アメリカ・メジャーリーグ『シカゴ・カブス』のダルビッシュ投手(32)が昨年購入した豪邸をめぐり、裁判沙汰になっていることをアメリカの各メディアや週刊誌『週刊新潮』が報じています。
現地報道によると、ダルビッシュ有投手は昨年5月に、北アメリカの五大湖の1つ「ミシガン湖」に面したイリノイ州エバンストンにある豪邸を455万ドル(約5億円)で購入したそうで、この豪邸は寝室が6つあり、土地の広さは502平方メートルもあるそうです。
<↓の画像が、ダルビッシュ有投手が購入した豪邸の写真>
綺麗な自然を眺められるこの地区では、地域の条例によって前庭の周囲に柵を建てることは禁止しているそうですが、隣家や当局の合意を得られれば柵を建てることも可能といいます。
訴状によれば、豪邸の隣に住むEyler(アイラー)夫妻は当初、ダルビッシュ有投手が前庭に柵を作りたいと申し出たことに反対せず、当局も約107センチの鉄柵を前庭に建てることを許可したとのことです。
こうして前庭に柵が建てられたのですが、ダルビッシュ有夫妻は隣家に伝えることなく、庭の横や裏庭に約183センチの木の塀を建てる許可を当局から得たそうです。
<↓の画像は、ダルビッシュ有投手と妻・山本聖子さんの写真>
木の塀が建てられたことによって景色が見えなくなり、アイラー夫妻は「遮られることのないミシガン湖の景観」という地役権侵害を訴え、損害賠償を求めており、アイラー夫妻によれば2階からは景観を眺められるものの、1階からは柵しか見えない状態にあるとし、「私たちの生活の質が打撃を受け、土地の価値も打撃を受けた」と訴えています。
<↓の画像が、豪邸に建てられた木の塀と見取り図の写真>
<↓の画像は、被害を訴えたアレキシス・アイラーさんの写真>
『週刊新潮』が現地ジャーナリストに話を聞いたところ、「あの地区では、この手の訴訟が腐るほどあります」と話していることを伝え、ジャーナリストは今回の裁判について、「訴えは隣人に分がありそうです。昨季のダルは“給料泥棒”状態でしたし、今季も1勝2敗、防御率6.11と精彩を欠いています(4月15日現在)。そのため、地元ファンの風当たりも厳しいものがあります」
と語っていたとしています。
そして、裁判にまで発展したこの隣人トラブルに対してネット上では、
- 五億の邸宅の隣に住む人もただの一般人ではなさそうだけどね
- 豪邸を建てて近隣トラブル、アメリカのセレブの典型的な話題。別に騒ぐほどの事ではない
- アメリカ人は景観を重要視します。プライバシーを守りたいために柵を立て覗かれないようにしたいが、一般的には外から見えた方が強盗防止にもなるのでオープンにする方が多い。
- こういうのって、アメリカでは柵を取れば済む話なのか、アホみたいな慰謝料取られるのか、どうなんでしょう?
- ダルも段々とおかしな傾向に行きつつある様に見えますね。
紗栄子と離婚後は何か吹っ切れたかの様に躍動的でしたけど、再婚後はケガや身内の不幸なども重なり、全然力を発揮出来なかった事の方が多い。スランプなのだろうか。 - 柵で囲って見られない生活をしたければマンション最上階に住めばいい。
自然を取り入れたければ屋上に森を作ればいい。お金はいっぱいあるんだから、最上階全フロアを買い占めればいい。
どうせ日本に帰って来てコールもないだろうし、給料泥棒扱いのアメリカでも居心地は良くないだろうし、彼に指導者としての道もないだろうから、やっぱり誰にも見られない最上階が最善の柵…いや、策だと思うよ。 - 日本でも富士山が見えるとか景色重視の土地では塀の配慮ぐらいするべきだろうよ。訴訟にまではならなくともトラブルの元だよ。
有名人なのでプライバシーを重視したかったんだろうけど、だったら5億もかけてこんな条例のある場所に家を買うなよという話です。
などのコメントが寄せられています。
日本でも眺望権(景観権),眺望の利益(景観利益)などがあるのですが、日照権(建物の日当たりを確保する権利)とは違い、法的にはほとんど認められていないそうです。
これとは別に民法で定められている地役権というものあり、地役権とは「一定の目的の範囲内で、他人の土地(承役地)を自分の土地(要役地)のために利用する物権」で、他人の土地に高い建造物を建たせないようにしたり、眺望や日照の確保するために、双方の間で地役権を設定するケースもあるそうです。
今回のダルビッシュ有投手のトラブルに関しては、地域の条例で隣家や当局から許可を得られれば柵を建てることが可というルールがあるにも関わらず、事前に隣家に相談なく高い木の塀で囲ったことによって発生したトラブルとされ、ダルビッシュ有投手側に落ち度がある様子です。
隣人は木の塀の撤去や損害賠償、さらに地役権を明確にすることを裁判で求めており、これに対してダルビッシュ有投手側はどのような対応をするのかに注目ですね。