んでるフリして胸をさわって来るやつに誰が気付くんだよ」「こちらになんの事実確認もせずに第三者の意見を鵜呑みしてありえない。まともに会話なんてしてくれなかっただろ、当事者には事実確認せず、目撃者(仮)には事実確認して保身に回る。怖すぎる。」などと投稿し、事前に許可なく無断で投稿文書を使われたことに対しても怒りをあらわにしています。

また、被害女性は現在妊娠中で夫と一緒にライブを観に行ったそうで、スタッフとの会話も録音していたことから証拠はあるといい、今回の件を巡ってキョードー大阪を相手取り法的措置を講じる意向も示すなど、泥沼の争いに発展しています。

このトラブルに対してネット上では、

などの声が上がっており、キョードー大阪の対応に批判が殺到し炎上しています。

被害女性の報告によると犯人は彼女連れだったそうで、キョードー大阪が言う目撃者の“第三者”というのは犯人の彼女の可能性もありますし、もし当事者たちとは全く無関係の観客だったとしても、暗転した会場で痴漢行為を受けていたのか否かが分かるとも思えません。

そして、女性が具体的にいつどのような事をされたのかを説明しているにも関わらず、「第三者から痴漢行為と疑われる事象は認められないという証言が提示された」とわざわざ記載し、あたかも女性の訴えがウソのような印象を与える書き方にも疑問を抱きます。

キョードー大阪は痴漢や迷惑行為は絶対に許さないとしていますが、明らかに犯人側の肩を持っていると感じられる声明となっているので、この言葉にも全く説得力がないですね。

また、最後に投稿者への誹謗中傷は決して行わないようにと呼びかけているものの、キョードー大阪が出した被害女性への配慮に欠いた反論声明により、被害女性には多くの誹謗中傷が寄せられる事態となっています。

この女性は現在妊娠中であることに加えて、2月には病院でうつ病と診断されて薬を処方されたことも明かしており、今回の騒動でメンタルがさらに不安定になっている様子から、この件に対してキョードー大阪は慎重に対応を進めていってほしいと思います。

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