テクノグループ『電気グルーヴ』のメンバーで、俳優・タレントとしても活躍していたピエール瀧容疑者(別名=ウルトラの瀧 本名=瀧正則 たき・まさのり 51歳)が12日、麻薬「コカイン」を若干量使用したとして、麻薬取締法違反(使用)容疑で関東信越厚生局麻薬取締部(通称:麻取、マトリ)に逮捕され、大きな波紋を呼んでいます。
<↓の画像は、ピエール瀧容疑者の逮捕報道写真>
麻取によると、ピエール瀧容疑者が薬物を使用しているという情報を得て、これまで裏取り捜査を続けていたといい、12日18時過ぎにピエール瀧容疑者の自宅や車を家宅捜索したとのことです。
そして、12日20時過ぎに東京都世田谷区の自宅から任意同行を求めて尿検査を行ったところ、コカインの使用を示す陽性反応が出たため、12日ごろに東京都内やその周辺でコカインを若干量使用した疑いで同23時過ぎに緊急逮捕し、携帯電話などを押収して通信記録などからコカインの入手経路、これまでの使用状況などを調べていくとしています。
なお、家宅捜索ではコカインなどの違法薬物は押収されなかったものの、薬物摂取に使用したとみられる道具は発見されたといいます。
取り調べに対してピエール瀧容疑者は「コカインを使用したことに間違いはありません」と容疑を認めており、13日午前3時半過ぎに勾留先の警視庁湾岸署へ移送されました。
ピエール瀧容疑者は現在、電気グルーヴの30周年ツアーを開催中で、3月2日の福岡公演を皮切りに、16日の東京公演まで全7公演を行う予定でした。
俳優としては、今年のNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』で重要な役を演じ、3ヶ月先の放送分まで収録済みと言われているほか、4月5日公開の映画『麻雀放浪記2020』(白石和彌監督)、5月17日には『居眠り磐音』(本木克英監督)の公開が控えています。
他にも、ディズニー映画『アナと雪の女王』の日本語吹き替え版で魔法の雪だるま・オラフの声を担当し、11月22日公開予定の続編『アナと雪の女王2』でも続投するとみられていました。
タレントとしては、『人生最高レストラン』(TBS系)、『ゲンバビト』(同)、地元・静岡で放送の深夜番組『ピエール瀧のしょんないTV』(静岡朝日テレビ)、ラジオ番組『たまむすび』(TBSラジオ)などにレギュラー出演しています。
ピエール瀧容疑者は複数の作品に関わっているだけに、現在各所対応に追われているという状況で、CMなどにも出演していることから億単位の賠償金が発生するのではないかと各メディアは報じています。
そして、ピエール瀧容疑者の逮捕報道を受けてネット上では、
- 演技良かったのにな 新井と同じく勿体ない
- 違約金が過去最高になりそう
- 海外じゃドラック普通にやってたんだろな。誰かにチクられたか
- 大麻じゃない所が、ガチでジャンキーなのを良くあらわしてる
- わざわざ麻取りが乗り出したからな、確実にリークだろうな。まだまだ続くぞこれ
- 最近この人邦画で使いまくってたから全部上映禁止になるかな
- クソバカだな めっちゃ迷惑やん これでもうアウトレイジ最終章の地上波放送はないな CSでやってたの録画しといてよかった
しかしいだてん放送中だし迷惑すぎる 新井と同じでちょこまかした仕事もいっぱいしてるしな
などのコメントが寄せられています。
ピエール瀧容疑者が使用したコカインは、南アメリカなどが原産の「コカ」という植物の葉を原料として作られる薬物で、粘膜の麻酔に効力があることから局所麻酔薬としても用いられます。
コカインの摂取方法は鼻からの吸引(スニッフィング)、水に溶かしての注射などがあり、コカインの作用は覚醒剤と似ていて一時的な多幸感、陶酔感などが得られますが依存性が高く、血圧上昇などによって死に至ることもあるといいます。
コカインは覚醒剤よりもマイルドな効き方をするとされ、効果は2時間ほどで短く、覚醒剤依存者は「コカインは物足りない。同じお金を払うなら覚醒剤の方がいい」と言うものの、コカイン愛好者は「マイルドだけど、ちゃんと効く」と言うと元薬物使用者でジャーナリスト・作家の石丸元章さんが語っています。
また、日本での流通量が少ないことから値段も高く、コカインはセレブのドラッグと言われるとのことです。
大阪・東京地検の元特捜部主任検事・前田恒彦さんによると、麻薬取締法での使用・所持の最高刑は懲役7年となっていますが、ピエール瀧容疑者は初犯で、他に所持などの余罪もなければ、懲役1年6ヶ月・執行猶予3年ぐらいの量刑になるのではないかと推測しています。
コカインは、俳優の成宮寛貴さんに使用疑惑が浮上したり、元女優・タレントの高部あいさんが使用・所持したことで逮捕され、大きな注目を集めた薬物ですが、まさかマルチに活躍していたピエール瀧容疑者も使用しているとは思いもせず、逮捕報道には驚くと共に大きなショックを受けましたね。
そして、出演作品があまりにも多く、現在関係各所は混乱状態にあるのですが、『ピエール瀧のしょんないTV』など一部の番組は放送休止などの対応を取っており、他の出演ドラマや映画などはどうなるかはまだ不明ながら、出演シーンのカットなどされる可能性が高く、非常に大きな被害が及ぶことは確実で、引き続き各所の対応を見守っていきたいところです。