やるべしたら竜がクモ膜下出血事件、加害者の江口響が引退宣言で波紋。傷害罪に問われる可能性。運営批判も噴出

総合格闘家・YouTuberの朝倉未来選手が手掛ける格闘技イベント『Breaking Down』の前日会見で、江口響さん（えぐち・きょう 26歳）が対戦予定だったやるべしたら竜さん（本名＝佐藤竜 27歳）に手を出し、それが原因で「クモ膜下出血」の重傷を負わせた問題で、江口さんが格闘技引退を示唆したことで物議を醸しています。

やるべしたら竜さんと江口響さんは、14日にさいたまスーパーアリーナで開催のブレイキングダウン18で対戦予定で、13日に行われた前日公開計量の場で対面した際、竜さんが江口さんの体を軽く押した直後に、江口さんが右手で竜さんのアゴ付近に平手打ちを入れ、竜さんは卒倒して床に頭を強く打ちつけ、このトラブルによって試合は中止となりました。

＜↓の画像は、対戦予定だった江口響さんとやるべしたら竜さん＞

その後、病院でCT検査を受けるも脳に異常はみられなかったそうですが、やるべしたら竜さんは15日になってX（旧ツイッター）で「クモ膜下出血で脳内に出血が発見されて、状態は良くない」と、脳に重傷を負っていることを明かしました。

一方で江口響さんはXで「平手だったから失神ですんだけど、拳だったら殺人になってたから自分を褒めてる」などと、自身の行為を反省したり謝罪することなく、挑発的な言動を取り続けていたことから大炎上騒動に発展していました。

• ブレイキングダウン前日会見で傷害事件か。やるべしたら竜に江口響が平手打ちで卒倒、クモ膜下出血と診断され騒動に

そして、江口響さんは16日にXで「竜くんとは話した。それを外野に説明する必要はない。当事者同士と運営と話す」と報告後、17日に謝罪コメントを出し、格闘技引退を表明しました。

江口響さんは投稿で、「今回竜くんがこのような大事になるとは思わず、竜くんを煽ってまた試合を実現させようとしてた自分がいました。ただ、くも膜下出血が判明してから、自分は間違ったことをしてしまったと思いました。素直に謝罪できず竜くんや家族、関係者をさらに傷つけてしまい大変申し訳なく思っています。すみませんでした。」と謝罪しました。

続けて、「竜くんとも話し合って今後の責任は取ろうと思ってます。格闘技も勿論辞めますし、ブレイキングダウンも出ないです。」と綴っています。

一方、やるべしたら竜さんはXに動画を投稿し、今回のトラブルについて言及しており、自身にも非があるとして江口響さんをこれ以上責め立てるつもりはないとしています。

また、江口響さんと電話で直接話をしたところ、別人かと思うほど深く反省している様子で、本人は「もう格闘技を辞めないといけない」と話していたことも明かしたうえで、「僕はそうは思っていなくて、『自分で振りまいた種ぐらい、自分で拾えよ』って思う」などと語り、このままブレイキングダウンで決着をつけることなく、引退することは望んでいないとの考えを明かしています。

• やるべしたら竜さんのコメント動画（X）

これに対してネット上では、

• 散々イキってたくせに
• 引退云々とかじゃなくて傷害事件だぜ
• とりあえず警察行こっか？
• 被害届を出すべきだよな
• 上の人間も責任取らないとな
• 賠償する必要があるのに無職になるのか　払う気無いだろ
• 被害者に慰謝料プラスα払って引退する必要はないって言わせるまでがセット　無理矢理美談に仕立てるまで見え見えだわ
• 溝口ってやつが全ての責任はおれにあるってタイトルで作文発表した　責任取ってコイツは辞任しないんだけどね　監督不行届なのに　今回が初めての暴力沙汰じゃないし対策せず容認してた罪は重い

などの声が上がっています。

今回の問題で、ブレイキングダウンのCOO（最高執行責任者）を務める実業家・溝口勇児さんはXで声明を発表し、「今回の問題は、運営の問題。朝倉未来でもなく、運営の責任はすべておれにある。それがおれが朝倉未来CEOや経営メンバーと交わした約束。だからこれはおれの問題だし、これからやれることは必ずおれがやる。」「安全対策と今後について、チームや専門家と現場レベルで詰めてる。竜の件も含めて、脳神経外科の専門医とも連携してる。素人判断で進めているわけじゃない。この先についても、たとえ竜本人が『試合に出たい』と言ったとしても、専門家と連携して止めるべき時は必ず止める。」「運営の責任はすべておれにある。損害も、賠償も、責任も、おれの首が必要な時が来たら必ず差し出す。」などと綴り、現時点では今後の具体的な対応、再発防止対策などは示していません。

また、ブレイキングダウン19は来年3月に名古屋で開催予定で、1月に出場選手のオーディションを予定しているのですが、現時点で予定通り大会を開催するのかも不明となっています。

江口響さんがした行為は傷害罪や過失傷害罪に問われる可能性もあるもので、それぞれ非親告罪であるため、もしもやるべしたら竜さんが警察に被害届を提出しなかったとしても、警察が捜査に動き出す可能性もあります。

ただ、当事者間で示談が成立し、やるべしたら竜さんの処罰感情もない場合には、不起訴となる可能性が高いとみられます。

やるべしたら竜さんはXで「決して対戦相手を責めたりしてません」と投稿しており、自ら警察沙汰にはしない意向を明かしています。

ネット上では今回の件を巡って運営批判も噴出していますが、これまでブレイキングダウンは場外乱闘も話題作りに利用しており、それが原因でこのようなトラブルが起きただけに批判が噴出するのも当然です。

今後対応を誤れば、大会の配信を担当しているABEMAやスポンサーが撤退する可能性も十分あるとみられますが、運営サイドは今後どういった対応を取るのか見ものです。