パンク・ロックバンド『NAMBA69(ナンバシックスティーナイン)』が9日、ドラマー・MOROさん(本名=諸石和馬 32歳)の脱退と活動休止を発表し、これによりツアーを含む予定していた全てのライブが中止となり、ネット上では様々な声が上がっています。
NAMBA69は公式サイトなどを更新し、2020年2月に加入したMOROさんの脱退を発表しており、今後の活動について協議を重ねた末に、新たなドラマーやサポートメンバーを見つけて、今後予定しているライブをするのは難しいのではと考え、ライブ活動を一旦休止した方がいいとの決断に至ったとのことです。
<↓の画像は、脱退が発表されたドラム・MOROさんの写真>
これにより、現時点で決まっているライブ、イベントへの出演をキャンセル、10月から予定していた全国ツアー中止を報告しています。
最後に、「ライブ活動を再開するタイミングを今すぐには決めることができず、とても歯がゆいのですが、近い未来でまた皆様にNAMBA69の音をライブを届けられるように、またその時はいつもの最高で最強なNAMBA69をお見せできるように、精一杯努めさせていただきます。」
としています。
この発表を受けてMOROさんはツイッターを更新し、バンド脱退を決意した理由については、「バンドでの活動とは別にやりたいこと・挑戦したいことができ、新たな人生を歩みたいと思ったからです」
と説明した上で、突然の脱退となったことを謝罪しています。
また、今後も音楽をやっていきたいとの思いを明かし、ファンやメンバーに対する感謝の言葉を綴っています。
他のメンバーもツイッター上でコメントし、フロントマンでボーカル&ベースの難波章浩さん(なんば・あきひろ 52歳)は、「誰かが楽しめていないなんて音楽じゃないから、バンドじゃない。無理して誰かが心身の健康を損なったら休ませてあげるのが当然。今は他の誰かを探すパワーはありません。誰かと合わせる気力もありません。モロとイメージして作ってきましたから。正直、意気消沈です。ゴメンしか言えない」「憔悴です。コロナには負けました。一番コロナに負けたバンドかもしれないね。めちゃ引っ張ってたのに、、ダサくて本当ごめんなさい ただずっと歌ってきた諦めないって気持ちは忘れないで必ず戻ってくるのは約束で!いつも本当ありがとう愛してます」「モロちゃんは最後自分の本当の気持ちを皆んなに言うの迷ったと思うし辛かったと思います。お休みすることはバンド4人の意思である事を理解してください 僕達はこれからのモロちゃんの活動を応援します。」
などとツイートしています。
ギターのK5さんは、「残念なお知らせになってしまいましたが、みんなが良くなる為の苦渋の決断。待っててくれて応援してくれたファンのみんな、関係者の皆さまにはバンドの勝手で本当申し訳ないです。一旦バンドはお休みしますが人生終了じゃないので自分達に出来る事を日々積み重ねて上を向いて歩いていきます 感謝。。」
と綴っています。
同じくギターのko-heyさんは、「俺個人でいえば元気 だけどバンドっていう集合生命体で考えた時、もしかしたら今は不健康な状態なのかなと思いました。俺は、このNAMBA69てバンドをずっとやりたい なぜなら間違いなく1番やべぇから そのためにも、今ちょっとお休みしなきゃいつか無理がたたってしまうかもなぁ、と。」「身勝手な話で、仲間や関係各位に多大な迷惑をかけてしまうこと、本当に申し訳ないです。何よりフレンズの皆、楽しみを奪ってしまって本当にごめんなさい。俺たちの内側にある確固たる炎を絶やさないためのこの選択です。早く皆と爆発できる時が来るよう、精一杯生きていきます」
としています。
<↓の画像は、NAMBA69のメンバー写真>
(左から)K5さん、MOROさん、難波章浩さん、ko-heyさん
そして、MOROさんの脱退、NAMBA69の活動休止発表を受けてファン等からは、
- えぇーっ!?MORO君脱退だと!?これからという時なのに…残念だなー…
- 決まってるツアーもフェスもぜんぶ飛ばす形での脱退ってどうなんだろう、、、
- MOROくんの気持ちを尊重してNAMBA69が考えて考えて考え抜いた結果なのは分かってる
分かってはいるんだけど、私の心の支えであったバンドが突然の活動休止は辛い。 - こんな中途半端な状態で辞めていってこれからも音楽やっていきますって誰が応援してくれるの?
- 最低だな。日程が決まり、チケットの発売済みなのに「自分のやりたいことがある」?
社会人として、と言うより人間として許せない。責任感のかけらも無い。
などの声が上がっています。
NAMBA69は、3人組バンドの“ハイスタ”こと『Hi-STANDARD』の難波章浩さんが2013年に結成し、2020年2月にドラムのSAMBUさんが脱退すると共に、MOROさんが加入しました。
それから間もなく新体制での初ライブ「MORO’S ATTACKS!」を2020年3月、同4月からツアー「STORY OF WEST SIDE TOUR 1」を開催する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大によってそれぞれ延期が決定、その後も延期を重ねた末に、今年6月にチケットの払い戻しを決定しました。
その他のライブも新型コロナの影響で延期になるなどしており、思うようなライブ活動ができない状態が続いた末に、MOROさんはバンドからの脱退を決断したようです。
しかし、NAMBA69は15日から複数のライブに出演予定で、10月からはツアーも決定している状況下で脱退、バンド活動を休止するというのはどうかと感じ、せめて予定している全てのライブ終了後に脱退という形にできなかったのかとも思います。
活動再開時期も明言できない状況で、今後さらにメンバーの脱退が相次いで無期限活動休止、最悪解散といったことも懸念されますが、新メンバーを加えて活動を再開させてくれることに期待したいですね。