プロボクサーで日本ライトフライ級ユース王者の坂間叶夢選手(さかま・かなむ)が3月17日に、20歳という若さで急死し、多くのボクシングファンから死を悼む声が上がる中で、通夜が営まれた23日に『JBスポーツボクシングジム』の代表兼トレーナーの山田武士さん(51)が自身のX(旧ツイッター)で、叶夢選手の遺体も写った写真を公開したことで物議を醸しています。
<↓の画像は、山田武士トレーナーの写真>
坂間叶夢選手は18日に東京・後楽園ホールで初の防衛戦を控えていましたが、足首の負傷によって減量が進まず、16日に体調不良を理由に試合中止が決定、その翌日に急死しました。
こうした経緯から坂間叶夢選手の死因を巡っては、ハードな減量が死に繋がったのではないかとの憶測や、試合中止が決定した翌日に亡くなっていることから自殺を疑う声も上がるなどしています。
そうした中で23日に通夜が営まれ、参列した山田武士トレーナーは同日にXで、「叶夢、本当に旅立ちました。文字通り、骨を拾うことが出来て、師匠としては役目を少しは果たせたかなと。セコンドとして、最後の仕事は叶夢にコーラを飲ませることでした。号泣してインターバルの時間よりも長くなったかもしれませんが、トレーナーと選手としての最後のやり取り出来て幸せでした。」
と綴り、坂間叶夢選手の遺体を収めた棺を囲んで撮影した写真を公開しました。
写真には坂間叶夢選手の遺体が写り込んでいただけでなく、遺体を前に笑顔を見せている参列者もいたことで大きな波紋を広げ、山田武士トレーナーのXなどには多くの批判が寄せられ、炎上騒動に発展していました。
<↓の画像が、坂間叶夢選手の通夜で撮影の写真>
当サイトでボカシ加工をしています。
これを受けて山田武士トレーナーは25日に投稿を削除し、「坂間家と話した上での投稿でした。ですが、いろんなところに御迷惑を御掛けしたことはお詫びします。叶夢の父親である一平が動き出しましたので、彼の主張の邪魔になっては本末転倒になりますので、投稿は削除しました。」
と報告しました。
<↓の画像が、山田武士トレーナーのX投稿写真>
また、『JBスポーツボクシングジム』の会長であり、ボクシング漫画の金字塔『はじめの一歩』の作者・森川ジョージさん(本名=森川常次 58歳)もXを更新し、山田武士トレーナーの投稿について、「不快な思いをした方もいると思います。通夜、告別式は普段着で来てほしいと言われました。遺体がそばにあるうちはあくまで息子は戦っている、そして退場する姿を試合を観るノリで見守ってほしいと。最後まで顔はガードしてましたよ、と息子を褒めていました。家族は笑顔で過ごしていました。投稿はそうしてくれと、家族の意思を尊重したものです。」
などと弁明しています。
<↓の画像は、森川ジョージさんの写真>
<↓の画像が、森川ジョージさんのX投稿写真>
その後も批判コメントが寄せられると森川ジョージさんは、「自分の倫理観とは異なる行為でしたが、全て遺族の意思を尊重してしたことです。アナタを不愉快にさせた以外に何か犯罪や重大な規約違反をしましたか?」
などと反論しています。
<↓の画像が、違反に対する森川ジョージさんの反論投稿写真>
坂間叶夢選手が所属していた『ワールドスポーツボクシングジム』は、「一部の投稿について不適切であるという問い合わせが多く寄せられたため、この場を借りてご説明させてください。当該投稿をされた方は、弊ジムとは全く無関係の人物であり、別ジムに所属されている方であることをご説明させていただきます。」
としています。
そして、この騒動に対してネット上では、
- 何でもかんでもSNSに投稿するな。ってだけの話
- 身内で共有すれば良い写真であって、不特定多数の人が見られるSNSで公開するようなものではない
たまたま見てしまった人には刺激が強すぎる せめて鍵アカにするとか配慮しないと - 故人を最期だからと、ひっそり写すして胸に閉まっとくのはまだわかるけど、SNSに上げる理由ってなんなん? 承認欲求みたいなもんか?
フォロワーが共有したいのは亡くなったかたの遺体ではなく、在りし日の思い出だと思うのですが - 亡くなった方を撮るのは理解出来ないな。俺は犬ですら無理だよ。やっぱり元気な姿を覚えておきたいから亡くなった姿なんて撮りたくない。
- そっとしてほしいなら、遺族の方は写真をアップされたことを喜んでましたとか書かなきゃいいのに。
家族がどう思ってようとSNSに遺体の写真をあげるのが異常なだけで、不適切な写真をあげてしまい申し訳ありませんでしたと謝るだけでいいだろ。
不適切な写真を公開した上に家族もバカですよーって晒されてて可哀想。 - 考え方は人それぞれだからご遺体と写真を撮って遺してもいいと思う、だけどそれをネットにあげるのは配慮が足りないな
まぁでも削除したんだし、そんなに騒ぎ立てるほどの事じゃない。
などの声が上がっています。
坂間叶夢選手の父親で、試合でセコンドにもついていた一平さんが写真の投稿を許可し、山田武士トレーナーはXで公開に至ったとのことですが、いずれにせよセンシティブな写真であることから、いくら遺族の意思を尊重したものだったとしても、注意書きなども一切せずに公開したのは配慮に欠けていたと思います。
過去にも芸能人等がSNSで遺体の写真を公開し炎上騒動に発展しており、タレントのガダルカナル・タカさんの妻で、フリーアナウンサー・タレントの橋本志穂さんは2016年にフェイスブックで、亡くなったばかりの母親との2ショット写真などを公開し物議を醸しました。
その投稿に対して「母親が危篤状態にもかかわらず、こんなに写真を撮れる余裕があるなんてさすが芸能人は違いますね」とのコメントが寄せられ、橋本志穂さんはブログでブチギレ激怒し、「テメーに見せるためじゃねーんだよ!来れない家族に報告するためや、生き別れになって連絡の取れないきょうだい、父の教え子たちにも手っ取り早く、お見舞いに来てあげてね!と伝えるためなんだよ!と怒りがこみ上げる」と綴り、炎上騒動に発展しました。
同年には女優・藤原紀香さんがブログで愛犬の亡骸を公開し、2020年には“サッチー”こと野村沙知代さんの息子で、元プロ野球選手の団野村さんがXで野村さんの遺体を公開し炎上しました。
2022年には、『ザ・ドリフターズ』の仲本工事さんが亡くなった後に週刊誌『女性自身』などが、仲本さんの葬儀で内縁の妻・三代純歌さんと友人男性等が遺体を撮影していたことで、トラブルに発展していたことを報じています。
遺体の写真撮影に関しては、遺族側から許可を受けているのであればとの声もある一方で、SNSで不特定多数の人に公開するのは非常識、故人を冒涜するような行為だと感じる人が多いことから、公開は控えた方がいいと思います。