スペイン・バスケットボール2部リーグ『LEBオロ』のクラブチーム『TAU(タウ)カステリョ』と7月に、3年契約を結んだことが明らかになった木下勲選手(きのした・いさお 24歳)が、21歳女性に同意を得ず性的関係を強要した疑いで、地元警察に逮捕されていたことが明らかになりました。
現地メディアの報道によれば、木下勲選手は女性からの告発を受けて地元警察に逮捕されたそうなのですが、保釈金を支払い、毎月1日と15日に裁判所に出廷することを裁判官に誓ったことによって、すでに保釈されているといいます。
『TAUカステリョ』は今回の不祥事に対する処分については、文書で発表するとしています。
こうした事件で逮捕されていたことが発覚した木下勲選手は、関西学院高等部時代から活躍し、3年生のときには『ナショナル・バスケットボール・リーグ(NBL)』のトライアウトを受け、和歌山を拠点とする社会人クラブチーム『和歌山トライアンズ』から勧誘を受けました。
そして、関西学院大学法学部に進学後の2013年4月に『和歌山トライアンズ』と契約し、日本男子バスケトップリーグ史上初となる現役大学生選手となり、同11月に公式戦初出場を果たしました。
<↓の画像は、2013年に『和歌山トライアンズ』へ入団した当時の木下勲選手の写真>
しかし、シーズン終了後にはチームの経営難によって契約が打ち切られ、木下勲選手は大学を休学して2014年に渡米し、複数の現地チームのトライアウトを受けて、北米の独立リーグ『アメリカン・バスケットボール・アソシエーション(ABA)』に属する『バーミンガム・ブリッツ』と契約しました。
その後2015年にはスペインへ渡り、5部リーグのチーム『ELベンドレイ』、2016年には4部リーグの『CBサンセリュウム』でプレーし、昨年には日本の3部リーグ『B3.LEAGUE』に属する『東京サンレーヴス』へ移籍しましたが、わずか2ヶ月で退団し、その後再びスペインに戻り、5部リーグの『CBベニカルロ』に加入しました。
今年7月には2部リーグの『TAUカステリョ』と3年契約を結び、8月27日から練習を始め、10月5日からシーズンが開幕していたのですが、21歳女性に対する性的関係の強要疑惑で逮捕されていたことが今回発覚しました。
<↓の画像は、今シーズンからスペイン2部リーグでプレーしていた木下勲選手の写真>
そんな木下勲選手に対してネット上では、
- またバスケか!
- 帰国禁止にしとけ
- スペイン2部で3年長期契約はもったいねえ
- バスケマンは代表遠征で買春したり強姦したり忙しいんだな
- バスケは何してんだよ。バスケ好きだが最近呆れることが多い
- すぐ釈放されたみたいだから交際トラブルかな そうだといいな
- バスケ、超イメージ良くないね。プロ化でバスケを盛り上げようとしている矢先なのに不祥事が続くね。
ジャカルタのは金払ってたからそれ以上の事件性はなくあくまでも倫理的問題なんだろうけど、これだと強姦的な感じもあって後々起訴されて服役とかもあるのかな? - アジア大会の時も歓楽街行ってたとかで問題になってたのも男子バスケの選手4人だったな。
男子のバスケ選手はそういうのが多いのかというイメージがつきかねないな。
などのコメントが寄せられています。
木下勲選手はこれまで日本代表に招集されたことはありませんが、スペインはバスケの世界ランキング『FIBAランキング』で、アメリカに次いで2位(日本は47位)のバスケ強豪国として知られており、木下選手はこれまでは4部以下のチームでプレーしていたものの、7月には2部の『TAUカステリョ』と長期契約を結び、これからの活躍に期待されていた選手でした。
7月に東京都内で契約締結発表会見を行った際には、「スペイン2部リーグということで、レベルはヨーロッパの中でも高いです。今まで下部リーグでやってきて、(今季は)やってみないと分からないことが多いので本当に“挑戦”です。開幕スタメンを狙えるように、そしてシーズンを通して安定したプレーができるように頑張りたいです」
と意気込みを語っていました。
また、この会見に同席していた『TAUカステリョ』のルイス・ガルシア社長は木下勲選手について、「勲は本当に興味のある選手で、迎え入れることを光栄に思っています。彼の(スペインでの)3シーズンを通しての成長ぶりを見て、このチームでやれば確実に成長して、確実にこのチームの助けになると思っています」
と、大きな期待を寄せていることを明かしていました。
<↓の画像は、『TAUカステリョ』との契約締結発表会見時の写真>
(左から『TAUカステリョ』のルイス・ガルシア社長、木下勲選手、アントニオ・リポイ副社長、スカウトエージェントのホセ・オルツさん)
しかし、リーグ開幕から2ヶ月足らずで性的関係を強要した疑いで逮捕され、現時点ではまだ事件の詳細は明らかになっていないところもあるのですが、もし本当に強姦まがいの行為をしていたのだとすると、契約を打ち切られたり、スペインリーグでの活動が困難になる可能性はあるのではないかと思います。
日本のバスケ選手では今年8月に、インドネシア・ジャカルタで開催のアジア大会中に代表のウェアを着用して繁華街をうろつき、現地女性にお金を渡して性的関係を持っていたことが発覚し、この問題によって「1年間の公式試合出場権の剥奪(はくだつ)」という重い処分を受けています。
また、8月末には日本のバスケトップリーグ『B.LEAGUE』に属するチーム『京都ハンナリーズ』で活躍していた坂東拓選手が、知人女性の財布から現金5000円を盗んだとして、窃盗容疑で現行犯逮捕されるという事件があり、これによって坂東選手は9月4日付でチームから契約解除されています。
このように日本バスケ界では今年、不祥事が立て続けに発生していることから、木下勲選手の事件報道を受けて「またバスケかよ…」といった声が上がっており、イメージが悪化の一途を辿っているのですが、今後もこうした不祥事は続くのでしょうかね…。