『サボテンの花』、『心の旅』、『青春の影』などの曲で知られる4人組バンド『チューリップ(TULIP)』のボーカル&ギターで、シンガーソングライターの財津和夫さん(69)が2日、所属事務所を通じて「大腸ガン(下行結腸癌)」を患っていることを発表し、休養することが明らかになりました。
財津和夫さんは先日体調不良を訴え、医師の診察を受けたところ「腸閉塞」と診断され、5月27日に予定していた全国ツアー「TULIP 45th Memorial Tour “it remembers”」の公演を中止していました。
発表によると、腸閉塞の治療のため入院中に受けた精密検査によって、大腸ガンも患っていることが明らかになったそうで、所属事務所を通じて財津和夫さんは、「5月下旬、腸閉塞のため入院中に受けた精密検査の結果、大腸癌(下行結腸癌)が見つかりました。関係者の皆様へ多大なご迷惑をおかけすることになってしまいますが、しばらくの間ステージ活動を休ませて頂き、治療に専念させていただくことをお許しください」というコメントを発表。
現在は45周年記念コンサート中ではあるものの、これからは休養し療養に専念するため公演の中止が決定し、「チューリップ45周年ツアーもラストスパートに差し掛かっていただけに心残りです。完走できなかった今回のツアーですが、来年にはチューリップの一員として新たなコンサートツアーを開始するつもりです。皆様とお会いできることを楽しみにしています」としています。
また、チューリップの各メンバーもコメントを発表しており、
- ギター・キーボードの姫野達也さん(65)は、「45周年ライブを完走できない事、責任を感じているだろうし、本人が一番悔しい思いでいることでしょう。近いうちにまたTULIPとして、皆さんとお会いしたいと思います。」
- ドラム・上田雅利さん(66)は、「財津さんが元気復活を果たし、皆さんとの再会を果たせるよう、 日々を大切に重ねる所存です。」
- ベース・宮城伸一郎さん(61)は、「一日も早く財津さんが元気を取り戻し、 TULIPとして共にステージに立てるよう祈っています。」
とコメントしています。
チューリップは昨年9月から45周年記念ツアー「TULIP 45th Memorial Tour “it remembers”」をスタートさせ、5月27日の公演を含めて残り5公演を残すのみでした。
そのため、財津和夫さんは相当悔しい思いを抱いているのではないかと思うのですが、今後も音楽活動が出来るよう、これからしばらくは治療に専念してほしいと思います。
約3年前の2014年7月には、ギターの安部俊幸さんが「脳出血」により64歳という若さで亡くなるという訃報がありましたが、体調が万全の状態になってからまた再びステージに立ち、素晴らしいパフォーマンスを披露してほしいと思います。