元WBC世界バンタム級・フェザー級の2階級制覇王者の長谷川穂積(32)さんが、昨日9日に自身のブログで、プロボクサーであるが故の悩み、怒りをぶつけています。
プロボクサーの拳は法律で”凶器”とみなされ、一般の人に暴力を振るった場合、プロライセンスの剥奪や逮捕されることをみなさんはご存じでしょうか?
長谷川さんは、「後輩がいきなり多数のヤンキーに絡まれて、プロだから手を出さずに我慢してボコボコにされたらしい」と明かし、「プロボクサーは凶器だから手を出したらダメて法律はなんのため? 打ち所が悪くて事故になるようなことがあっても、プロボクサーだから手を出すなてこと?」と正当防衛も許されない法律に対しブログでブチギレています。
さらに、「柔道や空手はプロがないからよくて、ボクサーはプロの肩書きがあるから出すなて? 1対10でも凶器だからだめてことか? じゃプロボクサー同士なら町でケンカしてもいいてことか? そんな法律おかしいわ」とも語っています。
また、「町で人を殴るためにプロになるためじゃないけど、プロになっても自分や仲間や大切な人を守るときも生きてたらあると思う」と正当防衛として手を出さざるを得ない状況もあるといい、「ムカつくからただ殴ると、守るために殴るとは違う。ただプロだから殴ってはだめという法律は納得いかない」と強い口調で訴えていました。
これにネットでは、
「正当防衛が曖昧すぎて何とも言えんわ」
「この後輩かっこよすぎでしょ」
「ボクサーに絡んでくるDQN多そうだもんな」
「これは酷すぎ、相手は複数だし正当防衛も認められるでしょ」
「ボクサーだけダメってのは確かにおかしいよね」
などのコメントがありました。
これについて少し調べてみましたが、確かにプロボクサーの拳は凶器とみなされているので、通常の1対1での武器を使わない拳同士の喧嘩では正当性が認められないようです。
しかし相手がナイフ等を持っていた場合は、武器対等の原則という基準が用いられ、お互いの武器の対等が認められればプロボクサーの拳も相当だと認められるとのことです。
今回の場合は、多数のヤンキーに囲まれていると書かれているだけで、武器の使用は書かれていないので分かりませんが、相手が拳だとすると武器対等とはいえませんが、プラスアルファの事情があった場合にのみ、正当防衛として「相当」であると判断されるようなので、相手が複数人だとすると正当性を認められるかもしれませんね。