週刊誌に認知症の症状や失踪を報じられたファッション評論家・タレントのピーコさん(本名=杉浦克昭 78歳)が、万引き行為で逮捕されていたことを20日発売の週刊誌『女性セブン』が報じています。
ピーコさんの失踪は11日発売の『週刊女性』が報じ、3月下旬にテレビやエアコンもつけたまま自宅マンションから突然姿を消したことや、警察が捜索していたという情報を近隣住民の証言を基に伝えていました。
その後、16日放送の情報ワイドショー番組『サンデー・ジャポン』(TBS系)は、「ピーコさんは無事です。高齢者施設に入っています」とピーコさんを知る関係者が無事を明かしたと伝え、これに安堵の声が上がりました。
<↓の画像は、サンジャポでピーコさんの無事を伝えたシーン>
しかし、突然失踪した理由は不明なままで、ネット上では様々な憶測が飛び交っていたのですが、女性セブンの取材でピーコさんが3月25日に万引きで逮捕されていたことが判明したそうです。
記事ではピーコさんの知人が、「買い物に訪れていた店で、ピーコさんが万引き(窃盗罪)で逮捕されたんです。お店側は以前からピーコさんの買い物の様子が気になっていたようですが、名前のある方だし何かの間違いだろうと考えていた。ですが万引きを繰り返していることがわかり、警察に通報したようです。本人は『代金はカードで払った』と話していましたが、クレジットカードは使用停止に陥っていて使えなくなっていました。逮捕された店だけではなく、自宅周辺の複数のお店が警察に相談していたようです」
と明かしています。
ピーコさんは窃盗容疑で逮捕後に釈放され、そのまま自宅に戻ることなく高齢者施設に入所したといい、「行政の担当者が、代理人弁護士と話し合って処遇を決めたようです。ひとり暮らしはもう難しい状態で、身寄りもなく頼れる人もいない。そこで施設に入所したようですが、おすぎさんとは違うところにしたそうです。ピーコさんの逮捕はごく親しい人にしか伝えられず、携帯電話も解約してしまったので、知人や友人らも連絡が取れない状態が続いています」
と語っています。
女性セブンの取材に応じた『岡野法律事務所九段下オフィス』の伊倉秀知弁護士によれば、認知症患者が万引きをした場合、善悪の判断能力の有無と、その判断をもとに行動する能力があるかが問われ、両方もしくは片方が欠けていると判断された場合には心神喪失として罰せられないといいます。
また、2つの能力があったとしても、著しく減退していていると判断された場合は刑が軽くなるそうで、認知症患者の万引きは逮捕されても立件されないことが少なくないとのことです。
そして、ピーコさんが突然失踪した理由が、万引きでの逮捕だったとの報道を受けてネット上では、
- こういう晩年聞くと悲しいね
- あんなに華々しい世界にいたのに認知症って怖いわ 悲しいな
- 何と云うか死の報告より悲しい
- 元のピーコなら万引きなんて考えられん 老人の万引きはボケが発端でやるの多いんだろうな
- 独居老人の末路はみんなこんなもんだよなぁ
- 悲しい晩年やね…でも結婚せずに子どもも身寄りも居ないと皆んな最後はこうなるんだよね…
- 認知症になったらおとなしくボケるだけなら良いんだが、問題行動のほうが強く出ちゃうとな
- 出まくってた時期にかなり稼いでそうだったけど、カード止められるぐらい貯金なかったのかね
- クレジットカードの更新を無視というか、認識できなくて使えなくなってるだけじゃねえの。ホントにカネなかったら施設にも入れないだろ
- まあ他人事じゃないわな 子供が面倒見てくれる保証もないし
などの声が上がっています。
女性セブンは1年前に、ピーコさんと双子の弟で映画評論家・タレントのおすぎさん(本名=杉浦孝昭 78歳)に認知症の症状がみられることを伝えていたので、突然の失踪は症状の進行で自宅に帰れなくなったのではないか等と考えていましたが、万引き行為で逮捕されていたというのは驚きでショックが大きいですね…。
それも1度だけでなく何度も万引きを繰り返していたとのことで、ピーコさんは指定難病の「前頭側頭型認知症」を発症しているのかもしれません。
前頭側頭型認知症は、「アルツハイマー型認知症」によくみられる物忘れや徘徊といった症状は少なく、初期段階では日常生活に支障はなく仕事を続けられることも珍しくないため、本人や周囲も認知症と気付かないケースが多いといいます。
しかし、前頭葉と側頭葉の萎縮などによって理性が働かなくなり、思考力や自制力の低下、感情の抑制が効かなくなる、意欲低下などの症状がみられ、これによって万引きや交通違反等の反社会的な行動を繰り返してしまうという特徴があります。
女性セブンが昨年報じた記事によれば、ピーコさんは2021年秋からおすぎさんと同居生活を始めた後に、感情の起伏が激しくなって「今すぐ出て行け!」と言っておすぎさんを自宅から追い出し、おすぎさんが警察に保護されることが何度かあったそうです。
また、部屋にはゴミが溜まるなど、身の回りのことが出来ない状態になっていたとも伝えており、これも前頭側頭型認知症患者にみられるもので、この病気は介護の難しさから受け入れを拒否する施設も多いといいます。
それによってピーコさんは、おすぎさんと別の高齢者施設に入居することになったのかは定かではありませんが、今後また新たなトラブルが報じられることがないことを願うばかりで、これから施設でどうか穏やかな生活を送ってほしいです。