中居正広さんと元フジテレビ社員・X子さんのトラブルを巡り、フジテレビの対応も問題視され深刻なスポンサー離れが起き、問題の原因究明に向けて設置した第三者委員会による調査結果の内容が、今月中に公表される予定となっています。
週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』などによると、フジテレビの社員たちはどのような話が出てくるのか戦々恐々としているそうで、社内では「中居問題とは別の飲み会でのやらかしが表沙汰になる可能性がある」との話が飛び交っているそうです。
デイリー新潮の取材によると、外部の弁護士で構成された第三者委員会による調査は予定通り終了し、公表日程の最終調整をしている段階といい、フジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングスは27日に定例取締役会を行う予定で、26日までに調査結果を報告する可能性が高いとみられているそうです。
フジテレビのベテラン社員は取材に、「有力視されている日程は、まず第三者委がフジに報告書を提出し、記者会見で公表。それを受けてフジメディアホールディングスの取締役会が開かれ、フジテレビ側も会見を行うという手順です。つまり2度記者会見が行われるということ。フジテレビ側の会見は前回同様、フルオープン、質問制限なしの長丁場になる想定で準備が進められています」
と明かしています。
この第三者委員会による調査結果でフジテレビが何よりも警戒しているのが、まだ明るみに出ていない“不適切な飲み会”とし、「第三者委は全社員にアンケートを行い、この2カ月間、他にも不適切な飲み会でのパワハラ・セクハラ事案がなかったか徹底調査してきました。」「彼らはアンケートで報告されたあまたの案件の中から、いくつかのヤバい案件について関係した社員を次々と呼び出して調査してきました」
と語っています。
中でも一番やばい案件と言われているのが、東京・恵比寿で行われていた飲み会だそうで、「あるプロデューサーが自分の後輩数人を引き連れて、恵比寿で夜な夜などんちゃん騒ぎを繰り広げていたようなのです。グラビアタレント、女性インフルエンサー、素人の女子大学生などが参加し、大学サークルのようなノリのいかがわしい飲み会だったと言われています」
と明かしています。
このような不適切な飲み会が第三者委員会の調査で明らかになった場合、フジテレビはさらに信頼を失って大きなダメージを受けることは避けられず、「今年の10月改編までにスポンサーが戻らなくなる事態も起きかねない。会社は潤沢な内部留保があるから大丈夫と言い続けていますが、社員は不安でいっぱいです。いくら金や時間をかけて番組を作っても、CMが入らず収益が得られないならば、何のために汗をかいているんだという気持ちになります。みんなモチベーションの維持に苦しんでいます」
と、フジテレビ社員が内情を明かしています。
これに対してネット上では、
- 第三者委員会の報告書が、そのまま開示されるかどうか…
- 第三者委員会もあてにならないから、たいしたものが出てこないと思うよ。スマホの履歴を削除して、証拠隠滅してるだろうし、、
- 逆にそこまで明かさなくても…と思われるぐらいやらないともうやり直しは不可能かと
- フジTVの社員は一刻も早く転職した方がいいよ。特に能力のある人ほど早く。泥舟にいつまでも乗ってる場合じゃない。経営傾いてからじゃ貰えるものも貰えなくなるかも。
- ダイハツや旧ビッグモーターと同様に茶番で終わるのは見え見え 従業員は悪くありません 風土が悪い 改善しますで終わるでしょう。
などの声が上がっています。
一連の騒動の発端となったのは、昨年12月に『女性セブン』と『週刊文春』が報じた中居正広さんの女性トラブルでした。
2023年6月に中居正広さんが自宅にX子さんを呼び、2人っきりで食事後にトラブルが起きたとされ、X子さんは知人に「意に沿わない性的行為を受けた」などと訴え、警察に被害を相談することも検討したものの、自身の名前が出ることを恐れて最終的にはお互いに弁護士を立てて協議し、中居さん側が示談金を支払って問題を解決したとのことでした。
また、このトラブルの背景を巡り当時フジテレビの編成幹部だったA氏の名前も取り沙汰され、週刊文春などの取材に応じたX子さんは、「最初の会食は、Aさんから誘われて行ったし、その後もそうです。（事件当日は）Aさんはその場にいなかったですけど、何が起きるのか、わかっていたでしょう。フジは否定していますが、（トラブルに発展した当日は）Aさんがセッティングしている会の“延長”だったことは間違いありません」「なぜ今までフジは、Aさんのやっていることを止めてこなかったのか。見て見ぬ振りをしてきたのか。私と同じような被害に遭っている子がいます。」
などと語っていました。
＜↓の画像は、フジテレビの元編成幹部・A氏と中居正広さんの写真＞
X子さんはトラブル発生後すぐに、仕事で繋がりが深かった当時アナウンス室部長で、現在はアナウンス室局次長を務める佐々木恭子アナウンサーに相談し、当時のアナウンス室長・B氏や医師を交えて話し合いを行ったといいます。
その内容は当時の編成制作局長・C氏にも報告されたものの、この問題について中居正広さんやA氏には聞き取りを行っておらず、そしてフジテレビはその後も中居さんを複数の番組に起用するなどしており、これに対してX子さんは強く憤っています。
こうした一連のトラブルが表沙汰になって以降、フジテレビの前社長・港浩一さんが会見を行うも不十分な説明や対応によって状況がさらに悪化し、一連の問題を調査するためにフジテレビは外部の弁護士で構成の第三者委員会を設置し、広範囲に聞き取り調査などを行ったとされています。
中居正広さんとX子さんが第三者委員会の聴取に応じたのか否かは不明ながら、トラブルへの関与が疑われている元編成幹部・A氏は当然ながら聴取に応じ、高級ホテルでの接待を認めたとの情報を『週刊文春』が先月伝えていました。
A氏は、フジテレビのアナウンサーだけでなく他局やフリーのアナウンサー、タレント等を接待要員として扱い、大物タレントらに女性を献上していた疑いがあり、X子さん曰く、他にも同様の被害に遭っている女性は複数いるとのことから、まだ表に出ていないとんでもない話が出てきたとしても全く不思議ではありません。
ただ、A氏も自身に不都合な事を全て話すとは限らないですし、一連の騒動でとばっちりを受けたフジテレビ系の関西テレビ（カンテレ）のように、大した調査結果は出てこない可能性もあります。
カンテレは21日に公式サイトで、「芸能関係者との会食・接待に関する社内調査」を実施したことと、その調査結果を発表し、2月に全社員を対象に記名式のアンケート調査を実施したところ、社員613人中533人から回答があり、「会食等の場で不快な思いをしたなどの回答が複数ありました」「すぐに対応が必要な緊急性のある事案はありませんでした」
などと報告しており、記名式のアンケート調査のみでは実態把握はできない、対芸能関係者だけでなく全ての会食や接待について調査をするべきだとの指摘が相次いでいます。
さすがにフジテレビは深刻なスポンサー離れが起きているだけに、第三者委員会の調査によって明らかになった全ての問題行為を公表し、そしてフジサンケイグループの代表で“フジテレビの天皇”などと呼ばれるフジテレビの相談役取締役・日枝久さんを辞任させるなど、信頼回復に向けて出来る限りの対応をするとみられますが、とりあえず26日までに開催予定とされる会見に注目したいです。