今月25日に、岩手県滝沢市にある「岩手産業文化センターアピオ」でAKB48のメンバーが握手会を行っていたところ、ファンに紛れて会場に侵入したノコギリを持った男に、AKB48の川栄李奈さん(19)と入山杏奈さん(18)等が切りつけられるなどして、手や頭を負傷するという事件が発生し大きな騒動となりましたが、お笑いコンビ・ナインティナインのお2人も過去にこれに似た恐ろしい事件を体験していたようで、29日深夜に放送されたラジオ番組『ナインティナインのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)にてそのエピソードを語りました。
番組では、AKB48事件の話題をきっかけに、矢部さんが「あれも怖かったなあ、楽屋に急に（人が入ってきた）」「今考えたら…時が経てば経つほど、ぞっとするけど」と振り返り、二人が若手時代に経験した恐ろしい事件を語りました。
岡村さんによると、二人はその日フジテレビの楽屋にいたそうで、突如楽屋に見知らぬ女性が「ヤノヒロミの種馬大作戦～！」と叫びながら入ってきたという。
当時はまだ警備も甘かったそうで、入構証などがなくても楽屋まで入って来られたそうです。
岡村さんは最初「ドッキリ」だと思ったそうですが、カメラが見当たらなかったため、「どうした？どうした？」と聞くと、女性は「アレよ…秋元康のオーディションに来たから」「アレよ…盗聴器、仕掛けたでしょ？」などと支離滅裂な言葉を口走ると、「タバコちょうだい」と、岡村さんからタバコを奪ったという。
不審に思った矢部さんは、少し離れた所から「おい！なんや！」と怒鳴ったそうですが、岡村さんは、女性が自分の服のポケットに手を入れたまま目の前にいたため、恐怖で身動きできなかったそうです。
その後、マネージャーが騒ぎを聞きつけて楽屋に入ってくると、女性は次第に喧嘩腰になっていき、警備員が駆けつけると、女性は「警備員呼びやがって！」と怒り、岡村さんの頭を思いきり叩き、直ぐに警備員に取り押さえられ、そのまま連れて行かれたという。
ひと通り話し終えると、岡村さんは「叩かれたからエエようなもんの、それがカッターやってみいな。シャって切られているで」と恐怖を語ると、矢部さんも「歴史に残っていたよね。あれ、さすがに。刃物持っていたら」と振り返った。
これにネットでは、
- 岡村さん格好悪い
- 矢部の意外な男気に少し惚れた
- これはヤバイ話だな…
- どこまで昔の局はザル警備だったんだよ
- よくこんな警備で大事件が起きなかったよな
などのコメントがありました。
最近はテレビ局の警備が厳重化したため、楽屋荒らしの話もあまり聞かなくなりましたが、過去のこのような話を聞くとゾッとしますね。
ちなみにこれまで数人の芸能人が襲撃事件に巻き込まれており、1957年1月に歌手の美空ひばりさんが浅草国際劇場でショーをしていたところ、熱烈なファンの女の子から突然顔に塩酸を浴びせられ、火傷して緊急搬送される事件がありました。
幸い顔に傷が残るようなことはなかったそうです。
また1983年に歌手の松田聖子さんが沖縄でコンサートをしていたところ、突然少年が工事用のプラスチックパイプを持ち、松田さんの頭を数回殴打するという事件が発生し、この少年はその場で逮捕されましたが、松田さんは頭部と右手に全治約1週間の軽傷を負っています。
この他にユニット「わらべ」のメンバーだった倉沢淳美さんは、1984年4月に北海道札幌市でサイン会終了後にファンと握手をしていたところ、突然刃物を持った男に切りつけられ手首を約6cm切る傷を負っています。
そして今月25日に、芸能史に残るような襲撃事件が発生してしまったわけですが、今後この事件に便乗した凶悪な犯行が行われる可能性が高いため、芸能人が安心して仕事が出来るよう厳重な警備体制を敷いてもらいたいものですね。