アイドル、声優、コスプレイヤーなど、マルチに活動している羽生ゆかさん(はにゅう・ゆか 32歳)がボーカルのバンド『LYL(リル)』が、ライブイベントで共演のバンドが事前告知なく“放火”行為をしたとして、ライブへの出演取りやめなどを発表し波紋を広げています。
羽生ゆかさんのバンドプロジェクトとして今年結成のLYLは、25日に東京・三軒茶屋のライブハウス・HEAVEN’S DOOR(ヘブンスドア)で開催のイベント『Smash your Brain!!』に出演し、LYLの他にはベテラン・パンクバンドの『ゲンドウミサイル』や、『アンチフェミニズム』、『十四代目トイレの花子さん』、『MAS』というバンドが出演していました。
<↓の画像は、羽生ゆかさん(中央)のバンド『LYL』の写真>
このライブ終了後にLYLがX(旧ツイッター)に文書を投稿し、「ライブで予告や警告なく、フロアに油を撒いて火をつけた演者さんがいらっしゃいました。」「予告が無かったため、ドラム機材総額150万円相当がセミハードケースにてフロアに置かれたままで、大変危険な状況になっており、仕切るための防火のカバーなども用意がない状態で、引火のおそれも多大にある状況でした。そのため、HEAVEN’S DOOR様に関して、今後バンドとして機材を持ち込み演奏を行うことを見合わせる運びとなりました。8/31(土)のイベントにつきましては、急遽【羽生ゆかソロ】にて出演させていただきます」
と発表しました。
この決定についてLYLは、「演奏者にとって、楽器は単なるモノではなく、一緒に歩み汗と涙を共有し、共に育ってきた親友以上の存在であり、お金だけで量れる価値や、新しいものを買えばいいという問題ではなく、配慮や価値観に関してどうしても難しいという判断となりました。」
と説明しています。
羽生ゆかさんも自身のXを更新し、「今回の件を誰も今まで問題視しなかったことはもちろんよくないことですが、謝罪もいただいていて、ヘブンズドアの自由さがあるからこそ救われている演者さんやファンもいるので、苦渋の決断で今回の発表に至りました。自分もファンを守る義務があると思いますので、出演の際は今後危険行為のないようじゅうぶんにお願いするつもりで、もしそれが叶わないようであれば出ないということになるかと思います」
などと綴っています。
そして、このトラブルに対してネット上では、
- 出演取り止めても間違いではない事案。下手したらファンが焼死した可能性もある。
- 好きなバンドやグループが知らずにこの箱でやってたらと思うと恐ろしくなる。取り敢えず箱の責任者とバンドは逮捕して欲しい。
- 客ではなく演者がやったのかい。事前の打ち合わせで決まってた演出ではなく、その人の独断で勝手にやったってこと? 普通に放火犯として逮捕していいんじゃない
- 昔はステージにガソリン撒いたり、チェーンソー振り回したり、バンドの無茶振りに潰れるライブハウスまであったわ。
客も命がけで見に行っとった。若さとは言え、ただのアホやと思う。 - その昔、目黒の鹿鳴館ってライブハウスでX JAPANがステージで火吹いて、爆風スランプは花火やって、両バンドとも出禁喰らったの思い出した。
あの頃でも消防法でアウトなのに、今はライブハウスが容認しちゃうのか? いずれにしても未だに火付けバンドって居るんだなぁ…
などの声が上がっています。
ライブ会場に火を放ったのは、『ANTI FEMINISM(アンチフェミニズム)』というバンドとみられており、同バンドでボーカルを務めているKENZIさん(本名=石井賢治)は自身のXで、過去のライブで会場に火を放った際の写真を公開しています。
<↓の画像は、KENZIさん(右から2番目)とアンチフェミニズムのメンバー写真>
6日にはHEAVEN’S DOORでワンマンライブを行い、「全員参加!アンチ扇子で火を仰ごう。宣言!酸欠間違いなしライブ!!」と綴っており、会場に火を放つのは恒例のパフォーマンスのようです。
<↓の画像が、KENZIさんのX投稿>
ちなみに、KENZIさんはヴィジュアル系バンドの先駆けとして挙げられる『かまいたち』でドラムを担当していたほか、インディーズレーベル『アナーキストレコード』の代表を務めるなどし、ライブでは火を放ったり、刃物で体に傷をつけたり、蛍光灯を割って暴れるといった過激なパフォーマンスをかねてから行っているようです。
HEAVEN’S DOORでも何度もこうしたパフォーマンスを行っていることから、ライブハウス側の許可を得ていることは間違いないとみられ、こうした行為は消防法にも抵触する可能性がありますし、一歩間違えば大惨事に繋がる恐れがあることから、警察に通報した方がいいとの声が多く上がっています。
この問題を巡ってネット上では大きな波紋を広げているものの、現時点でHEAVEN’S DOORやアンチフェミニズムは現時点でコメントを出していないのですが、ライブ演出を巡って「放火事件だ」との指摘も相次ぐ中で、今後どういった対応をするのか、引き続き動向を見守っていきたいです。