コカイン使用の疑いで逮捕・起訴され、4日に保釈された電気グルーヴ・ピエール瀧被告(本名=瀧正則 たき・まさのり 52歳)が、超厳戒態勢の中で薬物依存の治療を開始したことを週刊誌『フライデー』などが報じています。
ピエール瀧被告の代理人弁護士は保釈後のことについて、薬物依存克服のための治療に向けてカウンセリングを受け、裁判が始まる前までに入院もしくは通院かを決めるなどと話しており、13日付の『スポーツ報知』は、ピエール瀧被告が12日に東京都内の病院で診察を受けていたことを報じていました。
同紙によると、ピエール瀧被告が診察を受けたのは、薬物依存症患者の治療プログラムを備えている大型病院で、薬物依存の克服に向けて治療のカウンセリングを受けたとみられるとしていました。
そして、『フライデー』やニュースサイト『NEWSポストセブン』は、ピエール瀧被告が12日に病院を訪れた際の様子を伝えており、12日16時半ごろにワゴン車で病院に到着したピエール瀧被告は、病院に入ってから2時間半後に再び姿を現し、病院を後にしたとしています。
<↓の画像は、『フライデー』や『NEWSポストセブン』が治療施設で撮影した写真>
ピエール瀧被告が訪れたこの病院は、都心から離れた郊外にある国内でも有数の薬物治療施設といい、著名人や一流企業の関係者等もお忍びで依存治療に訪れているそうで、薬物依存だけでなく、アルコール依存など様々な依存症治療に関して最先端の設備が整っているとのことです。
そんな国内屈指の依存者治療施設に訪れ、カウンセリングを受けたとみられるピエール瀧被告は今後、グループ療法に参加するとみられています。
この病院では、同じ依存症を抱える者たちがグループワーク、ディスカッションを重ねていきながら、薬物から離れていく手法を重視しているそうなのですが、『フライデー』の記事で医療関係者は、「薬物依存の患者には、どうしてもスリップ(薬物再使用)してしまう人が多い。それを防止するためにも、複数の医療施設を利用するのも有効。要するに、クスリを使う暇がなくなるくらい更生プログラムを入れてしまうんです」
と語っています。
一方で『NEWSポストセブン』の記事で医療関係者は、ピエール瀧被告がこの治療施設を選んだことについて、「治療方法の中に患者同士がグループディスカッションなどもあるため、有名人だとその輪になじむのが難しい。普通なら選びにくい施設だが、逆に彼がここの診察を受けたことは“本気度”を感じます」
としています。
ピエール瀧被告は逮捕後の取り調べで、「途中でやめていた時期もあるが、20代のころからコカインや大麻を購入し、使用していた」などと供述しており、電気グルーヴとしての活動を開始してから間もなく薬物に手を出し、これまで活動していたことが明らかになりました。
ピエール瀧被告は使用年数が長く、年齢もすでに50歳以上ということから薬物からの脱却は相当難しいとみられ、警察庁が発表のデータでは、薬物事件の逮捕者のうち再犯者率は年間60%以上で推移しており、年齢と再犯率は比例し、40代が70%前後、50歳以上になると80%前後とされています。
そのため、ピエール瀧被告も薬物からの脱却は相当難しいとみられるのですが、ピエール瀧被告は取り調べに対して、あっさりと薬物の入手先が20年来の友人女性だったことを明かすなど、薬物を断とうとする強い意志が感じられると言われています。
さらに、ピエール瀧被告が訪れた治療施設は、最先端治療を受けられるとして有名なところとのことなので、これからしっかりと治療を受けて、薬物を使用しない生活を続けられるよう頑張ってほしいですね。